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第1章 婚約破棄と白い結婚の提案
8話
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冷たい雰囲気が漂い始めたそのとき、静かにレオポルド公爵が近づいてきた。
「ユステン侯爵。私がホストであるこの場で、あまり客人を困らせないでいただきたいものだ」
その声音は穏やかだが、どこか断固としたものを感じさせる。公爵としての威厳がそこに表れており、ユステン侯爵は顔色を変えて一歩引いた。
「こ、これは公爵様。まさか、私が困らせたなどということは……ただ、侯爵令嬢があまりにお美しいので、少しお話を伺っていただけでしてね」
見え透いた言い訳だ。レオポルドは苦笑し、カーテンリンゼに目を向ける。
「こちらの方が何を言ったのかはわからないが、もし気分を害していたのなら、申し訳ない。私は主催者として、皆に心地良い時間を過ごしてもらいたいと思っている」
「……お気遣いありがとうございます。公爵様のお気持ち、ありがたく受け取ります」
そうカーテンリンゼが答えたところで、ちょうど音楽隊が優雅な旋律を奏で始めた。広間の中央にはダンスの輪ができ、貴族たちが思い思いにパートナーを見つけて踊り始める。
「カーテンリンゼ嬢。よろしければ、一曲お相手願えますか?」
レオポルドは手を差し出した。その言葉に、周囲が少しざわつく。武人肌の公爵が社交ダンスを好んで踊るなどあまり聞いたことがないからだ。
だが、彼女はそれを拒否する理由もなかった。断ることは失礼にあたるし、むしろこういうときに堂々と振る舞うほうが、くだらない噂も多少は払拭されるだろう。
「ええ、よろこんで」
こうして、カーテンリンゼとレオポルドは音楽に合わせて踊り始めた。周囲では多くの視線が集まっている。破談直後の侯爵令嬢と、王国で急速に台頭している公爵――二人が踊る姿は、ついさっきまでの会場の喧騒をかき消し、夢のように美しい光景と化していく。
レオポルドのリードは丁寧で安定感があり、意外にもダンスの手ほどきをしっかり受けていることがうかがえる。カーテンリンゼもこれまで社交界で培ってきた技術を遺憾なく発揮し、絵画のような優雅さを見せた。
「思っていたよりも、踊りに慣れていらっしゃるのですね」
ステップを踏みながら、彼女は静かにささやく。すると、レオポルドは微笑みながら答えた。
「公爵という地位を得れば、否応なくこうした場にも出る機会が増える。王族や大貴族たちの舞踏会に出る以上、踊れないわけにはいかないからな。まあ、まだまだ拙いが……」
「いえ、とても上手だと思います」
ほんの数言交わすだけでも、どこか穏やかな空気を感じる。王太子エドワルドとは違い、彼のリードには“押しつけがましさ”がない。まるで相手の呼吸を読むかのように、自分の動きに合わせてくれているように思える。
ダンスが一曲終わると、周囲の貴族たちから拍手が起こる。二人は小さく一礼し、それぞれ離れるのかと思いきや、レオポルドがさりげなく声をかけた。
「もし疲れていないのなら、もう少し話をしながら歩きたいのだが、構わないかな」
断る理由はない。カーテンリンゼは頷き、レオポルドとともに会場の端へとゆっくり移動した。そこにはいくつか椅子が置かれており、近くには色鮮やかな花瓶が飾られている。二人が腰を下ろすと、レオポルドはやや言いにくそうな様子で口を開いた。
「失礼を承知で言うが、王太子殿下との婚約破棄の件、かなり大変だったのではないか? 私にも多少は耳に入っている」
「……そうですね。大変、とは言えるかもしれません。ただ、私自身はあまり気にしていないのです。元々あの結婚に興味はなかったので」
正直な答えだった。すると、レオポルドは微かに目を見開き、何かを確かめるように彼女を見つめる。
