俺と結婚してくれ。

瀬戸山 るき

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あの笑顔は

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「…々、梨々?」

「え…、あ…。」

気がつくと、あたしは由香の家に帰っていた。

あたしぼーっとしてたんだ。

中村君に目を向けると、無言で何も無かったように、1人で勉強していた。

あの笑顔はなんだったんだろ…。

気のせいだったのかな。

う~ん。          「んぐ!?」

なにか温かい食べ物が口を塞いだ。

「肉まん?」

「梨々、まあそう考えすぎんなよ。
俺の肉まん食って、少しは元気を出せ!」

真人…。

「ありがと…真人。テスト頑張ろうね」

「おう!」

でも、なんであの笑顔にひっかかったんだろ…

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