異世界の騎士は風呂上がりのアイスをご所望です

碧 貴子

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「……というわけで、ミサキ。続きを……」
「え……? --------っああんっ!」

 一瞬、何のことを言われているのかわからなかった岬だったが、すぐさま互いにとんでもない体勢であることを思い出した。
 それと同時に、ラインハルトの欲望がズグッと体内に入り込む。
 途端、脳天が痺れる程の快楽に襲われて、岬はラインハルトに縋って高い嬌声を上げた。

「あっ、ああっ!」
「…………は、……くっ……」

 ひたりと纏わりつく内壁を押し分けて、熱い杭が体に埋め込まれていく。
 ズブズブと飲み込むようにそれを受け入れて、岬の体内がギュウとそれを締め付け、蠢く。
 締め付けたことで余計に強く感じる太くて硬い熱の存在に、岬の体が悦んでビクビクと痙攣した。

「----------あぁっ! はあっ、あっ……!」

 首筋に縋り付いて、目の眩む快感が通り過ぎるのを待つ。
 中の収縮が収まり、息が整った頃合いに、それまで固く岬を抱きしめていたラインハルトが、半身を軽く起こしてゆるりと腰を動かした。

「……あ……」

 途端に、ぞわりと下腹から背筋に甘い痺れが駆け抜ける。
 思わずギュッとラインハルトの腕を掴んで目を見開くと、そこには眉をひそめて何かに耐えるような表情のラインハルトが居た。
 視線に気づいたラインハルトが、岬を見詰めてくる。
 情欲の火を灯したけぶる青い瞳に絡め取られ、岬は知らぬ内に息を飲んだ。
 滴るような色気を纏った男の顔、岬を抱く男の顔だ。
 そんなラインハルトに、今自分が組み敷かれ、性的に屈服させられているということに、岬はゾクゾクとした愉悦が奥から沸きあがるのがわかった。
 と同時に、体がキュウッと反応する。
 それを合図に、ラインハルトが抉るように腰を打ち付けてきた。

「はあっ、ああっ、ライっ!」

 体を穿たれる快感に、我を忘れてよがってしまう。
 酷くだらしない顔をしている自覚はあるが、気にする余裕もない。
 しかも、貪るような行為だった朝とは違い、的確に岬の良いところを狙って抉ってくる。
 堪らず昇り詰める感覚に、岬の目の前が白く染まった。

「……はっ、ミサキっ……!」
「ああっ、ライっ、ライっ、-------あぁあっ!」

 膨らんだ快感を弾けさせられ、目の前に星が飛ぶ。
 ガクガクと痙攣し、膣壁が中のものを締め上げる。
 その刺激に、硬く膨らんだラインハルトのものが、ビクビクと跳ね上がって精を放った。
 強く腰を掴んで押し付けられ、ドクドクと熱い欲望を体内に注ぎ込まれる。
 腹の奥がじんわり熱くなるその感覚を、体を震わせながら味わった後、岬はぐったりと弛緩して、手足を床に投げ出した。

「はあっ、はあっ、……あ、……は……」

 強すぎる快感が通り過ぎ、放心して息を吐く岬だったが、休む間もなく抱き起こされる。
 繋がったまま向き合う形で座らされて、岬は預けるように頭をラインハルトの肩に載せた。

「……ミサキ、可愛い……」

 言いながら、ぎゅうぎゅうと抱きしめられるも、疲れ果て、返事をする余裕もない。
 だが、身の内には溢れるような幸福感と充足感がある。
 こめかみにキスをされる度、くすぐったい喜びに胸が満たされていく。
 身も心も結ばれたという確かな安心感に、岬は甘えるようにラインハルトの背中に腕を回した。

「ライ、好き……」

 思いのままに囁く。
 すると、ラインハルトが感極まったように抱きしめてきた。

「ミサキ……っ!」

 強く抱きしめられて、岬も抱きしめ返す。
 互いに、幸福感に陶然となって抱き合う。
 しかし同時に、岬は体内にあるラインハルトのものが再び硬く主張し始めたことに気が付いた。

「ミサキ、好きだ! 愛してる!」
「……あ、え……? ちょ、待っ--------っ!!」

 言い終わるやいなや下から突き上げられて、目の前に星が散る。
 先程までと違い、今度は思いの丈を吐き出すかのように岬を抱くラインハルトに、岬はあっという間に快感の渦に叩き落とされ、その日は一晩中翻弄されたのだった。


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