「そうか。……なら、余計なお世話かもしれないが、これから先、どうするつもりなんだ? まだ若いのだから、いずれは誰かと家庭を築くことを考えてもおかしくないと思うが」
カーテンリンゼはあっさりと首を振った。
「私は、愛や情熱というものがわからないのです。自分が誰かを本気で愛することができるのか想像もつかないし、愛がない結婚など形だけの契約に過ぎません。もう、形だけの結婚で人生を縛られるのはごめんだわ、と思っております」
その言葉を聞いて、レオポルドは少しだけ笑みを浮かべた。あざ笑うわけでもなく、嘲りでもなく、どこか納得したような笑み――それが、むしろカーテンリンゼの心をほんの少しだけざわつかせる。
「……何かおかしいことを言いましたか?」
「いや、そうではない。お前の気持ちを理解できる部分があるかもしれないと、思っただけだ。私もかつて、領地を守るために戦い、あらゆるものを捨ててきた。愛だの恋だのという感情に縁がない人生だったからな」
そう言って視線を落とすレオポルドは、どこか遠くを見つめるようだった。名門貴族のような華やかな生まれではなく、戦場で多くのものを失いながら公爵の地位にまで上り詰めた。そこに至るまでに、何かしらの諦念や虚無を抱えたのかもしれない。
「私のことを興味本位で見に来たのかと思っていましたが、少し違うようですね」
素直な感想を述べると、レオポルドは意外そうに表情を和らげる。
「正直に言おう。……私は、今、世間体や政治的な理由で“結婚”という形が必要になっている。だが、そこに感情的なつながりを求めるほどの余裕はないし、愛がないまま家庭を築くことに後ろめたさもある。それでも、私という人間にとって、ある程度立場を補強する上で妻となる相手は必要だ。――もし、同じように愛を求めない相手が見つかったなら、穏やかで公平な結婚生活を送れるのではないか、と思うのだが……どうだろう」
まっすぐに見つめられ、カーテンリンゼは少しだけ息を呑む。
「それは、まさか……私とのことでしょうか」
「今ここで正式に申し込むつもりはない。ただ、考えてはみてほしい。私はお前に愛を強制する気はないし、むしろ干渉もしない。家の事情や社交界の噂から解放され、自由に暮らしたいのであれば、私の公爵家の立場もかなり融通が利くはずだ。お前がしたいように過ごせる時間も保証する。……そのかわり、私は“夫婦”という形でお前の存在を活用させてもらう」
それこそが“白い結婚”――互いに愛を伴わず、しかし周囲からは夫婦として見なされる契約結婚。
カーテンリンゼはレオポルドの言葉を繰り返し頭の中で反芻していた。愛を求めない、干渉もされない。今の自分にとって、それは理想的な関係に思える。
王太子のように愛や情熱を求められないならば、こんなにも気が楽なことはないかもしれない。けれど、一方でほんのわずかな疑問も浮かぶ。
「私なんかを妻に迎えることで、公爵様には何かメリットがあるのですか? アルベルト侯爵家の名声は、今や婚約破棄の件でやや色褪せているように思えますが」
「貴族社会には、好機を見極める目を持つ者が少なくない。王太子に破棄されたといえども、今なおアルベルト家の地位は高い。私は戦功で地位を得た新興貴族。どうしても旧貴族たちとの関係に微妙な溝がある。そこで、古くからの名門であるアルベルト家と繋がりを強めることで、私の公爵位を安定させたいと思っているんだ。……何より、他の貴族令嬢と違って、お前は愛を求めていない。お互いの利害が合致する相手は、お前が初めてだった」
互いに愛情を必要とせず、家柄や地位を補完し合う。それが契約結婚の目的――そうレオポルドは明言した。
「もし、お前さえ良ければ、近いうちに正式に申し込む。考えてみてくれないか? もちろん、断ってもいい。無理に束縛するつもりはない」
カーテンリンゼは、その提案を聞いてひとつ息を吐き出した。正直、悪い条件ではない。むしろ破談後の自分にはありがたい申し出と言っていい。
