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第79話 相棒の装備を選んでみた
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鑑定が済んだので、次はビビの魔術武器を買いに行く。
街の市場ではなく、ギルド内の武具屋へと向かった。
あそこは全体的に価格が安く、中古だが質が良い装備が揃っている。
今まで外れを引いたことがないのは、店主が商品を吟味しているからだろう。
だから大いに信頼できる。
金銭面も問題ない。
死霊術師を倒した報酬で金貨七十枚を蓄えている。
よほど高価な魔術武器を望まない限りはこれで足りるはずだ。
武具屋に到着した俺は、ビビと一緒に店主と話す。
そこで既存の戦い方や武器に対する要望をなるべく細かく伝えた。
ビビも懸命に説明してくれた。
自分の武器選びなので真剣なのだ。
ただし、さりげなく安い武器にしようとした際は釘を刺しておく。
俺に遠慮する気持ちは分かるが、ここで値段を気にすべきではない。
魔術武器を買える機会なんてそう簡単に訪れないのだ。
納得できるものを選ばないと後悔することになる。
そうして色々と話し合った結果、ビビの武器が決まった。
現在、彼女の手には一本の片手剣が握られている。
柄に緑色の水晶がはめ込まれており、これが風属性の触媒としての働くのだ。
店主によると、術の発動速度を向上し、魔力の制御を補助するらしい。
目立った機能ではないが、汎用性が非常に高い。
どんな場面でも役立つ一方で、この武器に頼った決定打は望めない。
活かすも殺すも使い手次第といったところか。
金が余ったので、せっかくだからもう一つ武器を買った。
ビビは二刀流で戦うのでちょうどいいだろう。
店主もまとめ買いなら割り引いてくれると言ったので即決だった。
二つ目に選んだ武器は、頑丈そうな銀色のナイフである。
刃に術式が刻み込まれており、こちらも風属性の触媒として機能する。
魔力を帯びると切れ味が増して、さらに使い込むほどこの特性が高まるそうだ。
ビビの戦い方は単純明快である。
元から高い身体能力を風魔術で速度を上げて二刀流で攻撃する。
離れた敵も術で狙えるため、あらゆる間合いで自在に立ち回れるのが強みだ。
とにかく隙が少なく、これといった弱点がない。
策と手段をこね回して、どうにかして活路をこじ開ける俺とは大違いである。
(これが才能の差か……)
俺はふと思う。
僅かに滲む劣等感は、しかし嬉しそうなビビの姿を見ると一瞬にして消え去った。
街の市場ではなく、ギルド内の武具屋へと向かった。
あそこは全体的に価格が安く、中古だが質が良い装備が揃っている。
今まで外れを引いたことがないのは、店主が商品を吟味しているからだろう。
だから大いに信頼できる。
金銭面も問題ない。
死霊術師を倒した報酬で金貨七十枚を蓄えている。
よほど高価な魔術武器を望まない限りはこれで足りるはずだ。
武具屋に到着した俺は、ビビと一緒に店主と話す。
そこで既存の戦い方や武器に対する要望をなるべく細かく伝えた。
ビビも懸命に説明してくれた。
自分の武器選びなので真剣なのだ。
ただし、さりげなく安い武器にしようとした際は釘を刺しておく。
俺に遠慮する気持ちは分かるが、ここで値段を気にすべきではない。
魔術武器を買える機会なんてそう簡単に訪れないのだ。
納得できるものを選ばないと後悔することになる。
そうして色々と話し合った結果、ビビの武器が決まった。
現在、彼女の手には一本の片手剣が握られている。
柄に緑色の水晶がはめ込まれており、これが風属性の触媒としての働くのだ。
店主によると、術の発動速度を向上し、魔力の制御を補助するらしい。
目立った機能ではないが、汎用性が非常に高い。
どんな場面でも役立つ一方で、この武器に頼った決定打は望めない。
活かすも殺すも使い手次第といったところか。
金が余ったので、せっかくだからもう一つ武器を買った。
ビビは二刀流で戦うのでちょうどいいだろう。
店主もまとめ買いなら割り引いてくれると言ったので即決だった。
二つ目に選んだ武器は、頑丈そうな銀色のナイフである。
刃に術式が刻み込まれており、こちらも風属性の触媒として機能する。
魔力を帯びると切れ味が増して、さらに使い込むほどこの特性が高まるそうだ。
ビビの戦い方は単純明快である。
元から高い身体能力を風魔術で速度を上げて二刀流で攻撃する。
離れた敵も術で狙えるため、あらゆる間合いで自在に立ち回れるのが強みだ。
とにかく隙が少なく、これといった弱点がない。
策と手段をこね回して、どうにかして活路をこじ開ける俺とは大違いである。
(これが才能の差か……)
俺はふと思う。
僅かに滲む劣等感は、しかし嬉しそうなビビの姿を見ると一瞬にして消え去った。
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