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51th 宇宙賊ジョーゴンを討伐しろ!
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専用艦の中に入ると、一通り模索する。部屋は全部で二十はあるだろうか。
さすがは最新鋭艦。七番シャトルとはえらい違いだ。
見たことがない最新装置がずらりと詰め込まれているようだった。
シャワールームも完備しており、食料自動生成装置まである。
これ一つでどれほどの予算がかかっているのか……。
「マスター! 大変デス」
「どうしたセイソー!?」
「エレヴィン様から最低の指令通信記録がおいてありマシタ」
「最低……見たくないなぁ。全員で見た方がいいか。会議室はあったよな。そこへみんな集めてくれ」
「ミシーハ博士はよろしいのデスカ? まだお戻りになられてイマセン」
「姉ちゃんはいいよ。父さんからの指令なら俺たちでこなさないと」
「しかし、本当に最低の指令デス」
「気になるなぁ」
全員を広い会議室に集めると、セイソーが通信記録を映し出す。
セイソーが最低というんだ。ろくなものでないのは確かだろう。
「あーあー。コホン。悪いなこんな置手紙のような通信で。
エレット。お前が見たらこの通信は消して置いてくれ。専用艦をくれてやったこと自体は軍にも秘密なんでな。まぁ名前入れちまえばもう戻せないからお前たちのもんだ。それはいいんだが……外見見て気づいたかも
しれないが、武器が少ないだろ? それに中にも弾薬なんかが殆どない。
予算切れだ。燃料もあまりない。なので……最初の任務だ。
宇宙域銀河系に最近よく出没する鳴り物の宇宙賊、ジョーゴンを討伐しろ。
方法は任せる。以上」
「……通信は以上です。消去シマス」
「……」
「……」
「……はれ?」
「……ばうっ」
『ええーーー!?』
「私たち、一週間でDランク素材三つ集めないといけないのよね? ね?」
「宇宙賊って何」
「ばうー?」
「盗賊や山賊を退治するのも忍者の役目ですけど、宇宙賊は退治したことないですぅ……」
全員それぞれ違う困惑の仕方をする。
この中に宇宙賊を討伐したことがあるものなど一人もいなかった。
「そもそもジョーゴンってどんなやつだ? 聞いた事もないぞ。
駆け出しの宇宙賊なのか?」
「恐らくそうだと思いマス。討伐方法は任せるとおっしゃっていたノデ、殺してもいいという事でショウカ?」
「セイソー、物騒よ。みんなお待たせ。いい専用艦ね。オプションもまだまだ余ってるし」
「姉ちゃん! どこいってたんだ? 父さんが宇宙賊を倒せって無茶な通信を……」
「あら。それくらいちゃっちゃとやってしまいましょ。うふふ、いいタイミングじゃない。
いよいよヘッツ五体の力を合わせる時がきたんだわ! キャー、私、キャプテンみたい!? ねえねえ。
私艦長役、やってもいーい? 夢だったの! いいでしょ? いいわよね?」
目をキラキラさせながらエレットをゆすって有無を言わさず抱擁するミシーハ博士。
艦長なんてやれば、直ぐにミシーハ博士はここだとばらすようなものだろう。
「ぶはっ。姉ちゃんそれは無理だろ。直ぐにばれちゃうじゃないか」
「あら。エレミナを見せてたあれ、忘れたの? 私は顔だけ今日から機械になるわ! つまりこの艦隊の艦長は顔だけ機械で出来ている! で有名な艦になるの! 最高でしょ?」
「やっぱりミシーハ博士ってネジが飛び過ぎててついていけないわ……」
「賢い人ってどこか抜けてるんですよね……」
「ばう……」
「そうそうそれよりあなたたち! いよいよヘッツ、お披露目よ!」
さすがは最新鋭艦。七番シャトルとはえらい違いだ。
見たことがない最新装置がずらりと詰め込まれているようだった。
シャワールームも完備しており、食料自動生成装置まである。
これ一つでどれほどの予算がかかっているのか……。
「マスター! 大変デス」
「どうしたセイソー!?」
「エレヴィン様から最低の指令通信記録がおいてありマシタ」
「最低……見たくないなぁ。全員で見た方がいいか。会議室はあったよな。そこへみんな集めてくれ」
「ミシーハ博士はよろしいのデスカ? まだお戻りになられてイマセン」
「姉ちゃんはいいよ。父さんからの指令なら俺たちでこなさないと」
「しかし、本当に最低の指令デス」
「気になるなぁ」
全員を広い会議室に集めると、セイソーが通信記録を映し出す。
セイソーが最低というんだ。ろくなものでないのは確かだろう。
「あーあー。コホン。悪いなこんな置手紙のような通信で。
エレット。お前が見たらこの通信は消して置いてくれ。専用艦をくれてやったこと自体は軍にも秘密なんでな。まぁ名前入れちまえばもう戻せないからお前たちのもんだ。それはいいんだが……外見見て気づいたかも
しれないが、武器が少ないだろ? それに中にも弾薬なんかが殆どない。
予算切れだ。燃料もあまりない。なので……最初の任務だ。
宇宙域銀河系に最近よく出没する鳴り物の宇宙賊、ジョーゴンを討伐しろ。
方法は任せる。以上」
「……通信は以上です。消去シマス」
「……」
「……」
「……はれ?」
「……ばうっ」
『ええーーー!?』
「私たち、一週間でDランク素材三つ集めないといけないのよね? ね?」
「宇宙賊って何」
「ばうー?」
「盗賊や山賊を退治するのも忍者の役目ですけど、宇宙賊は退治したことないですぅ……」
全員それぞれ違う困惑の仕方をする。
この中に宇宙賊を討伐したことがあるものなど一人もいなかった。
「そもそもジョーゴンってどんなやつだ? 聞いた事もないぞ。
駆け出しの宇宙賊なのか?」
「恐らくそうだと思いマス。討伐方法は任せるとおっしゃっていたノデ、殺してもいいという事でショウカ?」
「セイソー、物騒よ。みんなお待たせ。いい専用艦ね。オプションもまだまだ余ってるし」
「姉ちゃん! どこいってたんだ? 父さんが宇宙賊を倒せって無茶な通信を……」
「あら。それくらいちゃっちゃとやってしまいましょ。うふふ、いいタイミングじゃない。
いよいよヘッツ五体の力を合わせる時がきたんだわ! キャー、私、キャプテンみたい!? ねえねえ。
私艦長役、やってもいーい? 夢だったの! いいでしょ? いいわよね?」
目をキラキラさせながらエレットをゆすって有無を言わさず抱擁するミシーハ博士。
艦長なんてやれば、直ぐにミシーハ博士はここだとばらすようなものだろう。
「ぶはっ。姉ちゃんそれは無理だろ。直ぐにばれちゃうじゃないか」
「あら。エレミナを見せてたあれ、忘れたの? 私は顔だけ今日から機械になるわ! つまりこの艦隊の艦長は顔だけ機械で出来ている! で有名な艦になるの! 最高でしょ?」
「やっぱりミシーハ博士ってネジが飛び過ぎててついていけないわ……」
「賢い人ってどこか抜けてるんですよね……」
「ばう……」
「そうそうそれよりあなたたち! いよいよヘッツ、お披露目よ!」
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