凡人ニートと異世界能力 〜ユニークな仲間達〜

紅・ロエム

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凡人ニートとユニーク生活

最強装備と借金だらけ

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「おい、セシリア。」
俺は目の前で肉を一生懸命食べているセシリアに向かって言った。
「なに?そんな怖い顔をして…」
「お前のせいで魔王軍幹部を逃がしたんだよぉぉぉ!!」
セシリアは肉を食べるのを止めた。
昨日、魔王軍幹部。九尾の狐の九子を後一歩で倒せるところで
セシリアが九子に触れ状態異常が回復し逃がしてしまった。
「ちょっと!落ち着いてよ!私ねあの後は反省して作ったものがあるの!」
誰があの呑気な帰りを見て反省してると思うんだ。
「じゃーん!!」
セシリアの手からは指輪が出てきた。
「いや、お前とは結婚するしないぞ。」
「告白じゃないわよ!…これわね、昨日九子の尻尾の毛と魔力増加、魔力回復、
自動回復、速度上昇の能力が付いている指輪を買って
アリスラの【合成者】で合わせて作った指輪よ!」
セシリアは自慢気に渡してきた。
「九子の毛の能力は入って入るのか?」
セシリアはどや顔で
「入っているわよ。大きな魔力を使って討伐したことがあるモンスターに変化できる能力を得られるわ!」
いや神器じゃん!
「やるな!さすが研究家!アリスラも良くやった!昨日の失態は見逃してやるよ!」
二人は顔を赤くして、いや~。と言って照れている。
「さぁ付けて見なさい!」
「おう!」
セシリアから受け取った指輪を装備すると心臓がドクドク言って魔力が増えているのが分かる。…スゲー!!
「名前はどうするの?名前を付けたらリクにしか使えない
装備になるわよ!」
本物の神器なるのか!
「ちなみに名前を付けるのはこの紙を貼らないといけないけど
この名前を付ける紙ってすごく高いし付けたら一生変えられないから気を付けてね!」
そうか…一生懸命考えないと…。
「幻影の指輪でいいか。」
ちょっと中二病臭いけど。
俺の指輪の裏に文字が刻まれた。
「と言うかこの高い指輪と言い、文字を刻む紙と言い結構金かかったんじゃないのか?」
「うん、かかったわよ借金したわよ」
俺は無言でセシリアを叩いてセシリアを涙目にさせた。



「リクが九子を討伐したら賞金が出るからむしろプラスと思って買っただけなのに…うぅぅ…」
「もし討伐出来なかったらどうするんだ。」
俺たちがいつもどうりの日常を送っているとギルド放送が鳴った。
「冒険者の皆さんは街の正門に集まって下さい!魔王軍幹部九子が現れました!」
今日来たか…。
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