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ベリーショートのヨウナさん
「改めて自己紹介をしよう。名前はヨウナだ。皆、ヨナと呼んでくれているよ」
「危ない……一文字違いで宙組トップの宝塚スターですよ……」
「宝塚って?」
「気にしないで。この犬、たまにおかしなことを口走るけど、決して頭がおかしいわけではないの」
「ふぅん。本当に召喚獣なのかい? 消したり出来ない?」
「うん。出来ないの。だから何か情報があればなって思って来たんだけど、授業があんなに凄いとは
思わなくて……」
ほうほう。ここまでの話を聞く限り、ご主人は授業を見てきて、このヨナさんと一緒に抜け出してきたのか。
そして俺はおかしなことを口走る頭がおかしくない犬……「誰がおかしなことを口走ってるんですか!
俺はまともなウルフィですよ!」
「遅い……」
「しかし本当によく喋るね。知能が高い証拠だろうけど、変な模様があるの以外は至って
普通のホワイトウルフに見えるね」
ぽふぽふと頭を撫でられる。く……このヨナさん、なかなか撫でるの上手です。
だが俺は屈しないぞ! なのでもう少し撫でられてやります。
「気性も荒くない。レベルは?」
「それがね。変な進化した後で、一なの」
「ホワイトウルフ……リトルウルフの進化はほぼクローウルフに決まりだけど……」
「えっとね。何だっけ?」
「ご主人……」
「ブリードハンディウルファイヤのシロン……でしょ。何で召喚主のあんたが忘れてるのよ」
「えへへ……そうでした」
「何だって? そんな進化、聞いた事ない。特Aクラス? あるいはもっと上なのか?
これは凄い召喚獣と召喚主に出会えたかもしれないね。ルビー。良かったら今夜家に来ないか?」
「やっぱりご主人を狙ってるんですね!うー……ガウ!」
「何で犬になるのよ……それにしても会った初日で家に誘うのはちょっと食いつきがよすぎるわね。
警戒しろって言ってるようなものだわ」
「え? 私は別にいいよ?」
「あんたはもっと警戒しなさい!」
「サルサさんの言う通りです!」
「まだ名前しか名乗ってなかったから信用されなくても無理が無かったね。すまない。
我が家はだいだいフィラデルフィアを統治する辺境伯、ジェイフ家。ちゃんとしたもてなしを
約束しよう」
「ええ行くわ。絶対。私も」
「はい? ジェイフ家? お貴族様?」
「ああ。勿論送り迎えの手配はしよう。特に君だ。君に本当に興味がある」
俺の頭を再度撫でまわすヨナさん。
だが俺は屈しないぞ!
「もう一匹召喚獣がいるのよねえ。そっちは変なネコだけど」
「ほう。勿論双方連れてきて欲しい。私は一度授業に戻り、支度を整えてから馬車の手配をしておこう。
宿はどちらかな?」
「ミネル・バビスチェよ。宣伝頼まれたんだったわ」
「ふむ。それなら私の方から広めておいてあげよう。噂では料理が実に美味しいとか。
そのうち食べに行ってみたいものだね」
「お貴族様の口にはきっと合わないんじゃ?」
「シロン君だったかな。貴族というのは案外質素な食事をしているんだよ。
いざという時には民のために前に出て尽くさねばならない」
「うーん。俺のイメージだと下卑た笑みを浮かべながら高級料理をぱくつくぷよぷよボディの
エロ目親父何ですが……」
「何だいその歪んだ想像は……確かに一部そういった貴族もいるけれどね。
私の父は素晴らしい人格者である事を約束しよう」
「一応他にも仲間がいるのですが、お連れしてもいいのですか?」
「ああ、構わないよ。君たちの話がゆっくり聞けるならね」
「もう一つ……この大学へ入学するにはどうしたらいいんですか?」
「うん? 君はこの大学で学びたいのかい? 召喚獣なのに? あっはははは。おっかしい。
本当に召喚獣なのかな」
「うう、笑われてしまいました……でも本当なんです! なんか面白そうな項目もあったので」
「ごめんごめん。それなら資金を貯めて受験するといい。どうしても受験が厳しいなら書類を父に
頼んで作ってもらう事も出来るだろうが、おすすめはしないね」
「ふうむ……しかしですね……いや、わかりました。まずはお呼ばれに預かるとしましょう」
こうしてヨナの家の食事会に呼ばれた俺たち。
ニャトルたちを回収し、受付で鎖帷子の入った袋を受け取ると、宿屋まで一度戻るのでした。
「続きが気になるかい?」
「一週間って長いニャー」
「お前、出番無かったな」
「悲しいニャ……」
「危ない……一文字違いで宙組トップの宝塚スターですよ……」
「宝塚って?」
「気にしないで。この犬、たまにおかしなことを口走るけど、決して頭がおかしいわけではないの」
「ふぅん。本当に召喚獣なのかい? 消したり出来ない?」
「うん。出来ないの。だから何か情報があればなって思って来たんだけど、授業があんなに凄いとは
思わなくて……」
ほうほう。ここまでの話を聞く限り、ご主人は授業を見てきて、このヨナさんと一緒に抜け出してきたのか。
そして俺はおかしなことを口走る頭がおかしくない犬……「誰がおかしなことを口走ってるんですか!
