妹の婚約者を拒否しただけなのに追放された公爵令嬢、実は家を支えていた有能すぎる女でした

鍛高譚

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第3章:公爵家の没落の始まり

3-4

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4. 無責任なアルベルトとその悪影響

一方、アルベルトは、館内の混乱と家業の崩壊にまったく関心を持たず、ただ自らの享楽に没頭していた。彼は、領地経営の苦境を他人事と割り切り、外の華やかな世界へと身を投じる日々を送っていた。彼の外出が相次ぐ中で、家の経済状態はますます悪化し、各方面からの信頼も急速に失われていった。

ある夕暮れ、豪華なレストランの個室で、アルベルトは愛人の一人と共にワイングラスを傾けながら、笑い声を上げていた。その場にいた者たちは、彼の顔に浮かぶ無責任な笑みを見て、かつての高貴さがどこへ消えてしまったのかを嘆かずにはいられなかった。アルベルトは、館の財政難や領地の赤字といった現実問題をまったく意識せず、ただ享楽の日々を続けることに専念していたのである。

「どうせあの家は、あの行き遅れ令嬢が管理しているんだろう? 私がいなくても、何とかなるさ」
と、アルベルトは自信なさげに、しかしどこか嘲笑混じりに語る。その言葉には、かつての高貴な誇りや責任感など微塵も感じられず、ただ自らの快楽と自己中心的な願望が露呈していた。彼の軽薄な態度は、家業に関わる者たちだけでなく、近隣の貴族や商人たちにも広まり、ヴェルナー公爵家の名声は急速に失墜していった。
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