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アンネマリー編〜転生に気付いたのでやり直します
パーティー2
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シリル様とのダンスの後は、パートナーをチェンジして、殿下と私、シリル様とソフィア様とで踊る。
殿下と踊るのは久しぶり。で、今日はどうしていらっしゃったのか尋ねると、
「かわいい妹が卒業するって聞いたから、来たに決まっているだろ。それに、もうすぐ旅立つって聞いたから。しばらく会えなくなると思って。」
そう。腹黒だけど、実は優しい人なのだ。従兄弟だけど、会えば妹として昔から可愛がってもらっていた。
「多忙な中、ありがとうございます。こうやってお兄様と話をすることが暫く出来なくなるのは寂しいですが、国の恥にならないよう、精一杯頑張ってくるつもりですわ。」
「ところで、仮の婚約が白紙になったり、急に学業に力入れて卒業したり、シリルと仲良くなったりと凄い変化だけど、どうしたの?白紙になったアイツとはもういいのかな?」
やっぱりそれを聞くのね。
「誰が聞き耳を立てているか分からないので、心境の変化とだけ言っておきますわ。それにシリル様は、先輩としてとても尊敬しています。今回もとてもお世話になりましたし。白紙の件は、お互い同じ思いだったようなので問題ありません。色々とご心配をおかけして申し訳ありませんでした。」
「ふーん。心境の変化ねぇ。先輩として尊敬ねぇ。」
腹黒い笑みを浮かべる殿下。
「お互い同じ思いだったって、本当?さっきから、背中に何か突き刺さるような視線を感じるけど。」
「どうせ、殿下に憧れる令嬢達の視線ですわよ。それに、白紙の件はもっと早く話をすれば良かったって後悔していますの。」
「…そこまで言われるなんて。まぁ自業自得か。」
「それより、私がいない間もソフィア姉様を頼みましたわよ。ああ見えて寂しがり屋なんですからね。」
「ああ、大丈夫だよ。大切にするから。」
「ふふっ。それは良かったですわ。私も大切にしてくれそうな人を見つけて、早く自慢したいですわね。」
「それなら心配いらないだろう。アンは私の自慢のかわいい妹だからな。」
そんな話をして曲が終わると、すぐにシリル様が来てエスコートしてくれる。殿下とソフィア様はニヤニヤしている。そんな2人をスルーする私達。
その後、クラスメイトの令息達と踊り、レベッカ達とお喋りしたり、ご馳走を食べたりして過ごす。シリル様も近くにいてくれた。多分、悪意のある方々から絡まれないように、配慮してくれているのだろう。本当に優しいお方だと思う。
そして私は今、ソフィア様とラストダンスを踊っている。これは学園のカジュアルなパーティーだから許されるのである。
それでも、ヒソヒソ言う令嬢達もいるが、笑顔と言う名の威嚇で黙らせることが出来るのが、ラスボスの強さである。
「こうやって、よくダンスの練習を一緒にしていた頃が、懐かしいわね。」
「ええ。ステップが難しくて出来ないと泣いていた時に、ソフィア姉様が練習に付き合ってくれましたわ。大変だったけど、今思えば楽しかったですわ。ソフィア姉様と一緒に過ごせた時間は。」
「私もよ。アン、あなたが元気で帰ってくるのを楽しみに待っているわ。それと、向こうでの社交には注意するのよ。アンは自己評価が低いけど、かわいくて聡明なのだから、自信を持つのよ。僻まれたり、絡まれたりしても堂々と振る舞いなさい。ああ、でも最近は我慢をやめて、強さを出し切っているようだから大丈夫でしょうけど。それに途中からあの男が行くから平気かしらね。」
我慢をやめたことに気づいていたのね。さすがです。
「あの男って?誰かが来るのですか?」
「あら?聞いてないなら、分かるまで楽しみにしてなさい。」
うーん。意味深なことを言うのね。
学園最後のパーティーはとても思い出深いものになった。これも、親友達やクラスメイト、シリル様のおかげだと思う。
