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マリーベル編〜楽しく長生きしたい私
辺境伯領に行きます 1
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今年も、もうすぐ長期休暇が始まる。
実は早期卒業の為のレポートは、王宮の図書館に通いながら仕上げ、先生からは合格をもらったのだ!あとは、卒業試験に合格するだけなので、気持ちがとっても楽!だから休暇は伸び伸び過ごせそうだし、今後、ヤバそうなヒロインが登場したりして、学園に居づらくなったら、さっさと試験を受けて、卒業という名の逃亡を図ろうと思う。
先生方も、卒業試験は都合の良い時でいいので、しばらくは在学していてくださいと言ってくれたので良かった。少しずつ蓄えも貯まって来たし、せっかく外国語を頑張って来たから、国外に旅に出るのもいいよね!
ということで休暇前に、今年もレジーナから、魔物討伐に来るよね?と誘われた私は、勿論と答えたのだ。魔物を討伐すれば、高価な魔石が手に入るからね。ふふっ!逃亡資金を稼ぐには、辺境伯領は最高の場所よ!
いつもはお父様があっさり許可をくれていたので、毎年、辺境伯領に行けていたのだが。王都で生活をし始めて、口煩いのが2人できてしまった。
1人目は義兄。私が王都に来る前は何も言って来なかったくせに、なぜ今更口を出すのかと言って黙らせた。義兄とは、前よりも本音で話せるようになって来たので、最近は兄妹らしくいれる。でも、相変わらず、過保護なのは変わらない。魔物討伐は危険だからと、心配しているのだろう。
2人目はフィル兄様だ。この人は、とにかくどうしようもない。友人達とお茶会や夜会に行くと言うだけで、ヤバいのだ。社交するのに、いちいちフィル兄様に、許可を取らないといけない雰囲気になりつつある。優しくて大好きだけど、行動を制限し過ぎるフィル兄様に、最近は疲れてきた私。辺境伯領に行くのも大反対された。今まで、長期休暇は行っていたのに。さすがに私は我慢の限界がきてしまった。自分は今まで、色々な令嬢と遊んで自由に過ごしてきたくせに、私には行動を制限するなんて酷いと言って、冷戦状態になっている。
令嬢と遊んで自由に過ごしていたというのは、私の勝手な予想で言ってみたが、多分当たっていたわね。一瞬、表情が変わっていたもの。ふふっ!あんなに色々と慣れているのを見せつけられれば、アラサーにはバレるのよ。
辺境伯領に行く前に準備があるし、レジーナとも色々と計画を立てたいから、休暇前に寮に帰ることに決めた。辺境伯領の帰りは、フォーレス侯爵家の領地に帰る予定だから、スペンサー家にはしばらく帰れなそうだ。
フィル兄様とは、また喧嘩になりそうだから、おじ様とおば様だけに事情を話して、フィル兄様が、騎士団の当直勤務で不在の日に寮に戻る私。おじ様・おば様は寂しそうにしていたが、休暇が終わる頃にまたお世話になりますと言うと、喜ぶ2人。ついでに、前に依頼しておいた、魔石のブローチとネックレスが出来上がってきたので、2人にプレゼントすると、涙目になっていた。
おじ様にはスペンサー侯爵家の紋章をプラチナで作ってもらい、真ん中に魔石を入れてもらったブローチ。おば様には、ゴージャスに大きめにカットした魔石を真ん中に、周りをダイヤで囲んだデザインのネックレス。魔石には、治癒魔法と保護魔法の力を込めたものだ。宝石商のオーナーが、質のいい魔石には、2つの力も込められると教えてくれたので、やってみたら上手くいったと思う。おじ様とおば様は、毎日着けるよと言っていた。そこまで喜んでくれるとは。
フィル兄様には、ミサンガ風に紐を編んだものに、魔石を付けたアミュレットと、スペンサー侯爵家の紋章の、刺繍のハンカチが出来上がったものを、後でおば様から渡してもらうことになった。冷戦中のフィル兄様ともしばらく会えないが、おば様は、最近私に対しての束縛が酷かったから、反省させるのにいい機会になるわねと言っていた。おば様のご理解に感謝致します。