(――愛のない結婚なら、苦痛にはならないだろう。干渉もされず、自由に過ごせるなら理想的だ。だけど、私が本当にそれを望んでいるのか、少し考える必要があるかもしれない)
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その声音は穏やかだが、どこか断固としたものを感じさせる。公爵としての威厳がそこに表れており、ユステン侯爵は顔色を変えて一歩引いた。
「こ、これは公爵様。まさか、私が困らせたなどということは……ただ、侯爵令嬢があまりにお美しいので、少しお話を伺っていただけでしてね」
見え透いた言い訳だ。レオポルドは苦笑し、カーテンリンゼに目を向ける。
「こちらの方が何を言ったのかはわからないが、もし気分を害していたのなら、申し訳ない。私は主催者として、皆に心地良い時間を過ごしてもらいたいと思っている」
「……お気遣いありがとうございます。公爵様のお気持ち、ありがたく受け取ります」
そうカーテンリンゼが答えたところで、ちょうど音楽隊が優雅な旋律を奏で始めた。広間の中央にはダンスの輪ができ、貴族たちが思い思いにパートナーを見つけて踊り始める。
「カーテンリンゼ嬢。よろしければ、一曲お相手願えますか?」
レオポルドは手を差し出した。その言葉に、周囲が少しざわつく。武人肌の公爵が社交ダンスを好んで踊るなどあまり聞いたことがないからだ。
だが、彼女はそれを拒否する理由もなかった。断ることは失礼にあたるし、むしろこういうときに堂々と振る舞うほうが、くだらない噂も多少は払拭されるだろう。
「ええ、よろこんで」
こうして、カーテンリンゼとレオポルドは音楽に合わせて踊り始めた。周囲では多くの視線が集まっている。破談直後の侯爵令嬢と、王国で急速に台頭している公爵――二人が踊る姿は、ついさっきまでの会場の喧騒をかき消し、夢のように美しい光景と化していく。
レオポルドのリードは丁寧で安定感があり、意外にもダンスの手ほどきをしっかり受けていることがうかがえる。カーテンリンゼもこれまで社交界で培ってきた技術を遺憾なく発揮し、絵画のような優雅さを見せた。
「思っていたよりも、踊りに慣れていらっしゃるのですね」
ステップを踏みながら、彼女は静かにささやく。すると、レオポルドは微笑みながら答えた。
「公爵という地位を得れば、否応なくこうした場にも出る機会が増える。王族や大貴族たちの舞踏会に出る以上、踊れないわけにはいかないからな。まあ、まだまだ拙いが……」
「いえ、とても上手だと思います」
ほんの数言交わすだけでも、どこか穏やかな空気を感じる。王太子エドワルドとは違い、彼のリードには“押しつけがましさ”がない。まるで相手の呼吸を読むかのように、自分の動きに合わせてくれているように思える。
ダンスが一曲終わると、周囲の貴族たちから拍手が起こる。二人は小さく一礼し、それぞれ離れるのかと思いきや、レオポルドがさりげなく声をかけた。
「もし疲れていないのなら、もう少し話をしながら歩きたいのだが、構わないかな」
断る理由はない。カーテンリンゼは頷き、レオポルドとともに会場の端へとゆっくり移動した。そこにはいくつか椅子が置かれており、近くには色鮮やかな花瓶が飾られている。二人が腰を下ろすと、レオポルドはやや言いにくそうな様子で口を開いた。
「失礼を承知で言うが、王太子殿下との婚約破棄の件、かなり大変だったのではないか? 私にも多少は耳に入っている」
「……そうですね。大変、とは言えるかもしれません。ただ、私自身はあまり気にしていないのです。元々あの結婚に興味はなかったので」
正直な答えだった。すると、レオポルドは微かに目を見開き、何かを確かめるように彼女を見つめる。
「そうか。……なら、余計なお世話かもしれないが、これから先、どうするつもりなんだ? まだ若いのだから、いずれは誰かと家庭を築くことを考えてもおかしくないと思うが」
