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オーレント王国 決断の街イエリ―
打開策4
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「3日目はオーガに集中をしよう」
「ああ、他の奴らが片付いちまえばオーガに集中できるな」
オーガはオークとゴブリンと比べると危険性が段違いである。大きな巨体とその巨体から繰り出される破壊力、武器を使い知能の高い者であれば魔法をも使う。最低でも4等級冒険者でなければ勝てないだろ、上位種となれば上位の等級冒険者が必要となる。だが、オークは他の魔物と違いそこまで繁殖力が無い。衛兵隊と冒険者が力を合わせれば十分倒せるであろう。
「上位種のオーガとなると、下位の冒険者は下がらせた方が良いだろうな」
「うむ、無駄に命を散らせる必要ない」
魔物に詳しいエリガンとリーダーが話を勧めていく。
「数はそこまで多くないだろうから、分断して討伐を進めていきたいな」
「そこは、魔法使いと連射―によって分断を考えている」
「森の中だと、そんなに自由に分担できないと思うが?」
「そのために一部森を切り開く、そこにオーガをおびき寄せ叩く」
「そんな余裕あるのか?」
「下位の冒険者に1日目から森を切り開いてもらう、3日目ならば十分な土地を確保できるだろう」
「なるほどな」
オーガに対しての対策を話し合っていると、隊長室がノックされ
「隊長、領主トリソ侯爵がいらっしゃいました」
「入れてくれ」
扉が開かれると、リリナと一緒に少しふくよかな体系の髭が似合い人当たりの優しそうな男性が入ってきた。隊長室に手座っていたものは全員立ち上がり、男性に向かって礼をすると
「楽にしてもらって構わないよ。今は時を争うからね」
「畏まりました。こちらにお座りください。それでトリソ侯爵はどのような用件でいらっしゃったのですか?」
「うむ、私が来たのは騎士団の派遣についてと物資の事について伝えようかと思ってね。王都に騎士団の要請を送ったが、時間が掛かる。我が商会では全面的に冒険者組合と衛兵隊を支援するつもりだ必要な物資が有れば何でも言うが良い」
「助かります。それでは取り敢えず」
ヴァルクは、今までの会議の内容で出てきた作戦に必要な物資をトリソ侯爵に伝えると、侯爵は力強く頷き
「うむ、それらであれば十分な量用意できるだろう。他に必要な物が有ればすぐに私に言うと良い。私がここに来たのはもう1つ理由があってな。衛兵隊長、彼らが魔物の蹂躙について知らせてくれた冒険者かね」
「はい、最初に知らせを持ってきてくれたのはこちらのシオン殿です。そして、森の調査に行ってもらったのは、こちらボルグ殿が率いる聡明の剣です」
ヴァルクは手で指し、シオンらを紹介するとトリソ侯爵は真剣な表情で
「我が街を守ってくれてありがとう、この礼は必ず」
頭を軽く下げたトリソ侯爵に驚きながら、慌てて立ち上がりシオンと冒険者たちは
「当然のことをしたまでです」
「私達の役目は魔物を狩る事ですから」
「いや、君達のおかげで対策を練ることが出来たんだ感謝するよ。ところで何だが、どうしてこの場に子どもが?」
畏まる冒険者たちに手で楽にするように、示すと視線をグレスに向けた侯爵
「彼はこの街に来るまでに、シオン殿が保護した少年です。一緒に森を抜けてきたので証言者としてこの場に居て貰っています」
「そうなのかい・・・・痛ましい事だ。大変だったね」
優しくグレスに微笑む侯爵だが何も反応しないグレスに慌ててシオンが説明を始めた。
「申し訳ありません。この子は感情や記憶を失ってしまい話すこが少し難しいのです」
「そうだったのかい・・・・何とも辛い経験をしたんだね」
侯爵は立ち上がりグレスの頭を撫でると、他にも用事があると部屋を後にした。
「ああ、他の奴らが片付いちまえばオーガに集中できるな」
オーガはオークとゴブリンと比べると危険性が段違いである。大きな巨体とその巨体から繰り出される破壊力、武器を使い知能の高い者であれば魔法をも使う。最低でも4等級冒険者でなければ勝てないだろ、上位種となれば上位の等級冒険者が必要となる。だが、オークは他の魔物と違いそこまで繁殖力が無い。衛兵隊と冒険者が力を合わせれば十分倒せるであろう。
「上位種のオーガとなると、下位の冒険者は下がらせた方が良いだろうな」
「うむ、無駄に命を散らせる必要ない」
魔物に詳しいエリガンとリーダーが話を勧めていく。
「数はそこまで多くないだろうから、分断して討伐を進めていきたいな」
「そこは、魔法使いと連射―によって分断を考えている」
「森の中だと、そんなに自由に分担できないと思うが?」
「そのために一部森を切り開く、そこにオーガをおびき寄せ叩く」
「そんな余裕あるのか?」
「下位の冒険者に1日目から森を切り開いてもらう、3日目ならば十分な土地を確保できるだろう」
「なるほどな」
オーガに対しての対策を話し合っていると、隊長室がノックされ
「隊長、領主トリソ侯爵がいらっしゃいました」
「入れてくれ」
扉が開かれると、リリナと一緒に少しふくよかな体系の髭が似合い人当たりの優しそうな男性が入ってきた。隊長室に手座っていたものは全員立ち上がり、男性に向かって礼をすると
「楽にしてもらって構わないよ。今は時を争うからね」
「畏まりました。こちらにお座りください。それでトリソ侯爵はどのような用件でいらっしゃったのですか?」
「うむ、私が来たのは騎士団の派遣についてと物資の事について伝えようかと思ってね。王都に騎士団の要請を送ったが、時間が掛かる。我が商会では全面的に冒険者組合と衛兵隊を支援するつもりだ必要な物資が有れば何でも言うが良い」
「助かります。それでは取り敢えず」
ヴァルクは、今までの会議の内容で出てきた作戦に必要な物資をトリソ侯爵に伝えると、侯爵は力強く頷き
「うむ、それらであれば十分な量用意できるだろう。他に必要な物が有ればすぐに私に言うと良い。私がここに来たのはもう1つ理由があってな。衛兵隊長、彼らが魔物の蹂躙について知らせてくれた冒険者かね」
「はい、最初に知らせを持ってきてくれたのはこちらのシオン殿です。そして、森の調査に行ってもらったのは、こちらボルグ殿が率いる聡明の剣です」
ヴァルクは手で指し、シオンらを紹介するとトリソ侯爵は真剣な表情で
「我が街を守ってくれてありがとう、この礼は必ず」
頭を軽く下げたトリソ侯爵に驚きながら、慌てて立ち上がりシオンと冒険者たちは
「当然のことをしたまでです」
「私達の役目は魔物を狩る事ですから」
「いや、君達のおかげで対策を練ることが出来たんだ感謝するよ。ところで何だが、どうしてこの場に子どもが?」
畏まる冒険者たちに手で楽にするように、示すと視線をグレスに向けた侯爵
「彼はこの街に来るまでに、シオン殿が保護した少年です。一緒に森を抜けてきたので証言者としてこの場に居て貰っています」
「そうなのかい・・・・痛ましい事だ。大変だったね」
優しくグレスに微笑む侯爵だが何も反応しないグレスに慌ててシオンが説明を始めた。
「申し訳ありません。この子は感情や記憶を失ってしまい話すこが少し難しいのです」
「そうだったのかい・・・・何とも辛い経験をしたんだね」
侯爵は立ち上がりグレスの頭を撫でると、他にも用事があると部屋を後にした。
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