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嘘つきコンテスト
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一週間後
「私、実は地球人じゃ無いんです」
ザカリー王は男性に向かって「じゃあ何人なんだ?」と間髪入れずに質問する。
「月から来ました」
「どうやって?」
「宇宙船です」
「よし、宇宙船を見せてくれ」
「えっと……壊れました」
「では、破片を持ってきてくれ」
「えっと……墜落した時に木っ端微塵になりました」
「じゃあ、どうしてお前は生きている?」
「えっと……私だけ運良く脱出して海に落ちました」
「まあ良いとしよう。お前は空気が無くても生きられるのか?」
「えっと……すみません……」
すみませんって何だよ! と、私はあまりに作り話が酷すぎて突っ込みたくなった。男性はしょんぼりと肩を落として部屋を出て行く。トークテーマが難しいのか、今回は全体的にレベルが低い気がすると私は感じていた。レベルが低いと言うか、私達にしてみれば参加者が嘘をつくと分かっているので、騙される筈も無い。詐欺師が「今から詐欺をします」と言えば騙す事が出来ないのと同じだ。それでも、参加者は試行錯誤しながらトークを繰り広げる。宇宙人等の想像系、幽霊等の心霊系、超能力等のトリック系と嘘は様々だが、多かったのは知り合いが何々というものだ。この場にいない人物が凄いと言えば、嘘を暴く事は困難だと考えた為だろう。
「私、実は地球人じゃ無いんです」
ザカリー王は男性に向かって「じゃあ何人なんだ?」と間髪入れずに質問する。
「月から来ました」
「どうやって?」
「宇宙船です」
「よし、宇宙船を見せてくれ」
「えっと……壊れました」
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