カーテンリンゼはあっさりと首を振った。
「私は、愛や情熱というものがわからないのです。自分が誰かを本気で愛することができるのか想像もつかないし、愛がない結婚など形だけの契約に過ぎません。もう、形だけの結婚で人生を縛られるのはごめんだわ、と思っております」
その言葉を聞いて、レオポルドは少しだけ笑みを浮かべた。あざ笑うわけでもなく、嘲りでもなく、どこか納得したような笑み――それが、むしろカーテンリンゼの心をほんの少しだけざわつかせる。
「……何かおかしいことを言いましたか?」
「いや、そうではない。お前の気持ちを理解できる部分があるかもしれないと、思っただけだ。私もかつて、領地を守るために戦い、あらゆるものを捨ててきた。愛だの恋だのという感情に縁がない人生だったからな」
そう言って視線を落とすレオポルドは、どこか遠くを見つめるようだった。名門貴族のような華やかな生まれではなく、戦場で多くのものを失いながら公爵の地位にまで上り詰めた。そこに至るまでに、何かしらの諦念や虚無を抱えたのかもしれない。
「私のことを興味本位で見に来たのかと思っていましたが、少し違うようですね」
素直な感想を述べると、レオポルドは意外そうに表情を和らげる。
「正直に言おう。……私は、今、世間体や政治的な理由で“結婚”という形が必要になっている。だが、そこに感情的なつながりを求めるほどの余裕はないし、愛がないまま家庭を築くことに後ろめたさもある。それでも、私という人間にとって、ある程度立場を補強する上で妻となる相手は必要だ。――もし、同じように愛を求めない相手が見つかったなら、穏やかで公平な結婚生活を送れるのではないか、と思うのだが……どうだろう」
まっすぐに見つめられ、カーテンリンゼは少しだけ息を呑む。
「それは、まさか……私とのことでしょうか」
「今ここで正式に申し込むつもりはない。ただ、考えてはみてほしい。私はお前に愛を強制する気はないし、むしろ干渉もしない。家の事情や社交界の噂から解放され、自由に暮らしたいのであれば、私の公爵家の立場もかなり融通が利くはずだ。お前がしたいように過ごせる時間も保証する。……そのかわり、私は“夫婦”という形でお前の存在を活用させてもらう」
それこそが“白い結婚”――互いに愛を伴わず、しかし周囲からは夫婦として見なされる契約結婚。
カーテンリンゼはレオポルドの言葉を繰り返し頭の中で反芻していた。愛を求めない、干渉もされない。今の自分にとって、それは理想的な関係に思える。
王太子のように愛や情熱を求められないならば、こんなにも気が楽なことはないかもしれない。けれど、一方でほんのわずかな疑問も浮かぶ。
「私なんかを妻に迎えることで、公爵様には何かメリットがあるのですか? アルベルト侯爵家の名声は、今や婚約破棄の件でやや色褪せているように思えますが」
「貴族社会には、好機を見極める目を持つ者が少なくない。王太子に破棄されたといえども、今なおアルベルト家の地位は高い。私は戦功で地位を得た新興貴族。どうしても旧貴族たちとの関係に微妙な溝がある。そこで、古くからの名門であるアルベルト家と繋がりを強めることで、私の公爵位を安定させたいと思っているんだ。……何より、他の貴族令嬢と違って、お前は愛を求めていない。お互いの利害が合致する相手は、お前が初めてだった」
互いに愛情を必要とせず、家柄や地位を補完し合う。それが契約結婚の目的――そうレオポルドは明言した。
「もし、お前さえ良ければ、近いうちに正式に申し込む。考えてみてくれないか? もちろん、断ってもいい。無理に束縛するつもりはない」
カーテンリンゼは、その提案を聞いてひとつ息を吐き出した。正直、悪い条件ではない。むしろ破談後の自分にはありがたい申し出と言っていい。
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