1 / 5
開花の神
しおりを挟む
私達は、地球上で起こる全ての出来事を知る事が出来る。80億人の動向はもちろんの事、どの花が枯れ、どこの火山が噴火し、どの虫が食べられたかまで、分からない事など無いのだ。何故、そのような事が出来るのかは分からない。だが、出来る。それが神というものなのだ。
私は開花の神。花を咲かせる事が出来る。しょーもない能力だと思うだろうが、全くその通りだ。花を咲かせて何の意味があるというのか。因みに枯らせる事は出来ない、咲かせる事のみだ。もちろん、この能力を使えると分かった頃は沢山の花を咲かせた。まあ、それも何億年も前の話。今は全く花を咲かせたりしない。何故なら、別に私が何もしなくとも花は咲くのだから。だが少し前、と言っても100万年以上前だが、人類の能力を上げる事が出来ると分かったのだ。つまり、人の潜在能力を開花させる事が出来たのだ。その時も色んな人の能力を上げた。だが、今は全く関心が無い。何故なら、別に私が何もしなくとも、能力が上がる人は上がるし、そもそも、上がらない人は頑張っていないから上がらないのであって、そんな人達に興味も無い。
神として過ごしてきた経験や、他の神から聞いた話から、地球上のものには、あまり干渉しない方が良いという事が分かってきた。一言で言うと余計なお世話なのだ。神が動いた事によって生態系が狂ってしまう。本当に必要な時だけ能力を使うのが良いのだと思うが、そんな時なんて無いのかも知れない。そもそも神達は面倒くさがりだ。自分の趣味以外にあまり興味を示さない。
そう言いながら、私には今、気になっている人物が1人いる。19歳の青年で、キックボクサーの世界チャンピオンになるのを夢見ていて素質もある。性格が良く、母親思いで妹思い。彼が生まれてから今までの全ての事を把握しているが、過去、現在含めた全ての人物の中で最も素晴らしい人物と言っても過言では無いだろう。残念な事に、彼の父親は、彼が幼少期に病気で他界し、現在の3人家族は大変貧しい暮らしをしている。彼の住む地域の人々は皆、似たような暮らしで、餓死する子供も絶えない。私は非常に心を打たれ、何とかしてやりたいと常々思っていた。
私は開花の神。花を咲かせる事が出来る。しょーもない能力だと思うだろうが、全くその通りだ。花を咲かせて何の意味があるというのか。因みに枯らせる事は出来ない、咲かせる事のみだ。もちろん、この能力を使えると分かった頃は沢山の花を咲かせた。まあ、それも何億年も前の話。今は全く花を咲かせたりしない。何故なら、別に私が何もしなくとも花は咲くのだから。だが少し前、と言っても100万年以上前だが、人類の能力を上げる事が出来ると分かったのだ。つまり、人の潜在能力を開花させる事が出来たのだ。その時も色んな人の能力を上げた。だが、今は全く関心が無い。何故なら、別に私が何もしなくとも、能力が上がる人は上がるし、そもそも、上がらない人は頑張っていないから上がらないのであって、そんな人達に興味も無い。
神として過ごしてきた経験や、他の神から聞いた話から、地球上のものには、あまり干渉しない方が良いという事が分かってきた。一言で言うと余計なお世話なのだ。神が動いた事によって生態系が狂ってしまう。本当に必要な時だけ能力を使うのが良いのだと思うが、そんな時なんて無いのかも知れない。そもそも神達は面倒くさがりだ。自分の趣味以外にあまり興味を示さない。
そう言いながら、私には今、気になっている人物が1人いる。19歳の青年で、キックボクサーの世界チャンピオンになるのを夢見ていて素質もある。性格が良く、母親思いで妹思い。彼が生まれてから今までの全ての事を把握しているが、過去、現在含めた全ての人物の中で最も素晴らしい人物と言っても過言では無いだろう。残念な事に、彼の父親は、彼が幼少期に病気で他界し、現在の3人家族は大変貧しい暮らしをしている。彼の住む地域の人々は皆、似たような暮らしで、餓死する子供も絶えない。私は非常に心を打たれ、何とかしてやりたいと常々思っていた。
0
あなたにおすすめの小説
Husband's secret (夫の秘密)
設楽理沙
ライト文芸
果たして・・
秘密などあったのだろうか!
むちゃくちゃ、1回投稿文が短いです。(^^ゞ💦アセアセ
10秒~30秒?
何気ない隠し事が、とんでもないことに繋がっていくこともあるんですね。
❦ イラストはAI生成画像 自作
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる