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現状確認って大事だよね?

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「さて、どないしよ?」

右も左も、上も下も前も後ろも全体的に分からん。

「あ、首鳴ったわ」

ボキッっと言う音が首から聞こえた。
と、その時机に目がいきその上には1枚の紙が置いてあった。
神からの紙ってか?…なんだ?オイラ悪くねぇべ?

「えっとぉ?なになに…
[これを読んでいるってことは無事転生できたようどね?まず、簡単に簡潔に言うけど君は前世で死んだか殺されたかして今世に記憶を持った状態で転生しました。以上]わぁ、簡潔に簡単に1ミリも意味がわからん説明文!説明を成してねぇ!?」

また何かないのかと裏を見ると何か書いてあった。

[ちなみに君のステータス設定はそれきり、終わったらその機器は消える仕様だからね!あと、この世界の情報は本棚にあるから確認しといてね?PS.この紙は燃えます。紙だけに?]

「…。」

ボッ!

「ウァッツ!?」

俺は燃えてちりじりになって消えた紙といつの間にか無くなっていた機器のことを忘れることにし『あれ?紙くだりのぼk』、本棚へと向かった。

本によるとこの世界の名前は"キンアルス"と言い、化学と魔法が混合した世界みたいだ

そしてその本棚の1番下の棚の中に自身の現状、どうなっているかが書かれていた。

「へー、俺氏ニートの引きこもり扱いになっとるんか」

そして年齢は15歳で若返りしていた。ちなみに前世は30歳の仲間入り1歩手前だった。

「えっとれこれが通帳か?…ふむ、30万か…少ないな」

確認を終え、次の確認に移る。

「確か思うだけで良かったんだよな?…だがここは雰囲気に合わせて言わせてもらおう!ステータス!」

そう言うと目の前に淡い青色をしたウィンド画面が現れた。
そこにはあのモブ並ステータスが表示されていた。

名前:モブ
能力:溶け込む
属性:無・闇

「お?可能性が…。あれか?可能性は本来見えないもの的なやつ」

その時、突然インターホンが鳴った。

「っ!?びっくりしたぁ。なんなんだ?」

扉を開けるとそこには優しそうなおじいさんが立っていた。

「お!今日は出てきてくれた!」
「え?まぁはい。」
「いやぁね?部屋の代金、まだ半分しか貰ってないから早めに払ってくれるとありがたいんだよ、お願いねってことを言いにね?それだけだから、よろしくね?」

それだけ言うとおじいさんは体に気をすけるんだよ?と言ってから離れていった。

「…家賃の半分は自腹ってマ?」

拝啓、どこかのボケで滑った駄神様…。
ちっとばかしケチすぎやしません?転生してそうそうにピンチなんですが!?どう金を稼げと!?
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