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新たな町へ
145話 宜しくな!
しおりを挟む出来上がった食事を騎士二人の前に出す。
「二人とも、お待ちどうさまです。カレーうどんと、ミートソースです」
「おぉ、旨そうだ!頂くよ」
二人が凄い勢いで食べていく………。
二人前ずつ出したのにもう無いぞ早っ!
まだ食べそうだけど、捕物もあるしな此処ですトップだな!
「「ふう~旨かった!」お代わり」
「アキヒコ君旨かったよ!ロバロお代わりは、後でだ!」
「チッ!仕方ねぇ。なぁアキヒコ君?毎日店に通ってもいいか?」
「え?それは、パトリックさんに聞いてくださいよ?でも毎日来てくれるなら、大歓迎だと思いますよ?あ!そうだマルク君こっち来て?」
「なに……アキ君?」
マルクが返事をして、パタパタと小走りで俺達の側に近寄って来る。
「あのね、この人達今日は。外の悪い人を捕まえに来てくれた、騎士達なんだ」
「うん!でも、どうやって捕まえるの?」
「ん?今はお客だからな、外の悪い奴が油断するだろ?そこで捕まえるのさ!」
そう言うとマルクは、二人の騎士を見て一人に指を指す。
「あ!この前の騎士さんだ。前に見た人だよね?なら大丈夫だね」
「お、おう頑張るぞ。それで、チビッ子もここの子なのか?」
「ああ、パトリックさんの息子さんで」
「マルクと言います!宜しくお願いします」
「お!チビッ子なのに偉いな。父さんの手伝いか?俺はアルムっていう宜しくな?」
「うん!マルクです」
「でねマルク君。この人達ここの料理、気に入ってくれたんだってさっ!」
「本当に?」
「ああ、旨いな?毎日来たいぞ!坊主いいか?俺はロバロだ!」
「本当にロバロさん?来てください。待ってます」
そう言ってマルクが頭をペコリと下げる。
「お!商売上手じゃないか、毎日来るぞ。ハハハ」
それは無理じゃね?
子供に嘘はいかんよ、俺は知らん。
「さて、アキヒコ君。外はどんな感じだ?」
「ちょっと……、待って下さい。探って来ますよ」
流石に目の前でマップを見るの不味いので、一端厨房に入り。パトリックさんに外に出ると伝えてから、中庭に出てマップを見る。
すると、ちょっと前には無かった赤い点が2つある。宿の前の建物の屋根に一つと、堂々と宿の入口の塀には張り付く点が一つあった。
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