裏切り者と呼ばれる俺は魔族と暮らしてます

村人その3

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プロローグ

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俺の日常は、日が昇るころに目覚め
和食中心の朝食を作り、のんびりと食べる


昼は、米や野菜を収穫するために田んぼや畑にて行っている


日が暮れるころに家に戻り、夕食をつくり、食べる
そしてのんびりお風呂につかり、疲れをしっかり取って
ふっかふかのベッドで眠りにつく


その繰り返しだ
はたから見れば、とても退屈に見えるだろうが
農業が大好きなため苦にはならない
また、まれに見たことがない農作物が生えたり、ビックな野菜ができたりと想像できないことも起きるのでそれが楽しみの一つにもなっている


今日もう快晴でいい天気だ
農作業日和だな
昼飯の分の弁当を作り、水筒もどきの入れ物にお茶を入れる
もちろん、キンキンに冷えたお茶が飲みたいので氷を作り出して入れる

鍬や鎌などの農具を竹で作成した背負い籠に入れ、いつもの畑に向かう


俺が住んでいる家のすぐそばには広大な畑が広がっている
俺が手入れする前は、雑草が乱雑に生え、小石があちこちと転がり放題と荒れ果てた土地だった
こんなにいい土地なのに放置するのはもったいない!!俺に手入れさせてくれ!!
そしてゆくゆくは畑にしていいか!?と現在、ありがたく家と土地を貸してくれる人に訴えるとあっさりオッケーをもらった


本人いわく、手入れとかめんどくさかったから放置していた
土地を有効活用してくれるなら、ここだけではなく放置されている土地を好きに使っていいというありがたい言葉を頂いた


かつて、手をかけていた土地は家のすぐそばだけだったが、今や近隣の土地のみならず
あちこちに手をだし、畑や田んぼを作り上げ農作物を栽培している
しまいには、他の住民の人達に農業について教えてほしいと頼まれ、指導するレベルである


「よ~しよし。今回も立派に育ったなあ。ありがたやありがたや」


目の前には、野球ボールより一回りでかい真っ赤なトマトが実っている
試しに生のまま、かじるとジューシーな果肉に、程よい甘さの果汁が口の中に広がる


「うっめえええな!!」


あまりのおいしさに毎度ながらテンションが上がる
齧ったトマトを片手に、実っているトマトの収穫を始める


「よお。今日も精がでるな。」
「タイガーか。毎日よく飽きないな。」
「お前といると飽きねえんだよ。」


笑いながら、俺の隣に腰掛ける男の名はタイガーだ
ここに移り住む前から良くしてもらい、今では腹を割って話せるほどの仲である


「おいこら、勝手に食うな。」
「いいじゃねえか。減るもんじゃねえし。」
「減るに決まってんじゃねえか。」
「おいしすぎるのが悪い」
「どんな屁理屈だよ・・・」


この男はいつもこうだ
目を離したすきに収穫した作物が丸々と食べられてしまうほどの大食らいである
現に収穫したトマトが10個も食べられている・・・


「ったく。出荷する分がなくなるだろう」
「問題ねえだろ。オマエなら。ったくよ~。うらやましいくらいだぜ。」
「大げさだよ。」
「大げさなもんか。毎日クレームが入るんだぜ。教えてもらった通りしたのに、採れる野菜の味が違うとか。お前が作った野菜だとだまされて売らされたとか。おいしすぎるとか」

おい、最後はただの感想だろ


俺は作った野菜を卸し、タイガーという男が店番をやってもらっているが
最初は物珍しさから、閑散していたもの
野菜のおいしさから徐々に評判になり、今は繁盛し
俺が作る野菜がブランド化するほどである。


店もタイガー1人だけでは仕切れず、店員として3人雇うほどである
ちなみに俺は野菜つくりに専念しなければならないため、店に顔を出したことはほぼない
むしろ顔を出すなとタイガーに念押しされたくらいだ




 
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