辺境伯領に立つ前に、フォーレス侯爵家のタウンハウスにも顔を出して、両親と義兄に魔石のプレゼントを渡す。3人もとても喜んでいたが、魔石はやはり高価らしくて、とにかく驚いていた。
お父様は、単騎で行くということを覚えてくれていて、軍馬を用意してくれていた。真っ黒で艶々の、賢そうな軍馬だ。アラサーだけど、嬉しくてお父様に抱きついてしまった。私、ちょっとファザコンなのかな?義兄は何か言いたそうにしていたが、両親の前では猫被りなので、口煩くは言われなかった。
そして辺境伯領に旅立つ日、学園の寮に辺境伯の騎士が迎えに来てくれるというので、辺境伯軍の騎士服を着て、レジーナと馬とで待っていると、騎乗した騎士が5人やってくる。あれ?あの銀髪にグレーの瞳の美形は…まあ!レジーナの彼だわ。あー、彼が来るからレジーナはソワソワしていたのね。もう、なんて可愛い子なの!思わずニヤけた目でレジーナを見る私。そして、あれっ?あの栗色の髪のイケメンは、フィークス卿だわ!他の騎士達も顔見知りの騎士達ね。みんな知ってる騎士達だから、気楽に行けそうで良かったわ。
レジーナは次期辺境伯らしく、キリッとした声で、
「お迎え、ご苦労様。領地まで、よろしく頼みます。」
おおー!レジーナかっこいいぞ!しかし、数秒後…。恋する乙女の顔で、彼と嬉しそうに話していた。まぁ、好きな人がお迎えに来てくれたら嬉しいよね。
レジーナ達は2人の世界なので、フィークス卿や他の騎士達に挨拶をして、お話をする私。彼らは、3日前に王都の辺境伯のタウンハウスに着いていたらしい。遠くからありがとうと言うと、騎士達はみんな優しく笑ってくれた。
王都から辺境伯領までは、単騎で3日かからないらしい。途中で宿屋に泊まりながらの旅で、それが結構楽しかったりするのだ。やっぱり、卒業後は旅に出たいかも。前世は旅行大好きアラサーだったから、余計にそう思うのかな。しばらくは冒険者になるのもいいな。あー、お母様は反対しそうだなぁ。結婚って何歳までにしなきゃいけないのかな?なんて、色々と考えているうちに、辺境伯領に着くのであった。
荷物は先に馬車で運んでくれているので、比較的身軽な旅だった。辺境伯のおじ様やおば様達は、相変わらず大歓迎してくれる。居心地のいい邸というか城?なのだ。
着いた日は、早めに休ませてもらい、次の日は、フィークス卿が辺境伯軍の詰所に連れて行ってくれ、怪我人の治療をした。王都騎士団と違って、辺境伯領は魔物が出るから、怪我人も多いと思う。でも、そんな厳しい環境にいるから、国内最強の軍隊と言われているのね。うんうん。
フィークス卿は、前に私があげた魔石を大切に持っていてくれた。なので、その魔石に、最近また強くなってきた、治癒魔法の力を新しく入れて、更に保護魔法も入れておいた。これで、少しくらいの怪我は平気かな?と言うと、今までの状態の魔石でも治癒魔法の効果は万全で、怪我の治りは良かったですよと話していた。大切に持っていてくれて良かったな。
明日はお楽しみの魔物討伐に行く予定になっていて、おやつにクッキー焼いて持って行きたいなぁなんて、言ったら、おば様がノリノリで厨房を貸してくれた。おば様もパイを焼いたりするらしく、お菓子作りの趣味が一緒で嬉しいみたい。材料は沢山あるから、どんどん作りなさいと言われ、午後はずっとクッキー作りをしていた。焼くのは料理人がやってくれたから、サクサクに焼けた!やっぱりプロはいいわね。
フィークス卿は、材料運びを手伝ってくれたから、助かった。この人は騎士様なのに、何でも手伝ってくれる優しい人だよね。力があるから、バターをこねるのも手伝ってもらっちゃったし。いい旦那様になりそうだわ。
クッキーは、生地に治癒魔法の力を込めて焼き、焼き上がりにも、仕上げに治癒魔法をかけておいたから、少しは効果があるかな?
