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黒き風と生きる
黙祷
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「コラー!!静かにしろ!他の動物が怯えてるだろうが!!」
膝をガクガク言わせながら、何とかその場に下りる。
しかし俺の姿を見つけてからさらに騒ぎ出したそいつは、ひっくり返って暴れる子供のように手がつけられない。
「いい加減にしろ!チビ!!」
近づく事もできない上、煩くて敵わない。
自分の怪我の痛みや足が辛いのに無理をした事から苛立ちの募っていた俺はそう怒鳴る。
そう、チビだ。
山頂の村の跡地に置いてきたはずのチビ。
村よりずっと奥の山に巣があるらしい、この山々の神とも言える黒き風の子供。
散々暴れた事や、とにかく俺の姿が見え声をかけてもらった事で少しは満足したのか、チビは騒いだり暴れたりするのをやめた。
しかし不機嫌なのはそのままらしく、鼻息荒く、バシバシと尻尾で辺りの岩を叩いている。
「やめろ……。破片が飛んでくんだろうが……。」
流石にそこまで来ると俺も気が抜けた。
ガクッとその場にへたり込む。
気が抜けたら腕が酷く痛み出し、それを押さえて蹲った。
「ギュギュ??ギャキャ?!」
いくら腹を立てていても俺の様子がおかしい事には気づいたのだろう。
慌てたようにドスドスと俺の方に近寄り、困った様にギューギュー鳴いて長い首を伸ばして顔を俺に擦りつけた。
「いや、やめろって。お前の相手をしてられる余裕はないんだっての……。」
走ったりしたせいなのか、それとも傷のせいなのか、嫌な汗が止まらない。
熱が出始めている気がする。
俺は鞄から解熱剤と解毒剤を出して粉のまま水で飲み込む。
本当は煮出して使うものだが、悠長な事をしている暇もない。
そして応急処置をした腕を見る。
咬まれた所が熱を持ち、腫れ始めていた。
「……クソッ。」
もったいないが、やるしかない。
水筒の水をもう一口だけ飲んで、残りの全てで傷を洗う。
脇の下に丸めた布を挟んで止血して、傷に毒消しの薬草を混ぜ込んだ軟膏を塗りつけた。
「……グッ……!!」
酷い痛みと匂いに歯を食いしばる。
そして着替えとして持っていた服を破って包帯代わりにキツめに巻きつけた。
「グルル……。グルル……。」
「……あ~、気にすんな。むしろお前が来なき、食われてたんだし……。」
チビはその様子を狼狽えたように見ていた。
どうしたらいいのかもわからないし、自分のせいだと感じていたのかもしれない。
やれるだけの処置が終わり、俺はフラフラしながらも手を伸ばしてチビの顔を撫でてやった。
「……ごめんな?黙っていなくなって……。」
チビは竜だから顔を見ても表情はわからない。
でもその黒い瞳は幼くて不安そうに見える。
「……でも……お前は山に居なきゃだめなんだ……だってお前は……黒き風の子だから……。この山に……せめてあの村のある山頂付近に……。」
そうチビに言い聞かせながら意識が朦朧としてくる。
傷はずきんずきんと脈打つように痛むのに、熱のせいでそれすら遠のいていく。
そこからの事は覚えていない。
ふっと目が覚めた。
目に映ったのは空。
青く澄み渡り綺麗だった。
でも何だろう?
空がいつもより遠くに見える……。
「……気がついたか?!」
「え……??」
その声に顔を向ける。
コートだった。
「……え??」
「色々話す必要があるんだが……まずはこいつに俺は敵じゃないと言ってくれ。殺されかねん。」
「は……??」
目を瞬かせ、やっと状況が見えた。
コートの後ろ……というか抱き込むようにチビが目を光らせている。
その顔は今まで見た事のない顔で、殺気立ったギラギラした目だった。
さすがの俺もちょっと驚いてしまう。
「……チビ?!」
「ギュギュ。」
声をかけるとすぐ様長い首を伸ばして匂いを嗅いできて、グリグリ頭を擦りつけてくる。
やめろと押しのけてもなかなかやめない。
「大変だったんだぞ~。お前の手当をしたくても、コイツがなかなか許してくれなくてなぁ~。」
「え??チビが??」
「獲物をやったり、とにかく敵じゃないしお前を手当しないと死んじまうからって説得してよ~。言葉は通じなくとも、何となくニュアンスは伝わったみてぇで、ひとまず手当する事は許してくれたんだが……。お前が目覚めてくれて良かったよ……。でないと俺は食われてただろうな……。」
「……チビが??コートを??」
そう言うコートの顔は少し青く疲れ切っている。
肉体的な疲れというより、ギリギリの緊張感をやっと抜けて一息ついたといった感じに見えた。
どういう事だ??
