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第二章 神と人
第三百十話 紫色の門前で
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戦車形態で闇の中を疾走した俺たち。あっという間に最初の間へと到着する。
「ヒヒン! 君を運んだのはもう一つ先の間だよね。一気に行くよ」
「おい……いくら何でも早すぎ……」
「ヒヒン! 自由に動けるって楽しいね! ヒヒン!」
セーレは凄い速さで移動する。広大なフィールドの場所に出た。かなり荒れ放題なその場所に、ぽかりと
空いた穴がある。あそこが次の試練に向かう場所か?
「一気に行くよ! ヒヒン!」
「まじかよ。最初の試練ですらやばかったんだぞ。一体何がいるのか」
そこから下へ降りた先は紫色の臭気を放つ部屋だった。これは……毒か?
しかしその部屋をとんでもない速さで潜り抜けたので、ほぼ毒を見ることはなかった。
次の虫が大量に蠢く部屋も空を駆け抜け、変なガラスの入れ物に閉じ込められているモンスター群も
ガラスをぶち割りながら一気に駆け抜けてしまう。
「……これ、試練なのか? イネービュ、怒らないかこれ」
「ヒヒン! 平気だよ。これが試練だったら作り手がまぬけだね。そう思うよね。だって簡単に突破できたよ」
「そりゃ、相手が対人だったらの話だろう。今の俺たち、人じゃなくて乗り物だぞ……」
「ヒヒーン! 乗り物とは失礼だね。僕は乗せるための道具じゃないよね。守護者だよね」
「あ、ああ。悪い、そういう意味で言ったんじゃない。そういう形態って意味だ」
「わかってるよ。ヒヒン! からかいがいがあるよね。楽しいね。ルインと喋るの楽しいね。そうだよね。
やっぱりベリアルって呼んじゃだめ?」
「別にいいよ。俺の名前がルイン・ラインバウトってのだけ覚えておいてくれればさ。
呼ばれ方は既に色々さ。ベリアールだったりツインだったり」
「ヒヒン! ベリアルが帰って来たみたいで嬉しいね。みんな喜ぶよね。でも悲しいね。守護者だから
戦わないといけないよね。意思ある守護者は半分しかいないけどね」
「その守護者っての何なんだ? ……いや、今は聞いてる場合じゃなかったか。そろそろこの反則移動も
終了だ。でかい門が見える」
「そうだねこの門はただじゃくぐれないね。くぐれそうにないね。下に降りようそうしよう」
目の前には紫色の高さ、幅数十メートルはある巨大な門が見えた。通り抜けれるのはここだけという門。
先ほどと違って地面には何もないし、モンスターの気配はしない。
元の姿へと戻り、セーレに二人を乗せて、門の開け方を調べる。
「なんだこの門。取っ手とかないぞ。どうやって開けるんだ?」
「ヒヒン! わからないね。彼女に聞いてみたらいいんじゃない? 気ッと知ってるね。そうだよね」
「うん? ……ブレディー、起きてたのか」
「ツイン? ここ、天国? ブレディー、召された? ツイン、一緒? 助からなかった?」
「ここは現実世界だ。俺もブレディーも生きてる。いや、現実は地獄……か。
今は……だけどな!」
「……なぜ? ブレディー、ツインと、一体化、出来たのに。それに、主、メルちゃん、一緒?」
「ブネが連れて来たんだ。なぁブレディー。助けてくれてありがとう。お前のおかげでこうして
まだ生きてる。俺のボロボロだった獣の体を元に戻したのも、ブレディーの体を戻したのも、全部
メルザの力の影響だ。その代わり、自分の腕を失った」
「……本当? ブレディー、でも……」
「ブネから聞いた。安心しろ。どんな試練でもお前を殺したりなどしない。ティソーナは手に入れる。
お前が死なない方法を考える。それが俺の役目だ」
「不可能。ブレディー、使命から、逃れられない。だから、先に、殺して」
「つまりブレディーはメルザの行為を無駄に終わらせたいってのか?」
「違う。でも、多分、私、ツインを、襲う。それは、嫌、絶対に」
「だからメルザが生かしてくれて、こうしてまた俺と話せるのに、それを棒に振るってのかい?」
「違う、嫌。いたい……ずっと、ここ、いたい……」
俺はブレディーに近づき、頭を撫でてやる。
「お前もメルザと同じくらい、素直だな。二人並んでるとまるで、姉妹みたいだ。
安心しろ。ちっと殴られるくらいで倒れるたまか? 俺は」
首を横に振るブレディー。だが、とても悲しそうだ。
「そうだな。ブレディー、こう考えてみなよ。仮にお前が俺を襲ったとしても、それはそう……痴話喧嘩だと」
「痴話喧嘩? 何、それ。賢者の石にも、載ってない」
「ははは、そりゃそうだろ。そんな知識、賢者の石には必要ないだろうし。仮にあったとしても調べないだろう」
「どういう、意味?」
「仲がいい夫婦なんかが、互いを思いやりすぎ、愛情が溢れすぎて起こる、たわいもない喧嘩さ」
「だって、絶対、痛い。ひどい、怪我も、する。それに、ブレディーは、きっと……」
ほっぺをつねって可愛い顔を伸ばしながら言う。
「大丈夫だ。先に仕返ししといた。だから幾らでも攻撃してこい。そしてお前が死なないよう
死力を尽くして戦う。それでもお前が死ぬのなら、俺も一緒に死んでやる。それだけの覚悟で挑む」
「ツイン。いらひ。いらひ。いらひよ……」
「おっと。悪い悪い。さ、俺はいいからメルザに思いっきりお礼を込めて、抱きしめてやんな。
ブレディーは俺の一部。絶対失っちゃいけない一部なんだから」
ブレディーはメルザにキスをして、力強く抱きしめ呟いた。
「ありがと、メルちゃん。大好き。やっぱり、ずっと、一緒にいたい」
「ヒヒン! 君を運んだのはもう一つ先の間だよね。一気に行くよ」
「おい……いくら何でも早すぎ……」
「ヒヒン! 自由に動けるって楽しいね! ヒヒン!」
セーレは凄い速さで移動する。広大なフィールドの場所に出た。かなり荒れ放題なその場所に、ぽかりと
空いた穴がある。あそこが次の試練に向かう場所か?
