同級生の裸が見たい

谷村にじゅうえん

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7話④

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「えっ……。これ男同士?」

 アラヤのつぶやく声が耳に入った。

「……え?」
「ほらこれ」

 アラヤは連番になっている分割ファイルのひとつを指さしている。
 小さなサムネの中で、男性同士が絡み合っていた。
 ひとりがベッドに仰向け。もうひとりがベッド脇からのしかかっている様子だ。
 俺は興味を引かれる。

「フジノのおじさん、守備範囲広すぎない?」

 アラヤはつぶやくように言って、ファイルをダブルクリックした。
 すると動画再生ソフトが小さめに開き、サムネの中にいたふたりが動き始める。

 まず、画面手前で腰を振る男の背中に目を引かれた。顔はよく見えない。
 それから仰向けに寝ている方の顔。彫刻みたいにきれいだった。
 東洋人じゃない、見たところふたりとも白人のようだ。いわゆる洋モノか。

 彫刻の男はされるがままで、甘い息を吐き出している。
 その表情に、苦悶の色は見られなかった。
 むしろちょっと気持ちよさそう。
 男同士のセックスだって、当事者にとっては日常ですよ、って言っているみたいに思えた。

 なんだか拍子抜けした。
 エロいっていうのとは違う、純粋にいいなと思う。うらやましいって気持ちに近いかも?
 少なくとも男4人ががっついて見るようなものじゃない気がした。
 横を向くと、有名セクシー女優を見ていたはずのフジノたちまで、こっちの画面に釘付けになっている状態なんだけど……。

「うわ、未知の世界……」

 オオモリがため息を吐き出した。

「もしかして好き?」

 フジノが意外そうに見る。

「そうじゃないけど、意外に嫌悪感ない」
「あ~……。わかる」

 フジノもわかるのか。俺は内心驚く。
 男同士ってもっと気持ち悪がられるものだと思ってたけど、みんな案外あっさりしていた。
 動画の男が外国人で、嫌悪感を抱きようがないほどの美人だからなのかもしれない。

 と、そこでフジノが俺を見て、とんでもないことを言いだす。

「なっ! 奥の人、三組の、えーとあいつに似てない? そうそう、瓜生」
「はあっ!? ふ、ふざ……ふざけんなっ。瓜生に失礼だろ!」

 さすがに動揺を隠せなかった。
 色白で柔和な雰囲気は、確かに共通しているかもしれない。
 でも目も鼻も口も全然違って……。背の高さだって、瓜生とは一回りか二回り違うはず……。
 いや、それはどうでもよくて! 俺の瓜生を勝手に重ねないでほしい!

「え、なんで怒んの?」

 フジノはきょとんとしている。

「なんでって。友達を、エロい目で見るのはダメ!!」

 いったいどの口がって感じだけど……。
 俺は本気でフジノを諭した。
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