クラスメイトのみんなにお礼とお別れを伝えて、家路に着くのであった。またみんなに会える日が来るといいな。
帰りもシリル様が自宅まで送ってくれる。この方のエスコートは完璧だと思う。
家に着き、私は用意していたプレゼントを渡す。実はドレスに合わせてアクセサリーを購入する時に、偶々目についたアクアマリンが、シリル様の髪色のように綺麗で気に入ったので、男性用にブローチに加工して貰っていたのだ。
「シリル様、試験勉強だけでなく、今日のエスコートまでありがとうございました。学園最後のパーティーのエスコートが、シリル様で良かったです。」
「シリル様の髪色に似て綺麗なアクアマリンでしたので、ブローチを作ってもらったのですが、良かったら使って頂けませんか?」
「…いや、私こそアンネマリー嬢をエスコート出来て、とても嬉しかった。ブローチもとっても綺麗だな。ありがとう。大切に使わせてもらうよ。」
シリル様は優しく微笑む。
「シリル様から学んだ事を生かして、隣国でしっかり学んで来たいと思いますわ。本当に何から何までお世話になりました。シリル様と知り合えて本当に良かったです。どうか、これからもお元気で。」
寂しいが、感謝とお別れの言葉を伝えた。
「ああ。アンネマリー嬢も、元気で。入学式に向こうで会えるのを楽しみにしてる。」
えっ?入学式?どう言うこと?
「ずっと話そうと思っていたのだが、うちは跡取りは貴族学園を卒業したら、隣国に留学するのが習わしなんだ。昔から決まっていたことだな。来年度からは、選択する科目は違うかもしれないけれど、同じ学年だな。よろしく!」
さすが宰相の家門ね。じゃなくて、早く言ってよー。ソフィア様が言ってたのはこの事だったのね。
「あのー、驚いて何と言っていいのか。でも、嬉しいですわ。心強いです。」
「本当は私も飛び級して、早めに隣国入りしたいところだが、貴族学園卒業まで、殿下の側近の業務が入っていてね。」
でしょうね。あの腹黒殿下はシリル様をアテにしているだろう。
「ふふっ。入学式でシリル様と再会することを楽しみにしていますわ。」
この方とまた一緒に勉強出来るなんて、なんて幸せなんだろう。今から楽しみだな。
私達はお互い微笑み合ったのだった。
殿下と踊るのは久しぶり。で、今日はどうしていらっしゃったのか尋ねると、
「かわいい妹が卒業するって聞いたから、来たに決まっているだろ。それに、もうすぐ旅立つって聞いたから。しばらく会えなくなると思って。」
そう。腹黒だけど、実は優しい人なのだ。従兄弟だけど、会えば妹として昔から可愛がってもらっていた。
「多忙な中、ありがとうございます。こうやってお兄様と話をすることが暫く出来なくなるのは寂しいですが、国の恥にならないよう、精一杯頑張ってくるつもりですわ。」
「ところで、仮の婚約が白紙になったり、急に学業に力入れて卒業したり、シリルと仲良くなったりと凄い変化だけど、どうしたの?白紙になったアイツとはもういいのかな?」
やっぱりそれを聞くのね。
「誰が聞き耳を立てているか分からないので、心境の変化とだけ言っておきますわ。それにシリル様は、先輩としてとても尊敬しています。今回もとてもお世話になりましたし。白紙の件は、お互い同じ思いだったようなので問題ありません。色々とご心配をおかけして申し訳ありませんでした。」
「ふーん。心境の変化ねぇ。先輩として尊敬ねぇ。」
腹黒い笑みを浮かべる殿下。
「お互い同じ思いだったって、本当?さっきから、背中に何か突き刺さるような視線を感じるけど。」
「どうせ、殿下に憧れる令嬢達の視線ですわよ。それに、白紙の件はもっと早く話をすれば良かったって後悔していますの。」
「…そこまで言われるなんて。まぁ自業自得か。」
「それより、私がいない間もソフィア姉様を頼みましたわよ。ああ見えて寂しがり屋なんですからね。」
「ああ、大丈夫だよ。大切にするから。」
「ふふっ。それは良かったですわ。私も大切にしてくれそうな人を見つけて、早く自慢したいですわね。」
「それなら心配いらないだろう。アンは私の自慢のかわいい妹だからな。」
