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ヒロインがやって来た
攻略対象者と悪役令嬢
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ピンクに彼氏が誰かと聞かれて、困る私。この子は何を思って聞いて来たのだろう。
「あっ!突然、私がこんな事を聞いたらビックリしますよね。すみません…じゃなくて申し訳ありません。こんな事を話したら、また変な子だって思われちゃうかな。でも、話した方がいいよね。あー、でもあの人に、その話は誰にも言わない方がいいって注意されているし。うーん、でも助けてくれた人に危険があったら嫌だし、あーどうしよう。」
ピンクは一人で何かぶつぶつ言って悩んでいる。私に何か伝えたいのかな。もしかしたら、乙女ゲームのシナリオとか、攻略対象者のことかな?私の周りには攻略対象者らしき人が多いからね。
正直、聞きたくて堪らないわ!まだ昼休みは時間があるしね。よし!
「私に伝えたいことがあるなら、ぜひ聞かせてください。秘密なら、守りますわ。」
「…本当ですか?秘密を守ってくれます?」
「はい。2人で話した方がいいなら、バルコニーで2人で話しましょうか?」
「いいの?お願いします。」
レジーナとユーリア、ピンクの友人の子爵令嬢は、教室で恋バナでもして待っていてくれるらしいので、私達2人はバルコニーに出て話す事にした。
「あの、私が話すことは、絶対に変だって感じると思うのだけど、私はこれでも真面目に話すから、信じて欲しいというか、一応聞いて欲しいの。…欲しいのですわ。」
「分かりました。では、話してください。」
「えっと、実は私は前世の記憶があって。その記憶はこの世界とは違う世界のものなんだけど。その前世の時に遊んでいた、ゲーム?じゃなくて。うーん。読んでいた本の物語にこの世界が、とても似ているの。ただ、全部が似ている訳ではなくて、登場人物が全く一緒だったのね。それで、私がマリーベル様を、アンネマリーさんって呼んだのは、その本に出ていたアンネマリーさんがマリーベル様によく似ていたからなのです。」
なるほど、やはり乙女ゲームの世界なのね。ゲームってものがないから、本の物語ってことにしてるのかしらね。
「物語ですか。私はアンネマリーさんに似ていると。そのアンネマリーさんは、恐らく、私の従姉妹になる方ですわね。私が生まれる前に亡くなったと聞いています。」
「従姉妹ですか。フィリップ様のお姉さんになりますよね?」
「はい。その通りですわ。」
「あのー、前にアルベルト様の義妹は死んだはずだって言ってごめんなさい。その物語では、体が弱くて、子供の時に死んだ事になっていたの。それで、侯爵家に引き取られたアルベルト様は、亡くなった義妹の事を忘れられず、深い悲しみの中にいる義理の両親に、あまり相手にされずに、愛に飢えて、他人に心を開かない、一匹狼の性格になってしまうという内容で。でも、現実のアルベルト様は、沢山の友人に囲まれて楽しそうに暮らしているし、義妹のマリーベル様とも仲良さそうだから、物語とは違った人だったのだけど、姿や名前が本と全く一緒で。他の人も、名前も姿も全く一緒なの。」
「他の人って、誰か教えてもらってもいいですか?」
「えっと、生徒会長と副会長とルーベンス先生と。それと、フィリップ様とシリル様、それとレオンハルト様です。それと、悪役令嬢の人達もです。」
うわー、見事にみんな知り合いね。でも、最後のレオンハルト様って誰だ?しかも、悪役令嬢達って言った?数人いるの?
「あの、レオンハルト様って誰でしょうか?」
「えっ?マリーベル様に好意を寄せているって、社交界で噂になっていると聞いたから、知り合いかと思ってた!黒髪の公爵様ですよ。」
あー、シールド公爵様か。
「噂になるほど、面識はないですわ。」
「そうなんだ。まぁ、ただの噂ってことか。申し訳ありません。あっ、私が心配したのは、マリーベル様はさっき名前をあげた男の人達と仲が良さそうだったから、あの中に彼氏がいるのかと思って聞いてみたのですけど。ゲーム…、じゃなくて物語の中では、付き合う相手によって、嫌がらせをしてくる悪役令嬢がいるんですけど、大したことない悪役令嬢から、ヤバい…じゃなくて、危険な悪役令嬢までいるので、もしあの中に彼氏がいるようなら、マリーベル様に危険な目に合わないように伝えた方がいいかなぁと思って…。思いましたの。」
「悪役令嬢が、嫌がらせをするのですか?」
「物語では、ヒロイ…、主人公の女の子がいて、さっきの男性の誰かと恋に落ちるのですが、その時の相手によって違う悪役令嬢がいて、いじめたりしてくるんです。でもなぁ、マリーベル様は身分が高いし、可愛いし、頭がいいからいじめには合わないかなぁ?本の主人公は、男爵令嬢で、貴族の中では低い身分だからいじめやすかったのかも。うーん、分からないなぁ。本の内容とは違った部分が多いし。」
あのピンクが、真剣に悩みながら話をしてくれている。この子、初めの言動や態度がアレだったけと、根は悪い子ではないのかもね。
「なるほど、難しい話なのですね。参考までに悪役令嬢が誰なのか教えてもらえますか?」