「一気に行くよ! ヒヒン!」
「まじかよ。最初の試練ですらやばかったんだぞ。一体何がいるのか」
そこから下へ降りた先は紫色の臭気を放つ部屋だった。これは……毒か?
しかしその部屋をとんでもない速さで潜り抜けたので、ほぼ毒を見ることはなかった。
次の虫が大量に蠢く部屋も空を駆け抜け、変なガラスの入れ物に閉じ込められているモンスター群も
ガラスをぶち割りながら一気に駆け抜けてしまう。
「……これ、試練なのか? イネービュ、怒らないかこれ」
「ヒヒン! 平気だよ。これが試練だったら作り手がまぬけだね。そう思うよね。だって簡単に突破できたよ」
「そりゃ、相手が対人だったらの話だろう。今の俺たち、人じゃなくて乗り物だぞ……」
「ヒヒーン! 乗り物とは失礼だね。僕は乗せるための道具じゃないよね。守護者だよね」
「あ、ああ。悪い、そういう意味で言ったんじゃない。そういう形態って意味だ」
「わかってるよ。ヒヒン! からかいがいがあるよね。楽しいね。ルインと喋るの楽しいね。そうだよね。
やっぱりベリアルって呼んじゃだめ?」
「別にいいよ。俺の名前がルイン・ラインバウトってのだけ覚えておいてくれればさ。
呼ばれ方は既に色々さ。ベリアールだったりツインだったり」
「ヒヒン! ベリアルが帰って来たみたいで嬉しいね。みんな喜ぶよね。でも悲しいね。守護者だから
戦わないといけないよね。意思ある守護者は半分しかいないけどね」
「その守護者っての何なんだ? ……いや、今は聞いてる場合じゃなかったか。そろそろこの反則移動も
終了だ。でかい門が見える」
「そうだねこの門はただじゃくぐれないね。くぐれそうにないね。下に降りようそうしよう」
目の前には紫色の高さ、幅数十メートルはある巨大な門が見えた。通り抜けれるのはここだけという門。
先ほどと違って地面には何もないし、モンスターの気配はしない。
元の姿へと戻り、セーレに二人を乗せて、門の開け方を調べる。
「なんだこの門。取っ手とかないぞ。どうやって開けるんだ?」
「ヒヒン! わからないね。彼女に聞いてみたらいいんじゃない? 気ッと知ってるね。そうだよね」
「うん? ……ブレディー、起きてたのか」
「ツイン? ここ、天国? ブレディー、召された? ツイン、一緒? 助からなかった?」
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今は……だけどな!」
「……なぜ? ブレディー、ツインと、一体化、出来たのに。それに、主、メルちゃん、一緒?」
「ブネが連れて来たんだ。なぁブレディー。助けてくれてありがとう。お前のおかげでこうして
まだ生きてる。俺のボロボロだった獣の体を元に戻したのも、ブレディーの体を戻したのも、全部
メルザの力の影響だ。その代わり、自分の腕を失った」
「……本当? ブレディー、でも……」
「ブネから聞いた。安心しろ。どんな試練でもお前を殺したりなどしない。ティソーナは手に入れる。
お前が死なない方法を考える。それが俺の役目だ」
「不可能。ブレディー、使命から、逃れられない。だから、先に、殺して」
「つまりブレディーはメルザの行為を無駄に終わらせたいってのか?」
「違う。でも、多分、私、ツインを、襲う。それは、嫌、絶対に」
「だからメルザが生かしてくれて、こうしてまた俺と話せるのに、それを棒に振るってのかい?」
「違う、嫌。いたい……ずっと、ここ、いたい……」
俺はブレディーに近づき、頭を撫でてやる。
「お前もメルザと同じくらい、素直だな。二人並んでるとまるで、姉妹みたいだ。
安心しろ。ちっと殴られるくらいで倒れるたまか? 俺は」
首を横に振るブレディー。だが、とても悲しそうだ。
「そうだな。ブレディー、こう考えてみなよ。仮にお前が俺を襲ったとしても、それはそう……痴話喧嘩だと」
「痴話喧嘩? 何、それ。賢者の石にも、載ってない」
「ははは、そりゃそうだろ。そんな知識、賢者の石には必要ないだろうし。仮にあったとしても調べないだろう」
「どういう、意味?」
「仲がいい夫婦なんかが、互いを思いやりすぎ、愛情が溢れすぎて起こる、たわいもない喧嘩さ」
「だって、絶対、痛い。ひどい、怪我も、する。それに、ブレディーは、きっと……」
ほっぺをつねって可愛い顔を伸ばしながら言う。
「大丈夫だ。先に仕返ししといた。だから幾らでも攻撃してこい。そしてお前が死なないよう
死力を尽くして戦う。それでもお前が死ぬのなら、俺も一緒に死んでやる。それだけの覚悟で挑む」
「ツイン。いらひ。いらひ。いらひよ……」
「おっと。悪い悪い。さ、俺はいいからメルザに思いっきりお礼を込めて、抱きしめてやんな。
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ブレディーはメルザにキスをして、力強く抱きしめ呟いた。
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