モノマネマスク

ジャメヴ

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葛藤

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  木村は目を覚まし、横になったまま目覚まし時計を見ると、時刻は昼の1時を少し過ぎていた。瞼が重く、疲れが全くとれていない。まだ眠いのに何故、目が覚めてしまったのか疑問に思っているところ……。

ピンポーン

  呼び鈴が鳴った。木村は2度目の呼び鈴だったということに気付く。

ピンポーン

  3度目の呼び鈴が鳴り、木村は何とか起き上がる。パジャマのまま玄関まで向かい、ドアを開ける。
「こんにちは、御迷惑お掛けします」
警察官の日吉だ。後ろには、小牧ともう1人知らない男が少しビックリした顔で立っている。180センチぐらいの高身長で恰幅の良い体型。年齢は40歳ぐらいに見える。そこそこの2枚目で、少し長めの天然パーマの真っ黒な髪をオールバックにしている。
「どうしました?」
木村は突然の警察官訪問に少し焦ったが、米山の死亡について、いつか聞きに来るだろうというのは想定内だった。
「初めまして、野々村と申します。この度は数々のご迷惑申し訳ありません。米山の件について、少しお話宜しいでしょうか?」
「分かりました。準備しますんで、20分程お待ち頂けますか?」
「承知しました」
木村は玄関のドアを閉めると、洗面台へ行き、顔を洗い、歯を磨きながら考える。
(大丈夫だ。何も証拠は残していない筈だ。連絡は米山のスマホからしたし、あいつのスマホは池へ捨てた。俺は、ただの重要参考人だ)
木村は自分に言い聞かせると、準備を済ませ玄関を出た。
「お待たせしました」
木村を確認して、野々村は話し掛ける。
「何処か近くに、ゆっくりお話出来る場所ありますか?」
「そういえば、米山と行った個室のある喫茶店があるんですよ。車でちょっと行かないといけないですが、駐車場も広かったし、そこはどうですか?  確か……『ひまわり』……だったかな?  ちょっと調べてみます」
木村はスマホで調べる。
「あった。『ひまわり』で正解でした」
木村は野々村にスマホを見せる。
「ここなんですけど、どうですか?」
「米山と行った事があるなら何か手掛かりが有るかも知れませんね。そこにしましょう。日吉!」
野々村は日吉を呼ぶ。日吉がスマホを覗く。
「大丈夫です。通った事あります」
「木村さん。では、参りましょう」


  「ひまわり」に着き、広い駐車場に日吉は車を停めた。時間的な問題なのか、他に車は2台だけだ。
喫茶「ひまわり」の看板を見ると、また少しずれていたので、木村は前回同様、強引に直した。それを不審に思いながらも、他の3人は木村の様子を見ている。そして、4人は店内に入る。
「いらっしゃいませ。4名様ですか?」
木村が返事をする。
「はい、個室空いてます?」
店員は少しだけビクッとしたが、冷静に対応する。木村を見るのは2度目の為、免疫がついたようだ。
「大丈夫です。御案内します」
個室にどれだけ人がいるかは分からないが、端のテーブル席におばちゃん4人組がいる。
(流石に前のおばちゃん達じゃないよね?)
「ダンデライオン」のおばちゃんと同じメンバーだと言われても全く分からない。
(俺には、おばちゃんの区別は無理だ)
店員は席を案内した後、厨房へ戻り、水の入ったグラスを持ってきた。木村は店員に注文する。
「え~っと、サンドイッチセット1つをロイヤルミルクティーホットで、あと……」
木村は野々村の方を見る。
「ホットコーヒーブラックで3つ」
野々村は小牧と日吉に確認も取らずに店員へ告げた。
「かしこまりました」
店員がその場を離れると、野々村が立ち上がり日吉に言う。
「日吉、木村さんと世間話でもしといてくれ、小牧、ちょっと店員に話を聞きに行こう」
「はい!」
野々村と小牧は席を立った。野々村は店員に話し掛ける。
「店員さん、お忙しいところすみません。警察なんですが、少しお話良いですか?」
「警察?  何でしょう?」
「この写真の男を御存知ですか?」
野々村は米山の写真を見せた。
「ああ、米山さんですね。常連さんですよ。どうかされました?」
「驚かないで聞いてください。実は、昨日亡くなりまして……」
「えっ?!」
店員は口を押さえ驚きを噛み殺した。
「自殺と他殺、両方の線で捜査してるんですが、何か情報をお持ちでないかと思いまして……」