沢山焼き上がった物を、おば様がくれた、可愛らしい袋に小分けに入れて、リボンで結んで終了。おば様は、かわいいのがお好きなのね。まるで、本命の彼へのプレゼントのようなラッピングになったわ。ふふっ。明日が楽しみね。
実は早期卒業の為のレポートは、王宮の図書館に通いながら仕上げ、先生からは合格をもらったのだ!あとは、卒業試験に合格するだけなので、気持ちがとっても楽!だから休暇は伸び伸び過ごせそうだし、今後、ヤバそうなヒロインが登場したりして、学園に居づらくなったら、さっさと試験を受けて、卒業という名の逃亡を図ろうと思う。
先生方も、卒業試験は都合の良い時でいいので、しばらくは在学していてくださいと言ってくれたので良かった。少しずつ蓄えも貯まって来たし、せっかく外国語を頑張って来たから、国外に旅に出るのもいいよね!
ということで休暇前に、今年もレジーナから、魔物討伐に来るよね?と誘われた私は、勿論と答えたのだ。魔物を討伐すれば、高価な魔石が手に入るからね。ふふっ!逃亡資金を稼ぐには、辺境伯領は最高の場所よ!
いつもはお父様があっさり許可をくれていたので、毎年、辺境伯領に行けていたのだが。王都で生活をし始めて、口煩いのが2人できてしまった。
1人目は義兄。私が王都に来る前は何も言って来なかったくせに、なぜ今更口を出すのかと言って黙らせた。義兄とは、前よりも本音で話せるようになって来たので、最近は兄妹らしくいれる。でも、相変わらず、過保護なのは変わらない。魔物討伐は危険だからと、心配しているのだろう。
2人目はフィル兄様だ。この人は、とにかくどうしようもない。友人達とお茶会や夜会に行くと言うだけで、ヤバいのだ。社交するのに、いちいちフィル兄様に、許可を取らないといけない雰囲気になりつつある。優しくて大好きだけど、行動を制限し過ぎるフィル兄様に、最近は疲れてきた私。辺境伯領に行くのも大反対された。今まで、長期休暇は行っていたのに。さすがに私は我慢の限界がきてしまった。自分は今まで、色々な令嬢と遊んで自由に過ごしてきたくせに、私には行動を制限するなんて酷いと言って、冷戦状態になっている。
令嬢と遊んで自由に過ごしていたというのは、私の勝手な予想で言ってみたが、多分当たっていたわね。一瞬、表情が変わっていたもの。ふふっ!あんなに色々と慣れているのを見せつけられれば、アラサーにはバレるのよ。
辺境伯領に行く前に準備があるし、レジーナとも色々と計画を立てたいから、休暇前に寮に帰ることに決めた。辺境伯領の帰りは、フォーレス侯爵家の領地に帰る予定だから、スペンサー家にはしばらく帰れなそうだ。
フィル兄様とは、また喧嘩になりそうだから、おじ様とおば様だけに事情を話して、フィル兄様が、騎士団の当直勤務で不在の日に寮に戻る私。おじ様・おば様は寂しそうにしていたが、休暇が終わる頃にまたお世話になりますと言うと、喜ぶ2人。ついでに、前に依頼しておいた、魔石のブローチとネックレスが出来上がってきたので、2人にプレゼントすると、涙目になっていた。
おじ様にはスペンサー侯爵家の紋章をプラチナで作ってもらい、真ん中に魔石を入れてもらったブローチ。おば様には、ゴージャスに大きめにカットした魔石を真ん中に、周りをダイヤで囲んだデザインのネックレス。魔石には、治癒魔法と保護魔法の力を込めたものだ。宝石商のオーナーが、質のいい魔石には、2つの力も込められると教えてくれたので、やってみたら上手くいったと思う。おじ様とおば様は、毎日着けるよと言っていた。そこまで喜んでくれるとは。
フィル兄様には、ミサンガ風に紐を編んだものに、魔石を付けたアミュレットと、スペンサー侯爵家の紋章の、刺繍のハンカチが出来上がったものを、後でおば様から渡してもらうことになった。冷戦中のフィル兄様ともしばらく会えないが、おば様は、最近私に対しての束縛が酷かったから、反省させるのにいい機会になるわねと言っていた。おば様のご理解に感謝致します。
辺境伯領に立つ前に、フォーレス侯爵家のタウンハウスにも顔を出して、両親と義兄に魔石のプレゼントを渡す。3人もとても喜んでいたが、魔石はやはり高価らしくて、とにかく驚いていた。
