俺がバロンドーラーになる世界線

育てろ俺のプレイヤー！

スペインの子供たち

最初は町で普通に遊んでいる子供たちだからと正直なめてかかっていた。
でもさすがはスペインの子供たちである。
子供ながらに戦術を理解して組織で連携して守ってくるし、奪いにくるし、攻撃も理にかなった攻撃を組織的に正確なパスを繋ぎながらゴールまで到達するサッカーをちゃんとしてくる。

父と2人でこの子たちの相手をするのはとても大変だった。
ドリブルで抜いても抜いても次から次へとディフェンダーが蘇ってくる。
まるでゾンビの群れを相手にしている感覚で終わりが見えなくて体力的にも精神的にも疲労困憊して恐怖感すら覚える。

こんなに強いプレッシャーを感じるのは生まれて初めてなので「この壁を乗り越えなければセレクションで合格することはないだろう。」と思い、必死になって向かっていく。　すると、だんだん俺のことを認めてくれたのか、スペインの子の中で俺たちの味方になってくれる子たちが出てきた。
だんだん大きな輪になって最後は普通に11対11で試合をするようになっていた。

だんだん周りとのコミュニケーションが取れるようになって周りを使うのを磨いていくと逆に自分も活かされるのを感じた。

だんだんゴールへの道も見えるようになってきてやりやすくなってきた頃に明日はもうセレクションだ！

最後はすごく仲良くなって、スペインの子供たちから応援されて送り出してくれた。

これがカン○の愛される能力なのだろうか？　こんなに早く知らない子たちと仲良くなれた経験が初めてだったのでとても嬉しかった。

周りとのコミュニケーションで自分の能力も何倍も発揮できることが実感できたことはこの先の大きな財産になると確証した。

セレクションにはもちろん受かるけれど、受かっても落ちても、またあのスペインの子供たちとサッカーをしに来よう！と心に誓った。