  席では日吉と木村が会話をしていた。
「木村さん、車から逃げ出すやつ凄かったですね。小牧さんの声としか思えなかったですよ」
「小牧さんの電話から掛かってきたら、誰だってそう思いますよね」
「あの後、どうやって米山のオフィスまで行ったんですか?  駅も見張ってたんですけどね」
「『ダンデライオン』って喫茶店分かります?  あそこに取り敢えず隠れて、舞ちゃんって友達呼んで、彼女のお母さんに車で送ってもらったんですよ」
「舞ちゃん?  彼女さんですか?」
「いえ。最近、仲の良い友達です」
「へー、そうなんですね」
野々村と小牧が帰って来た。遅れて店員もやってくる。
「コーヒーブラック3つとロイヤルミルクティーとサンドイッチお持ちしました」
店員が離れると、日吉が野々村を見て話す。
「どうでした?」
「いや、駄目だ。常連だったみたいだが、他に情報は無いな」
「そうですか……」
それを聞いていた木村が野々村へ話し掛ける。
「ちょっといいですか?」
「何でしょう?」
「最初のオーディションで私に声を掛けてきた男がいたんです。米山はその男に紹介してもらったんです」
「なるほど」
「ただ、その男とは、それ以降出会っていないので、仲間って訳では無いかも……」
「なるほど、受け子かも知れないな。会ってみる価値はある。その時のオーディションについて教えてもらえますか?」


   木村から最初のオーディションの話を教えて貰った後、野々村達は木村を家まで送り届けた。野々村は木村に話す。
「今日は御協力ありがとうございました」
「いえいえ、いつでも協力します」
「ありがとうございます。宜しくお願いします」

  木村と別れた後、日吉は野々村に話す。
「木村との話で収穫がありました」
「何だ?」
「木村には、舞ちゃんという親友の女性がいるようです」
「そうか、なんとか連絡をとりたいな。木村から聞き出しても良いんだが……」
「『ダンデライオン』って喫茶店に木村と舞ちゃんって子が行っているようです。そこの店員に話を聞いてからでも良いかもしれません」
「そうだな、オーディション担当者と連絡を取るのは、その後にしよう」

  3人は車に乗り込み、日吉の運転で「ダンデライオン」に着いた。
  
「いらっしゃいませ。3名様ですか?」
野々村は店員に話す。
「すみません、警察のものですが……」
「はい?」
「舞さんって子を御存知ですか?」
「舞ちゃんって『桜の花』の?」
「!」
「先日も来てましたよ。何か変な雰囲気でしたけど……。警察と関係があるんですか?」
「いや、舞さんは関係ないんだが……情報が欲しいんです。『桜の花』ってのは、お店ですか?」
「はい、定食屋さんです。お店の場所は……」

  情報を得た3人は店を出た。小牧が野々村に話す。
「木村の家から近いですね」
「木村に見つかったらダメな訳では無いが、歩いていこうか。この店に車を停めておくと迷惑になるんで、違う場所に停めて歩いて『桜の花』へ移動しよう」

  車を有料パーキングに停め、3人は歩いて「桜の花」へ向かう。「桜の花」が見えてきた頃、日吉が暖簾を外す女性店員に気付いた。日吉は彼女に話し掛ける。
「すみません」
「はい?」
「こちらに舞さんという方は、いらっしゃいますか?」
「私ですけど、何か?」
野々村は日吉を制し、舞と話す。
「私達、警察なんですが、少しお話良いですか?」
「警察?  あの偽プロデューサーの詐欺師の件ですか?」
「!!  御存知ですか?  あまり聞かれたくない話なんで、移動してお話したいのですが……」
「では、店の中で話しますか?  今、終わったところなんで、母しかいませんよ」
「では、失礼します」
「桜の花」に入り、舞は3人を入り口から1番近い席に誘導した。舞の母親は見えるところにはいないようだ。野々村は席に着くなり話す。
「で、米山の事を御存知なんですか?」
「いえ、逃げられたって話は聞きました」
「それが……その後、米山が死体で発見されたんです」
「えっ?!  逃げたのに自殺したんですか?」
「いえ、自殺か他殺かハッキリしないんです」
「ハッキリしないって……。亡くなってから、そんなに日が経ってないじゃないですか?  鑑識で調べれば直ぐ分かるんじゃないんですか?」
「お詳しいですね。米山は背中から心臓を1突きで殺されていたんですが、包丁に指紋が残っていなかったんです」
「それって、もちろん、詐欺師は手袋をしてなかったという事ですよね。心臓を刺されて、ほぼ即死状態なら他殺に思えますが……。第1発見者が嘘を付いているとかは無いんですか?」
「第1発見者は私です」
野々村は舞の理解があまりに早い事に驚く。頭の回転が良いだけなのか、それとも、事件に関係しているのか……。
「たまたま、第1発見者になるって事は無いでしょう?  何か情報を持っていたんですか?」
「その日、日吉に米山から電話があって、あ、日吉ってのは隣の警察官です」
野々村は右手を開いて日吉に向ける。日吉と舞は目が合うと無言で軽く会釈した。野々村は続けて話す。
「その電話内容が岬の廃工場に1時間以内に来い、と言うものだったんです」
「廃工場って車でも1時間弱掛かりますよね?」
「そこを私が途中まで、サイレンを鳴らしながら30分ちょっとで駆けつけたんですが、既に死んでいたんです」