俺はよくわからなくてチビの顔を見つめる。
チビは相変わらず間の抜けたチビにしか見えなかった。
「……何か……コートの話は俺の知ってるチビの印象に合わないんだけど??」
「お前な……。この古代竜がお前に見せてる顔は、この世でお前しか見れない顔だ……。そんなもんと一緒にすんなよ……。」
「……古代竜??」
古代竜って何だ??
とにかく話が噛み合わない。
チビは俺が目覚めた事でコートへの警戒を緩めたようで、コートの側から俺の方に体を移し、今度は俺を抱きかかえるようにして頑として動かなくなった。
うざったいやつだなぁと思ったが、まだ追い立てる元気もないのでそのままチビに寄りかかるように半身を起こした。
とりあえず食えとコートが用意してくれた食事を食べる。
食いしん坊のチビは欲しそうに何度も器を覗き込もうとするので、手で押し払って食べた。
「……何か……憧れの古代竜が……子供とはいえ、パートナーの前では普通の子竜と変わらねぇって……ショックだ……。」
「パートナー??」
「え?違うのか??」
「違うと思うけど??」
「……そんなにベッタリなのに??」
「チビは元々こうだし。」
「え?だからパートナーなんだろ?お前の??」
「パートナーってなんだよ??」
とにかくコートと話が噛み合わない。
コートの方も口をパクパクさせ、言葉がでなくなっている。
「あ~、クソ……。どこから何から話しゃいいんだよ~。」
「ていうかコート、悪いんだけど俺、少し寝ていいかな?まだ体が辛い。」
「そうだな……話は後でもいいな……。寝る前に薬を飲んどけ。」
「ん。」
「まぁ、目覚めてくれて良かった。」
「うん。ありがとうコート。」
「……いや、むしろすまねぇ……。」
「何がだよ?」
「……間に合わなかったからな……。」
コートは辛そうにそう呟いた。
何が間に合わなかったのか、その時はよくわからなかった。
後から聞いたのだが、コートは「竜狩り」を止める為にこの山に調査に来ていたのだそうだ。
純粋に冒険者として竜の巣が見たいという気持ちもあったが、仕事としては「竜狩り」を止める為の調査だったのだそうだ。
だがコートが調査を終えて「竜狩り」が起こらないようギルドや竜使い組合が対策をとる間も与えず、事が起きてしまった。
それが村の襲撃だった。
村に来ていた商人たちは、長年通いながらこの山の奥に竜の巣がある事を確かめていた。
そして「竜狩り」をするのに村が邪魔である事、村が「竜狩り」の拠点にするにはちょうどいい事などから、手始めに村を襲ったのだ。
彼らはまず村を拠点に変えて、それからゆっくり準備するつもりだったのだろう。
「……すまなかった、デルフト。まさかこんなに早く動かれると思っていなかった……。」
「別にコートのせいじゃないだろ?」
「だがせめて……村が襲われた時、俺が近くにいれば……。」
「賊が何人いたと思ってんだよ。コート一人でどうにかできた事じゃない。」
「……………………。」
村の襲撃について、コートはそれ以上、何も言わなかった。
あの時、既にコートは竜の巣近くまで行っており、異変に気づいても間に合わなかったのだそうだ。
でも襲撃を止められなかったのはコートのせいじゃない。
そう言っても硬い表情で俯いたコートが何を思っていたのか、俺にはわからない。
側を離れようとしないチビを見上げる。
確かに酷い出来事だった。
俺は一生、あの事を忘れない。
だが、チビはあれがあったからここにいる。
賊のした事は許せない。
エボニーや両親、村の皆の無念を忘れる事はない。
でも、黒き風がいた。
それが俺にとっての全てだ。
この山の理だ。
そしてチビがいる。
チビが長い首を俺に巻きつける。
それにどんな意味があるのか、どんな感情なのか俺にはわからない。
俺達は三者三様、それぞれの想いを胸に秘めたまま、暫く何も言わなかった。
膝をガクガク言わせながら、何とかその場に下りる。
しかし俺の姿を見つけてからさらに騒ぎ出したそいつは、ひっくり返って暴れる子供のように手がつけられない。
「いい加減にしろ!チビ!!」
近づく事もできない上、煩くて敵わない。
