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新たな町へ
268話 頂きます!
しおりを挟むそれから食堂で、作り置きしてあった料理を出していく。
えっと………何にするかね?
先ずは………サンドウィッチと、揚げ物全種類とカレーとミートソース、パスタにサラダか?こんなもんかね?
あ!食器!棚に食器入れてないね?
入れてくか………………よし!適当に入れて置いたから使ってくれ!
これでグレドが困ったら、また追加しても良いしね?
忙しく色々な物を用意していたら、風呂上がりの使用人達が食堂に入ってくる。
「こ、此は?」
「す、すごい!見たことがない料理ばかりです!旦那様!」
「ハハハ。凄いだろ?まぁ、ここに並べた食べ物は、適当に食べてくれ?今日は立席だけど、明日からは座って食べよう?」
「はい!」
「だ、旦那!俺は………」
「グレドは、これらを食べて味を覚えてくれよ?俺が作り方を教えるから?」
「わ、分かりました。でしたら、早速味見をします」
そして、皿とフォークを手にして皆で食事を始める。
俺も食べるよ?
「頂きます」
いつもの癖で、手を合わせて頂きますと言ってしまった。すると誰かが、その言葉に反応する。
「旦那様?『その頂きます。』とはなんですか?」
「此は……私の国の食事の前にする挨拶だよ?気にしないでくれよ?癖なんだよ。ハハハ」
「でも、なんで?頂きますなんですか?」
「え?あぁ、すべての命に美味しく頂きますと、手を合わせて感謝するんだよ」
だったはず………うろ覚え。
「へぇ~?それ良いですね?私も食事の前にしても良いですか?」
「別に構わないよ?」
「なら、俺もします」
そう言って、全員食事の前に『頂きます』と言う事が決まったらしい。
「みんな?気にせず食べろよ?料理が冷める!」
「すみません!あ!これ美味しいです?旦那様。此はなんですか?」
「あ!なら、此はなんてすか?」
この後、使用人全員から質問攻めに遭って食べた気がしなかった。
久しぶりだね……大勢での食事は。
その後、食事が終わってリビングに戻るとまた一騒動が………使用人の制服で大騒ぎだった。
でも、全員の服のサイズが合って良かったよ!
後は、ゲイル君達の武器だね、買いに行かないとね。
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