真夏の一秒🏖

陽紫葵

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真夏の一秒🏖

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駅前のショップは本社から歩いても10分ほどで行ける距離で、この辺りはオフィス街で、大学も近くにあって、平日の方が人通りが多い。そのため、他の仕事と同じで土日祝が休みで。その方が、製造の方から運ぶのもいい。
隔週で初美の家に行っていた。もちろん、田多くんも一緒に。
最近は家では、私も名前で呼ぶようになった。匠海くん、と。
9月には、仕事も一緒に行くようになり、徐々にみんなにも私たちの関係も知られていった。

1年後の4月、初美の家に行った帰りの事。
やはり私は、羽良ちゃんや、加寿カズくんの相手をしてて、ずっとかわいいって言ってたら、
「瑞記ちゃんも子供欲しい?」
「それって、匠海くんの子って事?」
「え、それはさぁ・・・」
「子供の前に、あれだよねぇ?」
「結婚だよね?」
「うん」
「俺の正直な気持ち言うよ。瑞記ちゃんと結婚したいし、子供も欲しい。でも、今の俺には経済力がない。だから、すぐには無理。ごめん」
「謝らなくていい。けど」
「けど?」
「私の正直な気持ち言うね。私も、匠海くんと結婚したいし、子供も欲しい。匠海くんの気持ちもわかる。でも、女はさ、期限がある」
「出産の事?」
「うん。私は、何もいらない。今の私にはそれなりの貯えも、経済力もある。だから」
「待って。もう少し考えさせて」
しばらく、この話題もしなくなった。
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