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一章
薬草採取
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ガロンが前、ルナが真ん中、俺が後ろというフォーメーションで薬草の群生地に向かう。
もちろん【感知の術】を定期的に発動させて周囲の警戒は常に行なっている。
何度か例の牙熊のような影が遠くに見えたが近づいてくる様子はなかったし向かっている方向とは別の方向にいたので問題はなさそうだった。
「そう言えばその盗賊達、まだこの辺りに潜んでいる可能性はないんですか?」
ふと心配になって聞いてみるとガロンが安心する答えをくれた。
「まだ村の近くに潜んでいるのは確かかもしれないが盗賊の去っていった方向はこの森と逆方面の山脈の方だ。おそらくこっち側は大丈夫だと思うぞ」
俺は他にもこの世界の常識について色々な質問をし、おおよその知識を手に入れることができた。
先程の場所から20分程歩いたところで薬草の群生地に着いたようだ。
ルナが地面を見渡し、1束の草をもぎ取って見せた。
「えーっと、このコモギ草が傷薬の材料になるんですよ。ひとまず30束程獲れれば足りると思いますので少し待っていてください」
そう言ってルナとガロンがコモギ草を集めていく。
コモギ草の見た目は地球で言うヨモギに似ているようだ。
というか俺にはヨモギにしか見えない。
2人が一生懸命コモギ草を採っている間、自分のスキルについて改めて思い返してみる。
【手持ち花火】のように忘れているだけで使えそうなスキルがまだ眠っているかもしれない。
イベント関連スキルは後何があったかな...。
そうだ、いくつか召喚スキルがあったはずだ。召喚スキルなら幻術よりも従魔っぽさがあるのでは無いだろうか。
よし、少し試してみるか。
「月見うさぎ召喚」
【月見うさぎ召喚】はお月見イベントのログインボーナスで貰える召喚スキルである。
発動した瞬間、地面に小さな魔法陣が浮かび上がり、中から二足歩行の白兎が飛び出してくる。
身長は40センチほどで手には杵を持っている。
「プゥ!」
杵を上に掲げながら俺にアピールしてくる。
なんだこの可愛い生き物は。
まぁログインボーナスで貰えるくらいなのでこいつ自体の戦闘能力は皆無なのだが。
「なんですかその子!その子もフウマさんの従魔なんですか?」
魔法陣の光に反応してこちらを見たルナがはしゃいだような声を上げた。
「えぇ、あまり強い子では無いですが...。周囲の警戒をさせようと思いまして」
強い子では無いと言ったのが不服だったのか、月見うさぎがキリッとした表情になり杵の素振りを始めた。
可愛いかよ...。
ルナは俺以上にメロメロのようで、薬草を採る手を止めて月見うさぎをもふっている。
ガロンも気になってはいるようだが、手は止めずにチラチラと見るに留めている。
ルナはうさぎを愛で、ガロンは薬草を採り、しばらくするとガロンから声がかかった。
「おーい、集まったぞ、ったく、ルナ先生、サボらないでくれよな。ありがとなフウマ、おかげで安心して採取できた」
ガロンが畳んで持っていた麻袋がいまやパンパンに膨らんでいる。
「お疲れ様です。俺のせいで1人機能停止してしまったようですみません。後は帰るだけですね」
結局月見うさぎはずっともふられていたから周囲の見回りに出せなかったしな。
まぁ俺の【感知の術】があるからなんの問題もないのだが。
「すみません、あまりにも可愛かったもので...」
ルナが申し訳なさそうに呟き、俺とガロンは顔を見合わせてふふっと笑い合った。
こうして何事もなく薬草の採取は終わり、3人と1匹は村への道を歩き始めた。
もちろん【感知の術】を定期的に発動させて周囲の警戒は常に行なっている。
何度か例の牙熊のような影が遠くに見えたが近づいてくる様子はなかったし向かっている方向とは別の方向にいたので問題はなさそうだった。
「そう言えばその盗賊達、まだこの辺りに潜んでいる可能性はないんですか?」
ふと心配になって聞いてみるとガロンが安心する答えをくれた。
「まだ村の近くに潜んでいるのは確かかもしれないが盗賊の去っていった方向はこの森と逆方面の山脈の方だ。おそらくこっち側は大丈夫だと思うぞ」
俺は他にもこの世界の常識について色々な質問をし、おおよその知識を手に入れることができた。
先程の場所から20分程歩いたところで薬草の群生地に着いたようだ。
ルナが地面を見渡し、1束の草をもぎ取って見せた。
「えーっと、このコモギ草が傷薬の材料になるんですよ。ひとまず30束程獲れれば足りると思いますので少し待っていてください」
そう言ってルナとガロンがコモギ草を集めていく。
コモギ草の見た目は地球で言うヨモギに似ているようだ。
というか俺にはヨモギにしか見えない。
2人が一生懸命コモギ草を採っている間、自分のスキルについて改めて思い返してみる。
【手持ち花火】のように忘れているだけで使えそうなスキルがまだ眠っているかもしれない。
イベント関連スキルは後何があったかな...。
そうだ、いくつか召喚スキルがあったはずだ。召喚スキルなら幻術よりも従魔っぽさがあるのでは無いだろうか。
よし、少し試してみるか。
「月見うさぎ召喚」
【月見うさぎ召喚】はお月見イベントのログインボーナスで貰える召喚スキルである。
発動した瞬間、地面に小さな魔法陣が浮かび上がり、中から二足歩行の白兎が飛び出してくる。
身長は40センチほどで手には杵を持っている。
「プゥ!」
杵を上に掲げながら俺にアピールしてくる。
なんだこの可愛い生き物は。
まぁログインボーナスで貰えるくらいなのでこいつ自体の戦闘能力は皆無なのだが。
「なんですかその子!その子もフウマさんの従魔なんですか?」
魔法陣の光に反応してこちらを見たルナがはしゃいだような声を上げた。
「えぇ、あまり強い子では無いですが...。周囲の警戒をさせようと思いまして」
強い子では無いと言ったのが不服だったのか、月見うさぎがキリッとした表情になり杵の素振りを始めた。
可愛いかよ...。
ルナは俺以上にメロメロのようで、薬草を採る手を止めて月見うさぎをもふっている。
ガロンも気になってはいるようだが、手は止めずにチラチラと見るに留めている。
ルナはうさぎを愛で、ガロンは薬草を採り、しばらくするとガロンから声がかかった。
「おーい、集まったぞ、ったく、ルナ先生、サボらないでくれよな。ありがとなフウマ、おかげで安心して採取できた」
ガロンが畳んで持っていた麻袋がいまやパンパンに膨らんでいる。
「お疲れ様です。俺のせいで1人機能停止してしまったようですみません。後は帰るだけですね」
結局月見うさぎはずっともふられていたから周囲の見回りに出せなかったしな。
まぁ俺の【感知の術】があるからなんの問題もないのだが。
「すみません、あまりにも可愛かったもので...」
ルナが申し訳なさそうに呟き、俺とガロンは顔を見合わせてふふっと笑い合った。
こうして何事もなく薬草の採取は終わり、3人と1匹は村への道を歩き始めた。
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