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第2章
第11話 しくった! 改稿
しおりを挟むサリアの誕生日パーティーが終わってから数日後。
俺とグランバルが父である国王から呼び出された。
「陛下、お呼びと聞きましたが如何されましたか?」
「陛下、私もお呼びと伺いましたが………どのような?」
「おお!すまんな? わざわざ呼び立てて」
「いえ、陛下のお呼びとあれば……」
「まぁそう固くなるなグランバルよ。実はな、先日のサリア嬢のパーティーに、突然乱入してきた者が居ったであろう」
「………あの不審者ですか父上?」
「そう、その不審者だ!」
「それが如何しましたか? あの娘は、まだ牢の中ですよね?」
「うむ……それがなぁラインハルトよ、不思議な事にあの娘は、どうやら牢から出されてしまったのだよ」
「「はぁ?」」
「陛下そ、それは? 娘が牢から逃げた出せた!と言うことですか」
あいつ自力でにげたせたのか?
そんな力を持って居たのだろうか…チッ!もっと厳重に警戒しておけばよかった。
「いやそうではないのだ、落ち着け、ラインハルトよ。報告に来た牢番の兵士かららによるとの、どうやら一人の牢番が娘を逃がしたそうだ」
「牢番が?」
くっそあの女、魅了で牢番に言い寄って鍵開けさせたか……はぁ~。
まぁ、考えればそうか!しくったな!
「それで、父上?」
「ラインハルト、なんだね」
「その娘を逃がした牢番は、どうされたのですか? 女を逃がした事は覚えてるのですか?」
「いや、まったく逃がした事を覚えておらなんだ…そうだぞ。まっこと不思議な事よ」
「………そうですね…本当に不思議な事ですね陛下」
「あぁ、困ったのぉ」
呑気だ……だが父からしたら他人か。
こんな些細な事、そもそも……国家を揺るがす事件でもないからな。
「所で父上、あの者は何処の誰か分かったのでしょうか?!」
「いや、取り調べる前に居なくなったそうだ」
「そうでしたか……そういえば!サリアが先日不思議な事を口にしてましたね?」
「ほぅ、それはなんと?申しておったのだ?!」
「確か……そう!学園におかしな女生徒が、編入してきたとか。サリアの下の学年だそうでサリアは面識がないそうです」
「…………そうであったか。それであれば、学園で調べれば素性が分かるか……」
「そうでございますね陛下!あの者は確かに学園の制服を着てました。 早速学園に問い合わせすれば、必ず該当する者がみつかるのでは? 容姿も特徴的でした」
「そうだったな!なら調直ぐに調べさせ、再び牢に入れようぞ!私の娘になる、令嬢のパーティーに乱入してきたのだ……厳しくあたらないとな!」
「ありがとうございます。父上、宜しくお願いします」
と深々と頭を下げた。
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