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世界が熱狂!ニューゲーム!
怪しいゲームショップ
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2025年春
渋谷の有名な掲示板。ニューヨーク。サウジアラビア。スペインのビーチ。世界中に浮かぶ気球の宣伝用モニターに人々は熱狂した!
ついに俺の待ち望んだ最高のゲームが発売されたのだ。その名も「リアルドリームストーリー」略してRDSだ!
その頃の俺はというと、運動も勉強もパッとしない落ちこぼれの高校2年生。
部活のサッカーは中学から続けてはいるものの万年ベンチ入りすらも怪しい隅っこでボールを蹴る日々。
唯一の楽しみが海外のサッカー試合を見たりサッカーゲームをして遊んでいる時が一番熱中して。他の嫌なことを忘れさせてくれた。
そして今日はついに俺が待ち望み続けた最新VRサッカーゲーム「リアルドリームストーリー」通称RDSの初回限定盤の発売日に並んでいるのだ!
学校帰り部活仲間に声をかけられて「わり!今日はサボる!なんか言われたら適当にごまかしといて!」なんて貸しを作ってしまったけど、俺みたいな存在感ない部員が1人抜けていたって誰も気にも止めないだろうな。とほほ、我ながら悲しくなってきた。
そんなこんな妄想しているうちに、もうゲームショップの入り口が見えてきた!
とその時、ショップ店員が並ぶ人の人数を教えながら近づいてきた。
「ごめんなさーい!今日発売のリアルドリームストーリー初回限定盤はここまでで売り切れでーす!」俺の目の前で「本日ここまで!」の看板を立てられた!
なんてついてないんだ!
途方に暮れながら帰っていると、
見たこともない道に迷い込んでしまっていた。
ここはどこだろう?
周りを見渡しても全く見覚えがない風景だ。
と、そこに一軒の古びたゲームショップがあることに気がついた。
俺はけっこう古いゲームを発掘していくのも好きだ。
店を改めて見るとなんだか趣きがあるようにも感じられて気に入ってしまった。
中に入ると見たこともないような古いのか新しいのかも分からないゲームばかりだった。
その中に俺は見つけてしまった。
「リアルドリームストーリー初回限定盤」
と書かれたパッケージ。
「えっなんで?」
手に取って隅々まで見てみる。
間違いなく本物の「リアルドリームストーリー初回限定盤」だ!
思わず店員さんに「えっなんで?なんでこんなところにリアルドリームストーリーの初回限定盤が置いてあるんですか?」
って詰め寄ってしまっていた。
若くてやさぐれた女店員「こんなところって失礼なー!あー!君いい趣味してるねー!それ私がイチオシで今日入れたばかりのやつだよー!」
「しかもこの店で買うと特別に忘れられないゲームになること間違いなしだよ!」
ってわけのわからないことを言っていたけど、俺は念願叶って買えたリアルドリームストーリーに舞い上がって、気にも止めなかったことがこの後大変な人生の分岐点となることもこの時は知らなかった。
渋谷の有名な掲示板。ニューヨーク。サウジアラビア。スペインのビーチ。世界中に浮かぶ気球の宣伝用モニターに人々は熱狂した!
ついに俺の待ち望んだ最高のゲームが発売されたのだ。その名も「リアルドリームストーリー」略してRDSだ!
その頃の俺はというと、運動も勉強もパッとしない落ちこぼれの高校2年生。
部活のサッカーは中学から続けてはいるものの万年ベンチ入りすらも怪しい隅っこでボールを蹴る日々。
唯一の楽しみが海外のサッカー試合を見たりサッカーゲームをして遊んでいる時が一番熱中して。他の嫌なことを忘れさせてくれた。
そして今日はついに俺が待ち望み続けた最新VRサッカーゲーム「リアルドリームストーリー」通称RDSの初回限定盤の発売日に並んでいるのだ!
学校帰り部活仲間に声をかけられて「わり!今日はサボる!なんか言われたら適当にごまかしといて!」なんて貸しを作ってしまったけど、俺みたいな存在感ない部員が1人抜けていたって誰も気にも止めないだろうな。とほほ、我ながら悲しくなってきた。
そんなこんな妄想しているうちに、もうゲームショップの入り口が見えてきた!
とその時、ショップ店員が並ぶ人の人数を教えながら近づいてきた。
「ごめんなさーい!今日発売のリアルドリームストーリー初回限定盤はここまでで売り切れでーす!」俺の目の前で「本日ここまで!」の看板を立てられた!
なんてついてないんだ!
途方に暮れながら帰っていると、
見たこともない道に迷い込んでしまっていた。
ここはどこだろう?
周りを見渡しても全く見覚えがない風景だ。
と、そこに一軒の古びたゲームショップがあることに気がついた。
俺はけっこう古いゲームを発掘していくのも好きだ。
店を改めて見るとなんだか趣きがあるようにも感じられて気に入ってしまった。
中に入ると見たこともないような古いのか新しいのかも分からないゲームばかりだった。
その中に俺は見つけてしまった。
「リアルドリームストーリー初回限定盤」
と書かれたパッケージ。
「えっなんで?」
手に取って隅々まで見てみる。
間違いなく本物の「リアルドリームストーリー初回限定盤」だ!
思わず店員さんに「えっなんで?なんでこんなところにリアルドリームストーリーの初回限定盤が置いてあるんですか?」
って詰め寄ってしまっていた。
若くてやさぐれた女店員「こんなところって失礼なー!あー!君いい趣味してるねー!それ私がイチオシで今日入れたばかりのやつだよー!」
「しかもこの店で買うと特別に忘れられないゲームになること間違いなしだよ!」
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