切ない愛のカタチ

陽紫葵

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切ない愛のカタチ

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色々考えていたら、根元さんに会いたくなった。
気まずさもある。
それでも会いたい。
根元さんの電話番号は、ケータイからは消した。
でも、確か、前に使っていた手帳に書いてたはず。
部屋の机の引き出しを探していたら出てきた。
うん、これだ。
電話をしてみたが、応答する前に切ってしまった。
どうしよう?
やっぱ、ダメだ。
ドキドキが止まらない。
夜になり、根元さんから着信があった。
きっと、履歴が残っていたんだろう。
「もしもし」
「もしもし、塚原?」
「ごめん」
「ん?何?どうした?」
「えっと・・・」
「今、何処?」
「実家」
「いいの?俺なんかと話してていいの?」
「真中さんに聞いたんだよね?今日、真中さんに会った」
「あぁ、そうだったんだ?」
「私、ダメだった」
「ダメって?」
「結婚」
「そっか」
「あの、」
「電話じゃあれだし、会って、詳しく聞くよ」
「月曜日、そっち行くから。その時に」
「わかった」
月曜日、会社の方に遊びに行くことにした。
前以て、真中さんに連絡していた。
真中さんから社長にも連絡が行き、会社に行く前に、社長宅にお邪魔して、お昼を一緒に食べながら話した。
その後、会社の方に行って、みんなに挨拶すると、
「今日、忙しくてさ、ちょっとだけ手伝ってくれない?」
と言われ、製造③の方で手伝うことになった。
2か月弱しか経ってないのに、懐かしくて、でも、覚えてる。
何だか、楽しかった。
「ごめんね」
「ううん、楽しかったです」
帰ろうか迷ってた時に、根元さんに声をかけられ、
「そこまで一緒に行くよ」
と言われ、出入り口まで歩いて行くと、
「これ」
と、紙袋に入ったものを渡され、覗こうとしたら、
「後で、見て」
「え、うん」
「じゃあな」
と、戻って行った。
会社を出て、少し歩いてから、中を見ると、お菓子と、鍵が入ってて、
『部屋で待ってて』
と書いてあった。
根元さんの部屋の鍵?
前に行ったから、場所はわかる。
勝手に入っていいって事?
電車やバスの乗り換え方法がわからない。
駅まで行って、タクシー乗り場からタクシーで向かうことにした。
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