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ん? 生きている? 私はまだ、目を開けていないが、思考出来る事が分かって、生きていると判断出来た。どれぐらい意識を失っていたのだろう?体感的には、気を失って直ぐに感じたが、後頭部に痛みが無いと言うことは、もしかすると、1日、いや、1週間以上、気を失っていたのかも知れない。
目を開ける事が出来た。ぼんやりとした視界から、だんだんクリアになる。周りを見渡すと、明らかにおかしな点が幾つもある! 当然、病院で寝ていると思ったのに、普通の部屋。しかも、知らない部屋。いや、それより変なのは、横になっておらず、あぐらで座っている事だ! さらに、服が違う。いや、身体ごと違う! お腹が出ておらず、触ってみると腹筋が確認出来る。何だこれは? 私は鏡を見つけ、顔を見る。
誰だこれは?! 鏡に映っているのは40代のおじさんではなく、色白で美形の20代男性の顔だった!
これが私? ……か? 時を戻したいといつも思っていたが……違う! 確かに、昔は多少モテたが、ここまでイケメンでは無いし、顔が全然違う。時が戻ったとか言う話じゃ無い。じゃあ、私は死んだのか?! 死後の世界?! そんなものは無い……と思う……。じゃあ……? ん? 記憶が曖昧になってきた。ヤバい、自分の名前がハッキリ思い出せない! ヤマザキタケシ? だったよな? 何か奇病なのか?! アルツハイマー? 分からない……。私は……そうだ! 私を殴った奴を探すんだ!
■だが、山崎の思いとは裏腹に徐々に記憶は失くなっていく。過去の記憶は少しだけ残っているのだが、曖昧になっていく。自分を殴った奴を探すという意志だけが残ったが、それも、少しずつ忘れ去られる。しかし、何故か、身体の持ち主側の記憶が少しだけ蘇ってくるのである。■
目を開ける事が出来た。ぼんやりとした視界から、だんだんクリアになる。周りを見渡すと、明らかにおかしな点が幾つもある! 当然、病院で寝ていると思ったのに、普通の部屋。しかも、知らない部屋。いや、それより変なのは、横になっておらず、あぐらで座っている事だ! さらに、服が違う。いや、身体ごと違う! お腹が出ておらず、触ってみると腹筋が確認出来る。何だこれは? 私は鏡を見つけ、顔を見る。
誰だこれは?! 鏡に映っているのは40代のおじさんではなく、色白で美形の20代男性の顔だった!
これが私? ……か? 時を戻したいといつも思っていたが……違う! 確かに、昔は多少モテたが、ここまでイケメンでは無いし、顔が全然違う。時が戻ったとか言う話じゃ無い。じゃあ、私は死んだのか?! 死後の世界?! そんなものは無い……と思う……。じゃあ……? ん? 記憶が曖昧になってきた。ヤバい、自分の名前がハッキリ思い出せない! ヤマザキタケシ? だったよな? 何か奇病なのか?! アルツハイマー? 分からない……。私は……そうだ! 私を殴った奴を探すんだ!
■だが、山崎の思いとは裏腹に徐々に記憶は失くなっていく。過去の記憶は少しだけ残っているのだが、曖昧になっていく。自分を殴った奴を探すという意志だけが残ったが、それも、少しずつ忘れ去られる。しかし、何故か、身体の持ち主側の記憶が少しだけ蘇ってくるのである。■
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