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新たな町へ
254話 奴隷達を連れて
しおりを挟む「お待たせしました。奴隷達と術師を連れて参りました」
「ああ来ましたね?さて!アキヒコ様?ご希望の9人ですよ?一人づつ紋様をきざみますよ?さぁお前達、今日からこの方がお前達の主人です。しっかり働いて下さいね?」
「「「「「「「「「………」」」」」」」」」
奴隷の皆さんが、本当に買えたのか?と不思議そうな顔をしても俺を見る。
「まぁ、皆さん、詳しい事は後で話しますよ?」
それだけ言うと、皆うんと頷いただけでなにも話さない。
「さ、さて!奴隷紋を刻みます。こちらへ来なさい!誰からにしますか?アキヒコ様?」
「え?私が決めるの?」
「ええ、是非ね?」
「分かりました、なら、右端のゲイルさんから順でお願いします」
「畏まりました……おい!始めろ!」
「は!」
返事をした術師が返事をすると、俺が血を垂らした液体の皿に奴隷が血を垂らし奴隷の胸に模の様なものを書いていくとその液体が体に吸い込まれて光ると奴隷の紋様が浮かび上がった。
その作業を、9回繰り返し終わった。
「さて、これで終わりですね?それで?この9人を連れていきますか?宜しければ?馬車をお貸ししますが?どちらまで?」
「でしたらお貸しください?場所は神殿近くの空き家です」
「神殿近くの空き家、………空き……家………(ありましたかねぇ……)あ!あの?大きな御屋敷ですか?」
「ええ、分かりますか?」
「はいそれは……もう!あの屋敷は元は商人の屋敷でしたね?」
「ええ、そこに成ります。それでは、帰りますので送ってくれますか?」
「では、お待ちくださいませ?この人数だと2台ご用意しますね?」
「宜しく頼みます。そう言えば……馬車のレンタル料は?」
「は?レ?れん………な、なんでしょうか?」
《主!また!》
「あ!そうでした、借り賃でしたね?おいくらですか?」
「いえいえ。先程の美味しいお茶をご馳走に成りましたので、私からのちょっとしたサービスです。お気になさらず?」
「そうですか?それなら有り難くお借りしますね?ありがとうございます」
「いえ、ソロソロ支度が出来たようですね?アキヒコ様は一台目に乗ってください」
そう言われて外に出ると二台の馬車が店の前に着いていた。
「さぁ乗ってください!お前達も乗りなさいさぁ!」
全員馬車に押し込むと馬車が動きだした。
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