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始まりと出会いと変化
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1人の少女に心を奪われた
この世のものとは思えない 美しい少女と
4月8日
春が来て桜が散り始めた朝、桜華|《おうか》高校の入学式が来た。
とは言っても私は受験の点数1位の輝かしい周りとは違う。
普通の中学の少女マンガが好きな普通の女の子だった。
少女マンガだとこの先の曲がり角でイケメンとぶつかって心配されるんだろうけど、残念ながらそんなことは
無い。
何も少女マンガチックなことは起こらずに着いてしまった。
「泉瑠奈|《いずみるな》……泉瑠奈……」
自分の名前を呟きながらクラス分けが書かれた紙を探していた
「あ……あった!1年8組6番か」
教室に着くとクラスメイトらしい女の子が2人居た。
まだ時間は朝の8時過ぎ。
私はどうやら少しはやく来てしまったかもしれない。
この女の子達はずっとアイドルの話をしているな…
中学一緒だったのかな?
そんなことをぼんやり考えながら出席番号順に座れと書かれた黒板を見て席についた。
さっきのクラスメイトの2人がこちらに近づいてくる……
席間違えたかな?なんて思っていたら。
「あなた泉さん?私は阿形佳奈|《あがたかな》!第1中学から来ました!出席番号は1番です!よろしくね!」
「私は中野咲良|《なかのさくら》。佳奈と同じく、第1中学から来た…佳奈とは部活で何度か一緒に練習した友達だよ……よろしくね」
うわぁ……いきなり色々話しかけてきた……
陽キャなんだろうな……
「わ……私はいじゅ……泉瑠奈……となりの阪井|《さかい》市の福山|《ふくやま》中学から来ましちゃ……来ました……」
うわぁぁぁ!!やってしまったぁぁぁ!!
自己紹介で噛んでしまった!しかも2度も!
こんな大事な時にコミュ障発動させて何しちゃってるのわたしぃ?
「そうなんだ?よろしくね!泉さん!」
いや……佳奈さんのコミュニケーション能力高すぎない?
違う……私が低いだけだ……
そのあともクラスメイト達がどんどん教室に入ってきてクラスでの自己紹介でも噛んでしまった……
恥ずかしい……
しかもこのクラスの男子の性格が酷すぎる。
こんな人と恋愛したくない……
そんな事を考えているうちに日はどんどん過ぎていって。
となりの石田さんはアニメが好きとか、最初に来た佳奈さんはビッチだとか噂が立っていくようになってきた。
1週間も経つと次第にクラス内でのグループみたいなのも作られていった。
もちろん私はぼっちだった……
いつ私がいじめられるか気が気でないし…
なにかいじめられない方法無いかなとか考えていたら怖い人には話しかけないよね…と考えた。
名付けてギャル作戦!
我ながら名案だな……
帰りの美容室で髪の毛染めようかな……
思い切ってメイクとかしてギャルみたいな事してたら、きっと話しかけられずに怖がられて、コミュ障発動せずにいじめられたりもしないよね!!
そんな事を考えて美容室に寄り、金髪に染めてもらった。
メイクも思い切ってしてみたがこれが思ったより難しい……
ネットで調べながらやってみたら、なんとか出来けどこれは……
「濃いよね……どちらかというとケバいよね……」
でもこれで学校ではきっと安心して過ごせるよね!
なんて考えていたら朝になって学校に行くと皆が離れていく。
ギャル効果はバツグンだな……なんて考えていたら先生に職員室に呼び出された。
正直苦手な社会教師も見かけによらずギャル効果でビビり倒してるな……
「泉!何をしている!こ……この高校は髪を染めるのも化粧するのもき……禁止だ!」
あーこれは相当怖がってるけど教師という立場だから何とか注意してる感じだなぁ……
かわいそうに……
ここはなるべく穏便に終わらせたいし…
「はぁ?」
やってしまったぁ!
はい……ごめんなさい……的なのにしようとしたらはぁ?って答えてしまった!ごめんなさい先生!
「な……なるべくはやく戻しなさい……」
先生怖がらせちゃった……どうしよう……
まぁ1時間目も始まっちゃうし、教室に行きますか?
教室についても周りからの不思議な視線は変わらなかった。
いや、むしろ悪化しているな…これは。
それもそうかコミュ障こじらせた陰キャがいきなりギャル化してきたら、それは皆が不思議に思うか。
私なら奇怪な目を向けそうだな?