  舞が犯人と関係あるかも知れないのに、野々村は情報を喋り過ぎだ。だが、野々村には経験上、舞が嘘を言っていないと感じている。
  
  舞は答える。
「もちろん、あなたを信用するという条件付きですけど、その状況だと他殺の可能性はゼロに近いですね、何か抜けてる情報は無いですか?」
「あとは所持品が無かった事、マスクを握っていた事ぐらいですかね」
「マスク?」
「まあ、そのマスクを使えば、指紋を付けずに包丁を持つ事は可能なんですが……」
「あの……詐欺師は、日吉さんにどうやって連絡を?」
日吉が話に割って入り答える。
「私、警察官プロボクサーとして、意外と有名なんですよ。だから、電話番号とかがバレちゃってるみたいで……」
「なるほど、そうなんですね……」
野々村は舞のリアクションに違和感を覚え、尋ねる。
「どうかされました?」
「いえ、あ、あと私に何か質問とかありますか?」
「!」
野々村は急に舞が話題を変えたので不審に思いながら話を続ける。
「木村さんとは恋人同士なんですか?」
「いえ、素敵な人だと思いますけど、そういうのではないです」
「ありがとうございました。また、何か気付いた事がありましたら、ご連絡下さい。これ私の連絡先です」
野々村は手帳に名前と電話番号を記入し、ちぎって渡した。
「それでは、失礼します」
野々村、小牧、日吉は頭を下げ、店を出た。店を出るなり小牧は野々村に話す。
「収穫無かったですね」
「いや、収穫があった」
野々村は小声で答えた。
「!?」
「あの子の知り合いに、事件に関わった人物がいる。取り敢えず、あの子を尾行した方が良い。性格的に彼女は自ら動くだろう」


  その頃、木村はマネージャーの大塚と芸能事務所にいた。大塚が木村に話す。
「木村さん、明日から移動中しか寝る時間無いですよ。既に2週間の予定がパンパンに埋まってます」
「嬉しいけど、大丈夫かな?」
「そうですね、新人にしては高めのギャラ設定にしてるんですけど、大人気ですよ」

  モノマネバトル新人王の後、沢山の事務所からオファーがあったが、結局、最大手の芸能事務所を選んだ。タレントに無理をさせない事で有名だったが、新人の売れっ子なら、ある程度仕事量が多くなるのは仕方がない。
  木村は大塚に尋ねる。
「プロになって最初の仕事は何なんですか?」
「お昼の生放送ですよ。ちょうど今やってます」
大塚はテレビをつけた。
「これです、お昼の帯番組です」
2人で番組を見ていると、暫くしてニュース速報が流れた。

『特殊詐欺グループのリーダーが死亡。廃工場で自殺か?』

大塚はニュースの事など気にも止めていないようだ。木村も意識しないようにした。大塚が話す。
「時間は1分間貰ってるんで、モノマネバトルと同じで良いと思います。生放送ですけど頑張って下さい」
「大塚さん」
「はい?  何でしょう?」
「モノマネマスク3つだけじゃ不安で、さらに3つ程作りたいんですけど」
「ああ、良いですね。依頼しときましょうか?」
「いや、これを作ってくれた会社を凄く気に入ってるんです。こちらで頼んでおいて良いですか?」
「ああ、そうですね。受領書渡してもらえれば、経費で落とせますよ」
「じゃあ、頼んどきます」
「あ、あと木村さん。4時から打ち合わせです」
「分かりました。今からモノマネマスクの件で電話しないといけないんで、5分程待ってもらえますか?」
「承知しました。急いでくださいね」


  その頃、舞は野々村達と別れ、母親と食器を片付けていた。その時、スマホが鳴る。3時以降に鳴る電話はだいたいプライベートの用事だ。スマホのディスプレイには木村一郎と表示されている。舞はタイミングの良い電話に驚く。
「もしもし、木村さん?」
「もしもし、舞ちゃん久しぶり、元気?」
「元気です。それで、木村さんまたディナーとか出来ないですか?」
「それが、全く時間とれなくて……。また、時間がとれたら1番に連絡するよ。それから、モノマネマスクを3つ程度、中谷さん?  だっけ?  追加でお願いしてくれないかな?  人選は舞ちゃんにお任せするよ。俺のブレーンだからね」
「あ、そうなんですか……。分かりました……。取り敢えず、モノマネマスクの件は考えます」
「ゴメン、使っちゃって。このお礼は絶対するよ。これからお金は一杯貰えるから。じゃあ、ゴメン、打ち合わせがあるから」
木村は一方的に電話を切った。
(そうよね……。木村さん、売れっ子だから、時間無いのよね。どうしよう……。売れっ子になるのに協力しながら、結果的に邪魔してしまうなんて……。私には出来ない……。でも、野々村さんは、私が何かに気付いたのを察していた……。でも、取り敢えず、モノマネマスクは、頼んでおかないと……)
舞は違うアナウンサー、違うお笑い芸人、違うイケメン俳優のモノマネマスクを中谷に依頼した。うわの空の為、頭が回っていない。正義を取るか友人を取るかの葛藤に頭を悩ませていた。
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