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現代ドラマ系
クリームあんみつ
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「ごめん、飽きたよね……。」
申し訳なさそうに言った私に、彼はただ微笑んだ。
「どうしていつも謝るの?」
「ごめんなさい。謝ってるというか……。」
「ほらまた。」
「ごめんなさい!」
ハッと口を押さえた。言われているそばから私の口からは「ごめんなさい」だ。申し訳なくて黙って俯く。
クシャッと髪に何かが触れた。びっくりして顔を上げると、彼が手を伸ばし、私の頭をわしゃわしゃ撫でていた。
「?!」
「暫くごめんなさいは禁止ね?」
「……え。」
困ってしまった。だってさっきの通り、私は殆どの場合、頭に「ごめんなさい」がついてしまうのだ。
「ずっとは無理だろうから、クリームあんみつが出てくるまでの間ね。」
優しげな声。彼の手はとても温かだ。
昔、この店に元カレと来た。有名なクリームあんみつの老舗。中々出てこなくて元カレはとても怒った。
でも今日は、彼が温かな眼差しで私を見詰めている。私は赤面し、早くクリームあんみつが来ないかなと願っていた。
申し訳なさそうに言った私に、彼はただ微笑んだ。
「どうしていつも謝るの?」
「ごめんなさい。謝ってるというか……。」
「ほらまた。」
「ごめんなさい!」
ハッと口を押さえた。言われているそばから私の口からは「ごめんなさい」だ。申し訳なくて黙って俯く。
クシャッと髪に何かが触れた。びっくりして顔を上げると、彼が手を伸ばし、私の頭をわしゃわしゃ撫でていた。
「?!」
「暫くごめんなさいは禁止ね?」
「……え。」
困ってしまった。だってさっきの通り、私は殆どの場合、頭に「ごめんなさい」がついてしまうのだ。
「ずっとは無理だろうから、クリームあんみつが出てくるまでの間ね。」
優しげな声。彼の手はとても温かだ。
昔、この店に元カレと来た。有名なクリームあんみつの老舗。中々出てこなくて元カレはとても怒った。
でも今日は、彼が温かな眼差しで私を見詰めている。私は赤面し、早くクリームあんみつが来ないかなと願っていた。
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