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第10章

第17話 和解と本題。

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「そ、それは誠か?パトリシア」
「誰に聞いてますの?伯父様……私怒って良いですか?」
「す、すまぬ。知らなかったとはいえ……飛んだ勘違いを……」
「リアさん……いや、パトリシアさん」
「何かしら?クロノスさん」
「今の話しは誠かい?」
「嘘を言ってどうしますの?私に何の利益があるのかしら?貴方方と私は初対面……。それに、従兄弟兄妹に貴方方が、居るのも知らなかったわ。貴女方違うのかも知れないけれど?私に貴方に嘘を言っても、なんの利益ももたらさない事ぐらい、分かると思いますわよ?」 

 馬鹿でもわかるわよ!全く一家揃って失礼なんだから!

「そ、そんなことはないだろう?幼い頃に一、二回会ってる筈だ!(フフフ、嘘でも言えば焦るか?)」

 と、ライアンが言いますが……知りませんわよ?

「ライアン……それはいつの頃だ?それに、シアを領地から出したのは、4才を過ぎてからだが?」
「そ、それは。アレク従兄様の勘違いでは?そうですよね?父上!た、確か私が、4才か5才の頃だと。クロノス兄上は覚えてるよな?」
「ああ、私は6才ぐらいの頃だったからね、少しは覚えてる。この領地に遊びに来た時に、一緒に遊んだ覚えがある(全くの嘘だが、ライアン!こんな直ぐに分かるような、嘘を着かせるなよ)」
「それはないな?二人とも嘘はいかん!父はパトリシアを、他領地には出してないはずだ。領地から出しのは王都に向かった時だけだ」

 お兄様ナイスです!この人達は嘘を言ってるもの。

「そ、そうでしたか?それならあれは…」
「お前達、あれは私の友人の娘だよ。確か…そう!スバルス伯爵のご令嬢だよ、彼処のご兄妹も三人居るのだ!そうだ勘違いだよ?あの親子も、何度か屋敷に来ていたからな」

「そう……ですか……?」
「(啖呵をきった手前、どうしょうかと思ったが。父上助け船を、ありがとうございます)それは申し訳ありませんでした。まったくの私達の勘違いでしたね(ちっ難癖付けてやろうと思ったのに!案外まともじゃないか!何が病んでるだ!父上め!)」

 と、謝罪をするライアンさん?信じられないけれど?目が笑ってないもの。

 でも良かったわ勘違いで!私幼い頃二人と、有ってるのかと思っちゃったわよ!
 謝り方も誠意が無いけど…。
 それに…さっきのあの態度はないわよね?

「私達は兄弟は、色々勘違いをしていたようだ。どうか水に流して欲しい」

 と、クロノスさんが謝るのですか。
 仕方ないわ、ここでごねても話が進まないわね?
 そちらが、非を認めるなら此方はこれ以上何も言わない方が良いのかしら。
 なんだか、むりくり納得させられた感が……。

「…分かりました。もう二度と、私に不快な思いをさせないで頂けるのでしたら。今までの事は水に流して、本題に入りたいと思いますわ!」
「だが……先ほどのパトリシアに対しての態度は忘れないからな!次は容赦しないぞ!」
「も、申し訳ないな?ヴァンス!息子達は本当に勘違いをしていたのだよ。許してやってはくれないか?(くそ!なんで私が……謝らなければ為らんのだ!)」
「お兄様……もう良いですわ!どうやら、従兄弟様達は【勘違い】をなされてたのですから?」

 私は、そろそろお開きにしたいのよ。
 話しを振っておいて、なんですが……。

「た、助かるよ。リア」

 急に馴れ馴れしいのね?ま、放って置きましょうか?

 そして、本題の話ですわ。

 先ずは、誰からのお話しかしら?

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