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新たな町へ

284話 肉屋と交渉。

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 そして鑑定しながらボアの骨と鳥の骨を選んで籠に入れていく。

「はい!こんなもんかね?」

「す、すごいわね?坊や………」

「そ、それ程でも……な。ならこれを貰いますね?」

「ええ、どうぞ持っていって!ねぇ、ボク。これからも偶に骨を、持っていってくれると助かるんだけどぉ~?」

「なら、骨は種類毎に分けて置いてよ?それなら2週間に一度取りに来させるけど?」

「分かったわ!旦那に伝えておくわ?お肉も買ってくれるんでしょ?」

 おお!商売人の妻の顔してるね?

「なら、旦那さんと二人の前で話そうか?」

「あ、あら坊やったら。しっかりしてるわね?」

「なら、戻るわね」

「グレン籠持てる?」

「持てますよ」

「なら、頼むな?」

 店の中から出て再び見世の店主と話す。

「おや?坊っちゃん!欲しい物があったか?」

「ええ、この通り籠二つ分貰ったよ?」

「へぇそりゃ~うちは、捨てる手間が省けてありがたいねぇ~!」

「此方もありがとう」

「ち、ちょっとあんた!この坊っちゃんがね?」

「なんだよ?」

「この、坊っちゃん?がね骨を2週に一度欲しいんだってさ!それと肉も!」

「へ?そりゃ嬉しいが……」

「あ、駄目なら、外の肉屋に頼むから無理にとは言わないし?俺も狩りはするからいいよ?」

「………か、狩り?坊っちゃんが、か?」

「え、なに?」

「い、嫌なんでもないよ?アハハ!それじゃお願いするか?」

「そう?なら今度からこのグレンという男がここに顔を出すから、よろしく頼むよ?それとお願いなんどけどな?」

「な、なんでぃ?」

「骨は鳥とボアだけで、分けてくれないかな?なんなら、籠を渡すからさ?」

「ああ、そんな面倒……」

「あんた!手間じゃないでしょ!お客さんなんだから!」

 おおナイス!お姉さん!

「わ、分かったよ、ならそうしてくれ。だが、籠は要らんぞ、持ち帰る時に要るだろ?」

「ならそれで、よろしくね?あ!後……玉子って何処で買えるの?」

「あ?玉子?玉子ならホレここにあるぜ?今日は良い玉子が手に入ったんだよ。なんだ買うのかい?」

「うん!買うよ売り物全部くれ!」

「お、おう。坊っちゃん気前が良いねえ?何処の貴族様だい?」

「え?貴族じゃないけど……?」

「ええ!違うの?あたし、どこかの貴族だとばっかり……」

「ニングス!支払い!」

「は、はいはい!旦那様お待ち下さい!後荷物が多いですが?」

「ああ、ここに置いてくれ!仕舞うからさっ!」

「は、はい」

「店主!玉子はいくらだい?」

「え?大銀貨5枚だよ?旦那!」

「それならこれで」

「毎度!」

「おっちゃん!これから宜しくな?」

「へ、へい!お任せを!坊っちゃん」

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