自分の怪我の痛みや足が辛いのに無理をした事から苛立ちの募っていた俺はそう怒鳴る。
そう、チビだ。
山頂の村の跡地に置いてきたはずのチビ。
村よりずっと奥の山に巣があるらしい、この山々の神とも言える黒き風の子供。
散々暴れた事や、とにかく俺の姿が見え声をかけてもらった事で少しは満足したのか、チビは騒いだり暴れたりするのをやめた。
しかし不機嫌なのはそのままらしく、鼻息荒く、バシバシと尻尾で辺りの岩を叩いている。
「やめろ……。破片が飛んでくんだろうが……。」
流石にそこまで来ると俺も気が抜けた。
ガクッとその場にへたり込む。
気が抜けたら腕が酷く痛み出し、それを押さえて蹲った。
「ギュギュ??ギャキャ?!」
いくら腹を立てていても俺の様子がおかしい事には気づいたのだろう。
慌てたようにドスドスと俺の方に近寄り、困った様にギューギュー鳴いて長い首を伸ばして顔を俺に擦りつけた。
「いや、やめろって。お前の相手をしてられる余裕はないんだっての……。」
走ったりしたせいなのか、それとも傷のせいなのか、嫌な汗が止まらない。
熱が出始めている気がする。
俺は鞄から解熱剤と解毒剤を出して粉のまま水で飲み込む。
本当は煮出して使うものだが、悠長な事をしている暇もない。
そして応急処置をした腕を見る。
咬まれた所が熱を持ち、腫れ始めていた。
「……クソッ。」
もったいないが、やるしかない。
水筒の水をもう一口だけ飲んで、残りの全てで傷を洗う。
脇の下に丸めた布を挟んで止血して、傷に毒消しの薬草を混ぜ込んだ軟膏を塗りつけた。
「……グッ……!!」
酷い痛みと匂いに歯を食いしばる。
そして着替えとして持っていた服を破って包帯代わりにキツめに巻きつけた。
「グルル……。グルル……。」
「……あ~、気にすんな。むしろお前が来なき、食われてたんだし……。」
チビはその様子を狼狽えたように見ていた。
どうしたらいいのかもわからないし、自分のせいだと感じていたのかもしれない。
やれるだけの処置が終わり、俺はフラフラしながらも手を伸ばしてチビの顔を撫でてやった。
「……ごめんな?黙っていなくなって……。」
チビは竜だから顔を見ても表情はわからない。
でもその黒い瞳は幼くて不安そうに見える。
「……でも……お前は山に居なきゃだめなんだ……だってお前は……黒き風の子だから……。この山に……せめてあの村のある山頂付近に……。」
そうチビに言い聞かせながら意識が朦朧としてくる。
傷はずきんずきんと脈打つように痛むのに、熱のせいでそれすら遠のいていく。
そこからの事は覚えていない。
ふっと目が覚めた。
目に映ったのは空。
青く澄み渡り綺麗だった。
でも何だろう?
空がいつもより遠くに見える……。
「……気がついたか?!」
「え……??」
その声に顔を向ける。
コートだった。
「……え??」
「色々話す必要があるんだが……まずはこいつに俺は敵じゃないと言ってくれ。殺されかねん。」
「は……??」
目を瞬かせ、やっと状況が見えた。
コートの後ろ……というか抱き込むようにチビが目を光らせている。
その顔は今まで見た事のない顔で、殺気立ったギラギラした目だった。
さすがの俺もちょっと驚いてしまう。
「……チビ?!」
「ギュギュ。」
声をかけるとすぐ様長い首を伸ばして匂いを嗅いできて、グリグリ頭を擦りつけてくる。
やめろと押しのけてもなかなかやめない。
「大変だったんだぞ~。お前の手当をしたくても、コイツがなかなか許してくれなくてなぁ~。」
「え??チビが??」
「獲物をやったり、とにかく敵じゃないしお前を手当しないと死んじまうからって説得してよ~。言葉は通じなくとも、何となくニュアンスは伝わったみてぇで、ひとまず手当する事は許してくれたんだが……。お前が目覚めてくれて良かったよ……。でないと俺は食われてただろうな……。」
「……チビが??コートを??」
そう言うコートの顔は少し青く疲れ切っている。
肉体的な疲れというより、ギリギリの緊張感をやっと抜けて一息ついたといった感じに見えた。
どういう事だ??