俺はまともなウルフィですよ!」
「遅い……」
「しかし本当によく喋るね。知能が高い証拠だろうけど、変な模様があるの以外は至って
普通のホワイトウルフに見えるね」
ぽふぽふと頭を撫でられる。く……このヨナさん、なかなか撫でるの上手です。
だが俺は屈しないぞ! なのでもう少し撫でられてやります。
「気性も荒くない。レベルは?」
「それがね。変な進化した後で、一なの」
「ホワイトウルフ……リトルウルフの進化はほぼクローウルフに決まりだけど……」
「えっとね。何だっけ?」
「ご主人……」
「ブリードハンディウルファイヤのシロン……でしょ。何で召喚主のあんたが忘れてるのよ」
「えへへ……そうでした」
「何だって? そんな進化、聞いた事ない。特Aクラス? あるいはもっと上なのか?
これは凄い召喚獣と召喚主に出会えたかもしれないね。ルビー。良かったら今夜家に来ないか?」
「やっぱりご主人を狙ってるんですね!うー……ガウ!」
「何で犬になるのよ……それにしても会った初日で家に誘うのはちょっと食いつきがよすぎるわね。
警戒しろって言ってるようなものだわ」
「え? 私は別にいいよ?」
「あんたはもっと警戒しなさい!」
「サルサさんの言う通りです!」
「まだ名前しか名乗ってなかったから信用されなくても無理が無かったね。すまない。
我が家はだいだいフィラデルフィアを統治する辺境伯、ジェイフ家。ちゃんとしたもてなしを
約束しよう」
「ええ行くわ。絶対。私も」
「はい? ジェイフ家? お貴族様?」
「ああ。勿論送り迎えの手配はしよう。特に君だ。君に本当に興味がある」
俺の頭を再度撫でまわすヨナさん。
だが俺は屈しないぞ!
「もう一匹召喚獣がいるのよねえ。そっちは変なネコだけど」
「ほう。勿論双方連れてきて欲しい。私は一度授業に戻り、支度を整えてから馬車の手配をしておこう。
宿はどちらかな?」
「ミネル・バビスチェよ。宣伝頼まれたんだったわ」
「ふむ。それなら私の方から広めておいてあげよう。噂では料理が実に美味しいとか。
そのうち食べに行ってみたいものだね」
「お貴族様の口にはきっと合わないんじゃ?」
「シロン君だったかな。貴族というのは案外質素な食事をしているんだよ。
いざという時には民のために前に出て尽くさねばならない」
「うーん。俺のイメージだと下卑た笑みを浮かべながら高級料理をぱくつくぷよぷよボディの
エロ目親父何ですが……」
「何だいその歪んだ想像は……確かに一部そういった貴族もいるけれどね。
私の父は素晴らしい人格者である事を約束しよう」
「一応他にも仲間がいるのですが、お連れしてもいいのですか?」
「ああ、構わないよ。君たちの話がゆっくり聞けるならね」
「もう一つ……この大学へ入学するにはどうしたらいいんですか?」
「うん? 君はこの大学で学びたいのかい? 召喚獣なのに? あっはははは。おっかしい。
本当に召喚獣なのかな」
「うう、笑われてしまいました……でも本当なんです! なんか面白そうな項目もあったので」
「ごめんごめん。それなら資金を貯めて受験するといい。どうしても受験が厳しいなら書類を父に
頼んで作ってもらう事も出来るだろうが、おすすめはしないね」
「ふうむ……しかしですね……いや、わかりました。まずはお呼ばれに預かるとしましょう」
こうしてヨナの家の食事会に呼ばれた俺たち。
ニャトルたちを回収し、受付で鎖帷子の入った袋を受け取ると、宿屋まで一度戻るのでした。
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「お前、出番無かったな」
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