お父様は、単騎で行くということを覚えてくれていて、軍馬を用意してくれていた。真っ黒で艶々の、賢そうな軍馬だ。アラサーだけど、嬉しくてお父様に抱きついてしまった。私、ちょっとファザコンなのかな?義兄は何か言いたそうにしていたが、両親の前では猫被りなので、口煩くは言われなかった。
そして辺境伯領に旅立つ日、学園の寮に辺境伯の騎士が迎えに来てくれるというので、辺境伯軍の騎士服を着て、レジーナと馬とで待っていると、騎乗した騎士が5人やってくる。あれ?あの銀髪にグレーの瞳の美形は…まあ!レジーナの彼だわ。あー、彼が来るからレジーナはソワソワしていたのね。もう、なんて可愛い子なの!思わずニヤけた目でレジーナを見る私。そして、あれっ?あの栗色の髪のイケメンは、フィークス卿だわ!他の騎士達も顔見知りの騎士達ね。みんな知ってる騎士達だから、気楽に行けそうで良かったわ。
レジーナは次期辺境伯らしく、キリッとした声で、
「お迎え、ご苦労様。領地まで、よろしく頼みます。」
おおー!レジーナかっこいいぞ!しかし、数秒後…。恋する乙女の顔で、彼と嬉しそうに話していた。まぁ、好きな人がお迎えに来てくれたら嬉しいよね。
レジーナ達は2人の世界なので、フィークス卿や他の騎士達に挨拶をして、お話をする私。彼らは、3日前に王都の辺境伯のタウンハウスに着いていたらしい。遠くからありがとうと言うと、騎士達はみんな優しく笑ってくれた。
王都から辺境伯領までは、単騎で3日かからないらしい。途中で宿屋に泊まりながらの旅で、それが結構楽しかったりするのだ。やっぱり、卒業後は旅に出たいかも。前世は旅行大好きアラサーだったから、余計にそう思うのかな。しばらくは冒険者になるのもいいな。あー、お母様は反対しそうだなぁ。結婚って何歳までにしなきゃいけないのかな?なんて、色々と考えているうちに、辺境伯領に着くのであった。
荷物は先に馬車で運んでくれているので、比較的身軽な旅だった。辺境伯のおじ様やおば様達は、相変わらず大歓迎してくれる。居心地のいい邸というか城?なのだ。
着いた日は、早めに休ませてもらい、次の日は、フィークス卿が辺境伯軍の詰所に連れて行ってくれ、怪我人の治療をした。王都騎士団と違って、辺境伯領は魔物が出るから、怪我人も多いと思う。でも、そんな厳しい環境にいるから、国内最強の軍隊と言われているのね。うんうん。
フィークス卿は、前に私があげた魔石を大切に持っていてくれた。なので、その魔石に、最近また強くなってきた、治癒魔法の力を新しく入れて、更に保護魔法も入れておいた。これで、少しくらいの怪我は平気かな?と言うと、今までの状態の魔石でも治癒魔法の効果は万全で、怪我の治りは良かったですよと話していた。大切に持っていてくれて良かったな。
明日はお楽しみの魔物討伐に行く予定になっていて、おやつにクッキー焼いて持って行きたいなぁなんて、言ったら、おば様がノリノリで厨房を貸してくれた。おば様もパイを焼いたりするらしく、お菓子作りの趣味が一緒で嬉しいみたい。材料は沢山あるから、どんどん作りなさいと言われ、午後はずっとクッキー作りをしていた。焼くのは料理人がやってくれたから、サクサクに焼けた!やっぱりプロはいいわね。
フィークス卿は、材料運びを手伝ってくれたから、助かった。この人は騎士様なのに、何でも手伝ってくれる優しい人だよね。力があるから、バターをこねるのも手伝ってもらっちゃったし。いい旦那様になりそうだわ。
クッキーは、生地に治癒魔法の力を込めて焼き、焼き上がりにも、仕上げに治癒魔法をかけておいたから、少しは効果があるかな?
沢山焼き上がった物を、おば様がくれた、可愛らしい袋に小分けに入れて、リボンで結んで終了。おば様は、かわいいのがお好きなのね。まるで、本命の彼へのプレゼントのようなラッピングになったわ。ふふっ。明日が楽しみね。
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