ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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新たな町へ

171話 全部くれ。

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 やっぱり港町だなぁ~、新鮮な海産物が多いね何か買おうかな?えっと市場は何処にある??

 マップを見ると町全体の地図が目の前に出てくる。
 どれどれ、どっちに行けばいいのかな?
 一人ぶつぶつ言いながら町の中広場のベンチに座る。

 じぃいっと………マップを眺めてるので、一点を見ながら座ってるので。その行動を不振がる人がいたらしく、ナビにもう少し何とかしろと指摘を受けた。

《主!目立ってますよ?何もしてないのに、目を開けたままで、一点みつめてると怪しさ満点です》

『そうか?なら、歩いて向かいますか!』

 ベンチから立ち上がり、市場へ足を向け歩き始めた。マップも目線に入れながら、赤い点がないか警戒しつつ歩く。

 暫く歩いて市場に着くと、まだ朝市が開かれていたので人が多かった。

『ナビさん人が多いね?』

《時間的に混む時間では?》

『まぁそうかな?』

 屋台や店等を見て回ると、ありましたよ!海産物が!店の並んでいる品を見ると、やはり取り立てなのか、新鮮そうなエビやら蟹やら一杯!!
 それをまたじぃいーっと、見てたら声を掛けられた。

「兄ちゃん、買うのかい?」

「え?あぁ、お兄さん買うよ?」

「どれが欲しいんだ?」

「えっと…………」

 鑑定しながら、籠に乗る海鮮を見て選んでいく。

「そのエビからここの蟹迄と、あっちのワカメと、昆布と、あとあの魚を全部!」

「………は?」

「だから全部!」

「に、兄ちゃん、おっちゃんをからかうなよ?そんなに金持ってるのか?」

「てか、さ!全部でいくら?」

「ち、ちょっと待てよ?えっと……だろ…………だから…………足して………兄ちゃん。全部で金貨2枚、大銀貨6枚、銀貨5枚、大銅貨8枚、銅貨6枚、鉄貨8枚だぞ?」

 んと、円だと¥265.868円か!ちょっと高いか?まぁ大丈夫です!

「おっちゃん大丈夫だ!」

 と言って、懐から巾着出してそこから金を支払った。

「はい!じゃあ、あれ全部ここに入れてね?」

 と言って、買った数だけの籠を出していれてくれと頼んだ。

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