なんて考えていたら1時間目の授業が始まった。
家で予習したところだからわざわざ授業でやらなくても出来るし、配られたプリントを誰よりもはやく終わらせてぼーっと窓の外を見ていた。
日差しが照らすグラウンドでは、6組と2組が合同で体育をしている途中だった。
ふと目に入った女の子。
それはこの世のものとは思えない、美しい少女が居た。
この世のものとは思えない 美しい少女と
4月8日
春が来て桜が散り始めた朝、桜華|《おうか》高校の入学式が来た。
とは言っても私は受験の点数1位の輝かしい周りとは違う。
普通の中学の少女マンガが好きな普通の女の子だった。
少女マンガだとこの先の曲がり角でイケメンとぶつかって心配されるんだろうけど、残念ながらそんなことは
無い。
何も少女マンガチックなことは起こらずに着いてしまった。
「泉瑠奈|《いずみるな》……泉瑠奈……」
自分の名前を呟きながらクラス分けが書かれた紙を探していた
「あ……あった!1年8組6番か」
教室に着くとクラスメイトらしい女の子が2人居た。
まだ時間は朝の8時過ぎ。
私はどうやら少しはやく来てしまったかもしれない。
この女の子達はずっとアイドルの話をしているな…
中学一緒だったのかな?
そんなことをぼんやり考えながら出席番号順に座れと書かれた黒板を見て席についた。
さっきのクラスメイトの2人がこちらに近づいてくる……
席間違えたかな?なんて思っていたら。
「あなた泉さん?私は阿形佳奈|《あがたかな》!第1中学から来ました!出席番号は1番です!よろしくね!」
「私は中野咲良|《なかのさくら》。佳奈と同じく、第1中学から来た…佳奈とは部活で何度か一緒に練習した友達だよ……よろしくね」
うわぁ……いきなり色々話しかけてきた……
陽キャなんだろうな……
「わ……私はいじゅ……泉瑠奈……となりの阪井|《さかい》市の福山|《ふくやま》中学から来ましちゃ……来ました……」
うわぁぁぁ!!やってしまったぁぁぁ!!
自己紹介で噛んでしまった!しかも2度も!
こんな大事な時にコミュ障発動させて何しちゃってるのわたしぃ?
「そうなんだ?よろしくね!泉さん!」
いや……佳奈さんのコミュニケーション能力高すぎない?
違う……私が低いだけだ……
そのあともクラスメイト達がどんどん教室に入ってきてクラスでの自己紹介でも噛んでしまった……
恥ずかしい……
しかもこのクラスの男子の性格が酷すぎる。
こんな人と恋愛したくない……
そんな事を考えているうちに日はどんどん過ぎていって。
となりの石田さんはアニメが好きとか、最初に来た佳奈さんはビッチだとか噂が立っていくようになってきた。
1週間も経つと次第にクラス内でのグループみたいなのも作られていった。
もちろん私はぼっちだった……
いつ私がいじめられるか気が気でないし…
なにかいじめられない方法無いかなとか考えていたら怖い人には話しかけないよね…と考えた。
名付けてギャル作戦!
我ながら名案だな……
帰りの美容室で髪の毛染めようかな……
思い切ってメイクとかしてギャルみたいな事してたら、きっと話しかけられずに怖がられて、コミュ障発動せずにいじめられたりもしないよね!!
そんな事を考えて美容室に寄り、金髪に染めてもらった。
メイクも思い切ってしてみたがこれが思ったより難しい……
ネットで調べながらやってみたら、なんとか出来けどこれは……
「濃いよね……どちらかというとケバいよね……」
でもこれで学校ではきっと安心して過ごせるよね!
なんて考えていたら朝になって学校に行くと皆が離れていく。
ギャル効果はバツグンだな……なんて考えていたら先生に職員室に呼び出された。
正直苦手な社会教師も見かけによらずギャル効果でビビり倒してるな……
「泉!何をしている!こ……この高校は髪を染めるのも化粧するのもき……禁止だ!」
あーこれは相当怖がってるけど教師という立場だから何とか注意してる感じだなぁ……
かわいそうに……
ここはなるべく穏便に終わらせたいし…
「はぁ?」
やってしまったぁ!
はい……ごめんなさい……的なのにしようとしたらはぁ?って答えてしまった!ごめんなさい先生!
「な……なるべくはやく戻しなさい……」
先生怖がらせちゃった……どうしよう……
まぁ1時間目も始まっちゃうし、教室に行きますか?
教室についても周りからの不思議な視線は変わらなかった。
いや、むしろ悪化しているな…これは。
それもそうかコミュ障こじらせた陰キャがいきなりギャル化してきたら、それは皆が不思議に思うか。
私なら奇怪な目を向けそうだな?
なんて考えていたら1時間目の授業が始まった。
家で予習したところだからわざわざ授業でやらなくても出来るし、配られたプリントを誰よりもはやく終わらせてぼーっと窓の外を見ていた。
日差しが照らすグラウンドでは、6組と2組が合同で体育をしている途中だった。
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