新人魔女は、のんびり森で暮らしたい!

田古みゆう

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新人魔女の休職相談(2)

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「はぁ……。君は本当に馬鹿なのだな。冷凍庫は食材を保存するためのものであって、素材の保管庫ではないと言うことも知らないとは」

 リゼの言葉に、リッカは返す言葉もない。もちろん冷凍庫の使用方法など分かっている。分かった上でこの素材を冷凍庫に入れたのだ。エルナはリゼに黙っていてくれると言っていたので安心しきっていたが、まさかこんなにも早く見つかってしまうとは。

 リッカが黙ったままでいると、リゼが再び口を開いた。

「一応聞こう。何故こんなことをした?」

 リゼの問いかけに、リッカは正直に答える。

「素材を保存しておく為です」

 リゼは「やはり馬鹿か……」と呟くと、手で目頭を覆った。

「……君がそこまで愚かだとは思わなかった」

 馬鹿だの愚かだのと散々な言われようだが、反論できない。

「いいか、良く聞きなさい」

 リゼはリッカの顔を覗き込む。その眼光に怯みながらも、リッカはリゼの目を見つめ返した。リゼは険しい表情でリッカに告げる。

「私は君が素材を食材の保管場所へ入れたことに苦言を呈したいのではない。いや、もちろん君の行動には呆れているし、文句も言いたいところではあるが……。それよりも、君に言いたいことは、何故素材を自身で保管しないのかと言うことだ」

 リゼの言わんとすることが分からずリッカは首を傾げる。リゼは盛大にため息をつくと、呆れた様に続けた。

「何故君は氷精花を私の冷凍庫に入れたのかと言っている」
「え? ですから、素材の保管のために……」

 リッカがキョトンとしていると、リゼは再びため息を吐く。

「まさか君は初歩的な氷魔法も使えないのか?」

 その指摘にリッカはハッとした。

(そうだ……氷魔法で保存すれば良かったんだ)

 氷魔法で凍結させれば、温度変化による劣化の心配はなかっただろう。これまで気がつかなかった自分が情けない。リッカは俯いて、ぐっと拳を握った。

「す、すみません……。わ、忘れていました……」

 リゼはそんなリッカを見てやれやれと首を横に振った。

「それで? 素材の保管のために私の冷凍庫を利用したわけだが、いつまで入れておくつもりだ?」

 リゼに問われ、リッカは顔を上げる。

「す、すぐ片付けます!」

 慌ててリッカは冷凍庫に向かい、氷精花を回収するとリゼに頭を下げた。

「すみませんでした」

 リゼは不満げだ。リッカが恐る恐る顔を上げると、冷たい視線が注がれている。

「全く君は……君は一体何なのだ? 先日の一件といい、この氷精花といい……」
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