悪い魔女

底に

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第6章 確率は50%

出会う確率は50%

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シュゥゥゥウウウンンン バッ バッ バッ バッ

トン バスン ドスン ドバスン!

「「「「いててて」」」」

私、ネコ、マイちゃん、ピカンの4人が美術館の外へと出された。

「ネコ!マイちゃん!無事だったのね!」

「うん。何とか。」

「ここにいる、ということはポーラの魂に勝ったんだな。さすがニナ!」

「う、うん」

確かに私達は勝った。
しかしまだポーラの魂は本人の元に戻ってはいない。

そして失われた魂達も…

私はネコとマイちゃんに、ポーラの魂とのゲームについて語った。

「じゃあ、僕達が出られたのはいいけど、まだ何も解決してなくて、しかも魔力が貯まってしまったってこと?」

「そういうことになるわね。私達に残された選択肢は2つ、今すぐここから逃げて助けを呼ぶこと。もしくはもう一度戻って、魂達を元に戻す、勿論ポーラの魂も」

ピカン「一番は全員の魂を救うことだろう。でも元に戻ったとしても記憶は戻らないんだろう?」

「でも何か方法があるのかも」

「確証。無い。」

「ニナ、残念だけど、これは他の人に任せた方がいいと思う。大人を呼んで解決してもらおう」

「…わかったわ」

私達はその後、起こったことを大人達に伝えた。

信じてくれたかは分からない。
しかしこの事は他言無用と言われ、私達は学園へと戻っていった。

後日美術館へ行ってみたがそこには何もなく、更地になっていた。

本当にこれで良かったのだろうか。

もしかしたら
またどこかで
ポーラの魂と果物達は
美術館をやっているのかも。

その時は気を付けてね。




魂を取られないように。


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