「こんなメチャクチャな話を真剣に聞いてくれるなんて、マリーベル様はいい人なんですね。私の知っていることなら、何でも答えます!えっと、生徒会長は、学園にいる生徒会長のファンの皆様と、幼馴染の一つ上の侯爵令嬢だったかな。学園では、卒業していないから会わないけど、夜会と茶会で嫌がらせをしてくるみたいです。夜会では、いつもパートナーを幼馴染のよしみで引き受けていたらしく、いつかは婚約するつもりでいたのに、主人公といい感じになったことを知ると、飲み物に媚薬をいれて、陥れようとしたりして、嫌がらせをするみたいです。」
「えっ?媚薬ですか?怖いですね。」
「でも、飲み物を飲まないように気をつければいいので、大丈夫かと。それと副会長も、学園にいるファンと、副会長の1つ下の従兄妹の伯爵令嬢ですね。学園で普通にいじめたり、嫌がらせをして来ます。従兄妹は子供の頃から、ずっと好きだったようですが、副会長は妹としか思ってくれていないことに苦しんでるようです。」
「従兄妹ですか…。あはっ。」
「アルベルト様の悪役令嬢も従兄妹の伯爵令嬢で、子供の頃から好きで、結婚するつもりでいたようです。アルベルト様の、実家の伯爵家を乗っ取った従兄妹なので、アルベルト様はすごく嫌っているようですね。自分より爵位の低い令嬢を使って嫌がらせをしてきます。」
「それは当たっているかも。内緒ですよ!」
「えっ、そうだったのですか。内緒にします!あっ、話の続きですけど、シリル様とレオンハルト様は、2人共、社交界の独身の令嬢方にとにかく人気の方なので、夜会や茶会で色々な人に嫌がらせをされますね。特に年上のお姉さん方にやられるらしいです。だけど2人共、身分がとても高くて大人なのて、好きになった人をしっかり守ってくれて、以外と平気みたい。ルーベンス先生は、先生と生徒という間柄だから、周りにバレないように付き合うので、特に悪役令嬢はいないけど、交際がバレると、先生のファンの令嬢達と、同僚の女教師から嫌がらせを受けるらしいです。」
「みんなモテそうだから、令嬢方から僻まれてしまうのね。怖いわね!」
「いや、さっきの人達の悪役令嬢はまだマシなんですよ。ヤバい…、じゃなくて、本当に危険な悪役令嬢は、フィリップ様の悪役令嬢ですね。」
マジかーー!
「あっ!突然、私がこんな事を聞いたらビックリしますよね。すみません…じゃなくて申し訳ありません。こんな事を話したら、また変な子だって思われちゃうかな。でも、話した方がいいよね。あー、でもあの人に、その話は誰にも言わない方がいいって注意されているし。うーん、でも助けてくれた人に危険があったら嫌だし、あーどうしよう。」
ピンクは一人で何かぶつぶつ言って悩んでいる。私に何か伝えたいのかな。もしかしたら、乙女ゲームのシナリオとか、攻略対象者のことかな?私の周りには攻略対象者らしき人が多いからね。
正直、聞きたくて堪らないわ!まだ昼休みは時間があるしね。よし!
「私に伝えたいことがあるなら、ぜひ聞かせてください。秘密なら、守りますわ。」
「…本当ですか?秘密を守ってくれます?」
「はい。2人で話した方がいいなら、バルコニーで2人で話しましょうか?」
「いいの?お願いします。」
レジーナとユーリア、ピンクの友人の子爵令嬢は、教室で恋バナでもして待っていてくれるらしいので、私達2人はバルコニーに出て話す事にした。
「あの、私が話すことは、絶対に変だって感じると思うのだけど、私はこれでも真面目に話すから、信じて欲しいというか、一応聞いて欲しいの。…欲しいのですわ。」
「分かりました。では、話してください。」
「えっと、実は私は前世の記憶があって。その記憶はこの世界とは違う世界のものなんだけど。その前世の時に遊んでいた、ゲーム?じゃなくて。うーん。読んでいた本の物語にこの世界が、とても似ているの。ただ、全部が似ている訳ではなくて、登場人物が全く一緒だったのね。それで、私がマリーベル様を、アンネマリーさんって呼んだのは、その本に出ていたアンネマリーさんがマリーベル様によく似ていたからなのです。」
なるほど、やはり乙女ゲームの世界なのね。ゲームってものがないから、本の物語ってことにしてるのかしらね。
「物語ですか。私はアンネマリーさんに似ていると。そのアンネマリーさんは、恐らく、私の従姉妹になる方ですわね。私が生まれる前に亡くなったと聞いています。」
「従姉妹ですか。フィリップ様のお姉さんになりますよね?」
「はい。その通りですわ。」
「あのー、前にアルベルト様の義妹は死んだはずだって言ってごめんなさい。その物語では、体が弱くて、子供の時に死んだ事になっていたの。それで、侯爵家に引き取られたアルベルト様は、亡くなった義妹の事を忘れられず、深い悲しみの中にいる義理の両親に、あまり相手にされずに、愛に飢えて、他人に心を開かない、一匹狼の性格になってしまうという内容で。でも、現実のアルベルト様は、沢山の友人に囲まれて楽しそうに暮らしているし、義妹のマリーベル様とも仲良さそうだから、物語とは違った人だったのだけど、姿や名前が本と全く一緒で。他の人も、名前も姿も全く一緒なの。」
「他の人って、誰か教えてもらってもいいですか?」
「えっと、生徒会長と副会長とルーベンス先生と。それと、フィリップ様とシリル様、それとレオンハルト様です。それと、悪役令嬢の人達もです。」
うわー、見事にみんな知り合いね。でも、最後のレオンハルト様って誰だ?しかも、悪役令嬢達って言った?数人いるの?
