真夏の一秒🏖

陽紫葵

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真夏の一秒🏖

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1か月が過ぎた。
夜、部屋で田多くんと寛いでた時、初美からメールが来た。
「産まれたって」
初美は2人目の子を出産したのだ。
「男の子だって。ほら、」
添付されてきた写真を見せた。
「かわいい」
「うん」
「今度の休みに行く?」
「うん」
「じゃあ、俺も行く。しばらく行ってないしなぁ」
あの翌年は、田植えから、何度か行っていたようだ。4年になって、学校が忙しくて行けなかったと。
私は初美が妊娠してからは、何度か行っていた。
その日は水曜日。土曜日、朝から出かけることにした。
「俺、運転するよ」
と、最近はたまに変わってくれる。
運転も、田多くんの方がセンスある。
先に病院に行って、少し話してから、田多くんは家の方に一人行ってしまった。
「やっぱりね」
「え?」
「2人はうまくいくと思った」
「そう?」
「意識してないとか嘘ついたでしょ?」
「そうだっけ?」
「惚けたこと言ってさ」
「いいじゃん」
「いいけど」
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