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8話②
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「だーかーらー。俺じゃないって言ってるじゃないですか。俺の荷物から水着が出てきたならともかく、そうじゃないのに疑う理由がまるでわかりません……」
俺は半ば投げやりな態度で腕組みし、椅子に斜めに座っていた。
もう三十分も、ここ生徒指導室にいる。
無機質なグレーのテーブルの向こうにいるのは、二学期に入ってから産休で休んでいる先生の代わりにやってきた畠中という名の講師だった。
科目は数学。セルフレームの小洒落たメガネに茶色めのパーマ頭。
感じ悪いのに女子にはモテる。若くて顔がいいからだ。
「しかしね、水着はどこかに隠したかもしれませんよ」
メガネの奥の瞳が光る。
ちなみに俺のカバンの中身は今、目の前のテーブルの上にすべて広げられていた。
「それに君が教室の窓からずっとプールを見ていたと、そう証言している人が何人もいますよ?」
「暇だから見てただけです……」
「君が瓜生くんにつきまとっているという話も聞きました」
友達同士一緒にいるのがつきまといになるとか笑える。
俺と瓜生の顔面偏差値が違いすぎるせいか!?
「つきまといって……。それ本人が言ったんですか? 瓜生本人に聞いてください!」
俺はもう何度も言ったセリフを口にした。
ループしているのは時間なのか、会話なのか……。
実際は会話なんだけど、時間がループしているんじゃないかと疑いたくもなってくる。
相手がしつこすぎて……。
「それより畠中先生は数学の講師なんですよね? なんでこんな警察ごっこみたいなことしてるんですか」
フツーに考えて、これは講師の仕事じゃない。担任か、生徒指導の担当教師辺りの仕事だ。
それなのに俺を犯人と決めつけて帰してくれないこの男はどうかしている。
暇なのか。それとも生徒をいじめて楽しんでいるのか。
理解できない。
いや、前から嫌われている感じはしてたんだよな。授業中、難しい問題ばかり当てられるし……。
顔面偏差値のせいで舐められてるのか?
と、そこでノックの音が響く。
戸口を見ると、引き戸の隙間から瓜生が顔をのぞかせた。
俺は半ば投げやりな態度で腕組みし、椅子に斜めに座っていた。
もう三十分も、ここ生徒指導室にいる。
無機質なグレーのテーブルの向こうにいるのは、二学期に入ってから産休で休んでいる先生の代わりにやってきた畠中という名の講師だった。
科目は数学。セルフレームの小洒落たメガネに茶色めのパーマ頭。
感じ悪いのに女子にはモテる。若くて顔がいいからだ。
「しかしね、水着はどこかに隠したかもしれませんよ」
メガネの奥の瞳が光る。
ちなみに俺のカバンの中身は今、目の前のテーブルの上にすべて広げられていた。
「それに君が教室の窓からずっとプールを見ていたと、そう証言している人が何人もいますよ?」
「暇だから見てただけです……」
「君が瓜生くんにつきまとっているという話も聞きました」
友達同士一緒にいるのがつきまといになるとか笑える。
俺と瓜生の顔面偏差値が違いすぎるせいか!?
「つきまといって……。それ本人が言ったんですか? 瓜生本人に聞いてください!」
俺はもう何度も言ったセリフを口にした。
ループしているのは時間なのか、会話なのか……。
実際は会話なんだけど、時間がループしているんじゃないかと疑いたくもなってくる。
相手がしつこすぎて……。
「それより畠中先生は数学の講師なんですよね? なんでこんな警察ごっこみたいなことしてるんですか」
フツーに考えて、これは講師の仕事じゃない。担任か、生徒指導の担当教師辺りの仕事だ。
それなのに俺を犯人と決めつけて帰してくれないこの男はどうかしている。
暇なのか。それとも生徒をいじめて楽しんでいるのか。
理解できない。
いや、前から嫌われている感じはしてたんだよな。授業中、難しい問題ばかり当てられるし……。
顔面偏差値のせいで舐められてるのか?
と、そこでノックの音が響く。
戸口を見ると、引き戸の隙間から瓜生が顔をのぞかせた。
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