俺はよくわからなくてチビの顔を見つめる。
チビは相変わらず間の抜けたチビにしか見えなかった。
「……何か……コートの話は俺の知ってるチビの印象に合わないんだけど??」
「お前な……。この古代竜がお前に見せてる顔は、この世でお前しか見れない顔だ……。そんなもんと一緒にすんなよ……。」
「……古代竜??」
古代竜って何だ??
とにかく話が噛み合わない。
チビは俺が目覚めた事でコートへの警戒を緩めたようで、コートの側から俺の方に体を移し、今度は俺を抱きかかえるようにして頑として動かなくなった。
うざったいやつだなぁと思ったが、まだ追い立てる元気もないのでそのままチビに寄りかかるように半身を起こした。
とりあえず食えとコートが用意してくれた食事を食べる。
食いしん坊のチビは欲しそうに何度も器を覗き込もうとするので、手で押し払って食べた。
「……何か……憧れの古代竜が……子供とはいえ、パートナーの前では普通の子竜と変わらねぇって……ショックだ……。」
「パートナー??」
「え?違うのか??」
「違うと思うけど??」
「……そんなにベッタリなのに??」
「チビは元々こうだし。」
「え?だからパートナーなんだろ?お前の??」
「パートナーってなんだよ??」
とにかくコートと話が噛み合わない。
コートの方も口をパクパクさせ、言葉がでなくなっている。
「あ~、クソ……。どこから何から話しゃいいんだよ~。」
「ていうかコート、悪いんだけど俺、少し寝ていいかな?まだ体が辛い。」
「そうだな……話は後でもいいな……。寝る前に薬を飲んどけ。」
「ん。」
「まぁ、目覚めてくれて良かった。」
「うん。ありがとうコート。」
「……いや、むしろすまねぇ……。」
「何がだよ?」
「……間に合わなかったからな……。」
コートは辛そうにそう呟いた。
何が間に合わなかったのか、その時はよくわからなかった。
後から聞いたのだが、コートは「竜狩り」を止める為にこの山に調査に来ていたのだそうだ。
純粋に冒険者として竜の巣が見たいという気持ちもあったが、仕事としては「竜狩り」を止める為の調査だったのだそうだ。
だがコートが調査を終えて「竜狩り」が起こらないようギルドや竜使い組合が対策をとる間も与えず、事が起きてしまった。
それが村の襲撃だった。
村に来ていた商人たちは、長年通いながらこの山の奥に竜の巣がある事を確かめていた。
そして「竜狩り」をするのに村が邪魔である事、村が「竜狩り」の拠点にするにはちょうどいい事などから、手始めに村を襲ったのだ。
彼らはまず村を拠点に変えて、それからゆっくり準備するつもりだったのだろう。
「……すまなかった、デルフト。まさかこんなに早く動かれると思っていなかった……。」
「別にコートのせいじゃないだろ?」
「だがせめて……村が襲われた時、俺が近くにいれば……。」
「賊が何人いたと思ってんだよ。コート一人でどうにかできた事じゃない。」
「……………………。」
村の襲撃について、コートはそれ以上、何も言わなかった。
あの時、既にコートは竜の巣近くまで行っており、異変に気づいても間に合わなかったのだそうだ。
でも襲撃を止められなかったのはコートのせいじゃない。
そう言っても硬い表情で俯いたコートが何を思っていたのか、俺にはわからない。
側を離れようとしないチビを見上げる。
確かに酷い出来事だった。
俺は一生、あの事を忘れない。
だが、チビはあれがあったからここにいる。
賊のした事は許せない。
エボニーや両親、村の皆の無念を忘れる事はない。
でも、黒き風がいた。
それが俺にとっての全てだ。
この山の理だ。
そしてチビがいる。
チビが長い首を俺に巻きつける。
それにどんな意味があるのか、どんな感情なのか俺にはわからない。
俺達は三者三様、それぞれの想いを胸に秘めたまま、暫く何も言わなかった。
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