そんな話をして曲が終わると、すぐにシリル様が来てエスコートしてくれる。殿下とソフィア様はニヤニヤしている。そんな2人をスルーする私達。
その後、クラスメイトの令息達と踊り、レベッカ達とお喋りしたり、ご馳走を食べたりして過ごす。シリル様も近くにいてくれた。多分、悪意のある方々から絡まれないように、配慮してくれているのだろう。本当に優しいお方だと思う。
そして私は今、ソフィア様とラストダンスを踊っている。これは学園のカジュアルなパーティーだから許されるのである。
それでも、ヒソヒソ言う令嬢達もいるが、笑顔と言う名の威嚇で黙らせることが出来るのが、ラスボスの強さである。
「こうやって、よくダンスの練習を一緒にしていた頃が、懐かしいわね。」
「ええ。ステップが難しくて出来ないと泣いていた時に、ソフィア姉様が練習に付き合ってくれましたわ。大変だったけど、今思えば楽しかったですわ。ソフィア姉様と一緒に過ごせた時間は。」
「私もよ。アン、あなたが元気で帰ってくるのを楽しみに待っているわ。それと、向こうでの社交には注意するのよ。アンは自己評価が低いけど、かわいくて聡明なのだから、自信を持つのよ。僻まれたり、絡まれたりしても堂々と振る舞いなさい。ああ、でも最近は我慢をやめて、強さを出し切っているようだから大丈夫でしょうけど。それに途中からあの男が行くから平気かしらね。」
我慢をやめたことに気づいていたのね。さすがです。
「あの男って?誰かが来るのですか?」
「あら?聞いてないなら、分かるまで楽しみにしてなさい。」
うーん。意味深なことを言うのね。
学園最後のパーティーはとても思い出深いものになった。これも、親友達やクラスメイト、シリル様のおかげだと思う。
クラスメイトのみんなにお礼とお別れを伝えて、家路に着くのであった。またみんなに会える日が来るといいな。
帰りもシリル様が自宅まで送ってくれる。この方のエスコートは完璧だと思う。
家に着き、私は用意していたプレゼントを渡す。実はドレスに合わせてアクセサリーを購入する時に、偶々目についたアクアマリンが、シリル様の髪色のように綺麗で気に入ったので、男性用にブローチに加工して貰っていたのだ。
「シリル様、試験勉強だけでなく、今日のエスコートまでありがとうございました。学園最後のパーティーのエスコートが、シリル様で良かったです。」
「シリル様の髪色に似て綺麗なアクアマリンでしたので、ブローチを作ってもらったのですが、良かったら使って頂けませんか?」
「…いや、私こそアンネマリー嬢をエスコート出来て、とても嬉しかった。ブローチもとっても綺麗だな。ありがとう。大切に使わせてもらうよ。」
シリル様は優しく微笑む。
「シリル様から学んだ事を生かして、隣国でしっかり学んで来たいと思いますわ。本当に何から何までお世話になりました。シリル様と知り合えて本当に良かったです。どうか、これからもお元気で。」
寂しいが、感謝とお別れの言葉を伝えた。
「ああ。アンネマリー嬢も、元気で。入学式に向こうで会えるのを楽しみにしてる。」
えっ?入学式?どう言うこと?
「ずっと話そうと思っていたのだが、うちは跡取りは貴族学園を卒業したら、隣国に留学するのが習わしなんだ。昔から決まっていたことだな。来年度からは、選択する科目は違うかもしれないけれど、同じ学年だな。よろしく!」
さすが宰相の家門ね。じゃなくて、早く言ってよー。ソフィア様が言ってたのはこの事だったのね。
「あのー、驚いて何と言っていいのか。でも、嬉しいですわ。心強いです。」
「本当は私も飛び級して、早めに隣国入りしたいところだが、貴族学園卒業まで、殿下の側近の業務が入っていてね。」
でしょうね。あの腹黒殿下はシリル様をアテにしているだろう。
「ふふっ。入学式でシリル様と再会することを楽しみにしていますわ。」
この方とまた一緒に勉強出来るなんて、なんて幸せなんだろう。今から楽しみだな。
私達はお互い微笑み合ったのだった。
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