真夏の一秒🏖

陽紫葵

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真夏の一秒🏖

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「いらっしゃい」
初美には田多くんのことも話していた。
すでに作業にかかっていたので、私たちも荷物を置いて、手伝うことにした。
農業は良児さんのおじいさん、おばあさんがやっていた。
お父さんもお母さんも別の仕事をしていて、休みや繁忙期にだけ手伝う感じで、今日も留守だった。
跡を継ぐ気もないらしく、良児さんが跡を継ぐことを決めたらしい。もちろん、初美の理解もあっての事だ。
今日も早々から、良児さんに
「瑞記ちゃん、やっぱセンスないね」
と言われてしまった。
田多くんはおばあちゃんの昌子マサコさんに気に入られ、黙々と手伝っていた。
初美にはもうすぐ2歳になる女の子、羽良ウラちゃんがいて、初美が相手をしていたのだけど、
「私、羽良ちゃんと遊ぶ」
と言って、変わってもらった。
互いにその方がいい。
羽良ちゃんはかわいい。
ままごとしたり、本を読んだりして遊んでた。
4時頃、その日の作業を終え、私は帰る支度してたら、
「俺、明日も手伝いたいから、今日は泊ってくよ」
「そう」
少し、寂しそうな顔をしていたら、初美が、
「ねぇ、私、遊びに行ってもいい?」
「羽良ちゃんは?」
「羽良も一緒」
良児さんが、
「瑞記ちゃん、悪いけど、羽良をどこか遊びに連れってやってくれない?」
と言った。
「うん」
「匠海くんも手伝ってくれるしな、初美も羽伸ばしてきたらいい」
そうゆう事か。きっと、良児さんは、そっちの気持ちの方が強いんじゃないかな。
後ろの席に、チルドシートも取り付け、動き出すと、すぐに羽良ちゃんは寝てしまってた。
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