父が再婚しました

Ruhuna

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「お姉さま、こんなところにいたのね!」
「エマ…王女様の御前よ。挨拶しなさい」



メイドから注がれたお茶を一口のみ一息ついてる間も無くエマはメルージュのテーブルにやってきた


「王女様?あぁ!スワンのお姉さまね!はじめまして!エマ・ラランドです!」
「エマ……!!!なんて失礼な!!」
「構わなくてよ。ラランド伯爵令嬢ね。よろしく」
「そんなかしこまらなくても!未来の姉妹になるんだもの!エマって呼んでほしいわ!」
「エマ!!!?」


メルージュは驚愕の連続だった
エマのリリーに対する態度は不敬罪レベルだ


「まあまあ。随分と元気なだわ」
「(異母妹…?)」


リリーはエマの不敬な言葉も気にせず笑っていた
それに反してメルージュはリリーの言葉に違和感を覚えた


「(リリー殿下も機嫌は悪くないし、今の状態ならなんとかなりそうだわ)」


ニコニコしているリリーの顔を見てメルージュはひとまず安堵する
このままエマをテーブルから離させてしまえば大きな問題にはならないだろう
そう思ったメルージュはエマに他のテーブルに行くように声をかけようとした



「エマ、他の方もいらっしゃ「リリー様はどちらの降嫁されるんですか?」…エマ!いい加減にしなさい!!」



メルージュの嗜める声にエマはびくりと震えた


その前でリリーのまぶたがピクリと動いた


「なによ?!いきなり怒鳴らないで」
「あなたさっきからリリー殿下に対して不敬よ!この場から早く離れなさい!」
「不敬?!私はなにもしてないわ!!未来のお姉さまと親交を深めてなにが悪いの?!!」
「たしかにあなたがスワン殿下と結婚すれば義姉になるお方よ!でもその前に女王となる方でもあるのよ!」
「女王?なにをいってるの?王になるのはスワンでしょ?」
「あなたって子は…!!!」





「そこまでよ」




メルージュとエマの終わらない言い合いにリリーがピシャリと声をかける


「2人とも落ち着きなさい。」
「申し訳ございません殿下」
「お姉さまが悪いのよ!私はなにも悪くないわ」
「エマ!」


エマの言葉にカッと頭に血が上るメルージュをリリーは扇を閉じることで諫めた



「どなたかきてくださる?メルージュ嬢を保健室に。婚約者のクラウス殿もそちらにお呼びしなさい」
「リリー殿下…!」


リリーの言葉にメルージュは青ざめ、エマはニヤリと笑った
第三者からみればメルージュを遠ざけ、未来の義妹になるエマに手助けをしたように見えただろう


だがその場にいたマリアはにっこりと笑うリリーを見てその解釈が間違いであることにいち早く気づいた



リリーは座ったまま背後にいる護衛に対して命を下した




「エマ・ラランドを拘束しなさい。」



「え?!なんで?!」



エマはリリーの護衛をしていた騎士にあっけなく拘束された

その光景をみていたメルージュはリリーの方に勢いよく振り向いた


「顔色が悪くてよ。しっかり休みなさい。あぁ、クラウス殿にはよろしく伝えてて頂戴。」


この場は私が整えますから。そう言葉を発したリリーは椅子から立ち上がりエマに近づいた







「黙って聞いていれば、随分と女狐に洗脳されているようね」





この私を馬鹿にしたこと、許しませんわ





リリーは穏やかに微笑んだ





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