「あの、レオンハルト様って誰でしょうか?」
「えっ?マリーベル様に好意を寄せているって、社交界で噂になっていると聞いたから、知り合いかと思ってた!黒髪の公爵様ですよ。」
あー、シールド公爵様か。
「噂になるほど、面識はないですわ。」
「そうなんだ。まぁ、ただの噂ってことか。申し訳ありません。あっ、私が心配したのは、マリーベル様はさっき名前をあげた男の人達と仲が良さそうだったから、あの中に彼氏がいるのかと思って聞いてみたのですけど。ゲーム…、じゃなくて物語の中では、付き合う相手によって、嫌がらせをしてくる悪役令嬢がいるんですけど、大したことない悪役令嬢から、ヤバい…じゃなくて、危険な悪役令嬢までいるので、もしあの中に彼氏がいるようなら、マリーベル様に危険な目に合わないように伝えた方がいいかなぁと思って…。思いましたの。」
「悪役令嬢が、嫌がらせをするのですか?」
「物語では、ヒロイ…、主人公の女の子がいて、さっきの男性の誰かと恋に落ちるのですが、その時の相手によって違う悪役令嬢がいて、いじめたりしてくるんです。でもなぁ、マリーベル様は身分が高いし、可愛いし、頭がいいからいじめには合わないかなぁ?本の主人公は、男爵令嬢で、貴族の中では低い身分だからいじめやすかったのかも。うーん、分からないなぁ。本の内容とは違った部分が多いし。」
あのピンクが、真剣に悩みながら話をしてくれている。この子、初めの言動や態度がアレだったけと、根は悪い子ではないのかもね。
「なるほど、難しい話なのですね。参考までに悪役令嬢が誰なのか教えてもらえますか?」
「こんなメチャクチャな話を真剣に聞いてくれるなんて、マリーベル様はいい人なんですね。私の知っていることなら、何でも答えます!えっと、生徒会長は、学園にいる生徒会長のファンの皆様と、幼馴染の一つ上の侯爵令嬢だったかな。学園では、卒業していないから会わないけど、夜会と茶会で嫌がらせをしてくるみたいです。夜会では、いつもパートナーを幼馴染のよしみで引き受けていたらしく、いつかは婚約するつもりでいたのに、主人公といい感じになったことを知ると、飲み物に媚薬をいれて、陥れようとしたりして、嫌がらせをするみたいです。」
「えっ?媚薬ですか?怖いですね。」
「でも、飲み物を飲まないように気をつければいいので、大丈夫かと。それと副会長も、学園にいるファンと、副会長の1つ下の従兄妹の伯爵令嬢ですね。学園で普通にいじめたり、嫌がらせをして来ます。従兄妹は子供の頃から、ずっと好きだったようですが、副会長は妹としか思ってくれていないことに苦しんでるようです。」
「従兄妹ですか…。あはっ。」
「アルベルト様の悪役令嬢も従兄妹の伯爵令嬢で、子供の頃から好きで、結婚するつもりでいたようです。アルベルト様の、実家の伯爵家を乗っ取った従兄妹なので、アルベルト様はすごく嫌っているようですね。自分より爵位の低い令嬢を使って嫌がらせをしてきます。」
「それは当たっているかも。内緒ですよ!」
「えっ、そうだったのですか。内緒にします!あっ、話の続きですけど、シリル様とレオンハルト様は、2人共、社交界の独身の令嬢方にとにかく人気の方なので、夜会や茶会で色々な人に嫌がらせをされますね。特に年上のお姉さん方にやられるらしいです。だけど2人共、身分がとても高くて大人なのて、好きになった人をしっかり守ってくれて、以外と平気みたい。ルーベンス先生は、先生と生徒という間柄だから、周りにバレないように付き合うので、特に悪役令嬢はいないけど、交際がバレると、先生のファンの令嬢達と、同僚の女教師から嫌がらせを受けるらしいです。」
「みんなモテそうだから、令嬢方から僻まれてしまうのね。怖いわね!」
「いや、さっきの人達の悪役令嬢はまだマシなんですよ。ヤバい…、じゃなくて、本当に危険な悪役令嬢は、フィリップ様の悪役令嬢ですね。」
マジかーー!
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