【完結】騎士の家の子になった王女は義兄に愛されたい

京極冨蘭

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終章 精霊達よさようなら

第6話 ダリルの旅 後篇

 国を出発して山を越えた。山の上は非常に寒かったが頂上からみた景色はとても美しいかった。
 遠くの方にリヴァリオン王国の城が小さく見え、なんとも可愛らしい。
 リンダに見せてやりたかったと思い胸が苦しくなった。反対側の景色に目をやると圧倒された。大きな川や遠くの方向に建物が見える。私は紙にわかる範囲で書き留め南の国へと山を降りた。

 私は南から東、北へと旅をした。
その都度、土地に留まり稼ぎながら各国の情報を得た。小さい国がたくさんあり、国同士の争いがあるようだ。 

 私が特に気になったのは匂いだ。
 ゾーン国の匂いがひどかった。貧困差がある故、下町は汚れており下水の問題もあるのかもしれない。
 健康体だった私だがしばらくして高熱をだした。どうやら同じような病気にかかっている者もいて伝染病も流行っているらしい。
 なんとかもっていた薬で難を乗り越えれたがゾーン国には薬という物がないようだ。これから旅を続ける為にも薬は必要だと感じ、まさか精霊のフローラルから聞いた薬草の知識を役に立つとは思いしなかったが薬草採取するのも日常となった。この薬草のおかげで病気に苦しむ人々を僅かだか救い、有益な情報を得ることが出来たのだ。改めて精霊の恩恵に感謝し、精霊達がリヴァリオン国を浄化させ病から遠ざけていてくれたの知った。
 

 結局、旅を続けたが呪いにかかった賊は見つける事がでなかった。リヴァリオン王国については噂は広まっており特にゾーン国では病が治る、奇跡の国のような誇張ぶりの噂だった。

 私は伝書鳥に調査内容を足につけて報告を続けた。

 そして11年後に帰還命令が来た。
 ゾーン国と対抗するために打診したアンデルク国との国交が開かれるため私の知識が必要だそうだ。

 正直、帰りたくなかった。

 あの国にいればリンダを思い出す。旅の道中、死ぬことができたらと思ったが結局、今ものうのうと生きている。

 北から国に帰るには山を越え帰った方が早いと思い、山越えを決意した。 
 北の山は標高は高く、何度が休みを取り登り切ることが出来た。
 北側の景色も絶景だ。広大な土地が見える。あの国はノーザンランドと言う国が最近出来たらしい。さらに北には海があるらしい。

 海か、見てみたかったな…

 リヴァリオン王国側の山に入り一夜を過ごす事を決めた。なかなかきれいな泉があったのだ。喉を潤し、身体を清めた。

「君と一緒に行きたい所がたくさんあったよ…」
私は独り言を言いながら、木の間から見える星空を見ながら眠りについた。

翌朝、下山し、湖までやってきた。
北の村にいる父、母の顔を見てから城に向かおうと、足を進めると突然風が吹いた。
かなり大きな風は集まり竜巻となった。

「やばくないか?竜巻、えっ、こっちくる?湖の水、巻き上げてる?えっー、わぁー!」

 私は竜巻に巻き込れた。

 すると突然宙に浮き山々より高い位置にいる事に気づいた。
 そして、今度は私は落下するようだ。

 ようやく死ねるのか?
 神が最後にようやく罰を下さるようだ。

「リンダ、すぐに君のもとに行こう… うわーー!!!」



そして、神は、次なる旅を私に与えるのだ。
                 
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