ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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新たな町へ

291話 瞬間移動で

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 俺を呼ぶ声がするので、仕方なくニングスと二人で、エントランスに向かうとギルマスが俺を呼んでたよ!しつこい!

「なに、ギルマス!呼んだか?」

「呼んでるよ!まったく早く来やがれ」

「で、なに?倒れてたろ……一人」

「あぁ、一人だけな!で?こいつが雇われ闇ギルドのか?………奴に頼まれた?」

 これと言って、ギルマスは担いだ男を乱暴に床に落とす。どさりと床に落された男は、それでも起きることはなくすやすやと眠っている。

「そうだと思うよ?この人毎日ここに来てたし。
四六時中、屋敷の外壁に登ろうとしてたしね?」

「へぇ………なら、担いで……」

「目立つよ?それ担いで外に行くのは。奴らの仲間に見られでもしたら不味くない?」

 まぁ外で、派手に一人だけ眠らせたからバレてるかも知れないけど……?

「なら、どうすんだよ!」

「ほら、他に移動手段有るでしょ?何のための部屋の合鍵ですか?」 

 借りた合鍵をぶらりと下げてギルマスに見せた。

「あぁ、鍵ね、鍵………ハァ?移動だと!ま、まさかお前……俺にも?」

「ええ、その方が手っ取り早いでしょ?それにそろそろ依頼でも受けようかな?」

「お、お前それは……い、依頼なら改めて出向けよ!」

「なに言ってますか?そんな面倒な事!さて、少し待ってくれよ?いま護衛も呼んでくるからさ!」

「え!ご、護衛だと?」

 そのままギルマスを放置して、門番の詰所まで出向く。

「よう!今日は……ニグスとカナルが当番?」

「あぁ、旦那様!そうですよ?カシュー達は今日は畑ですよ?」

「……畑ね?分かった言ってみるよ?ありがとう」

 そして、畑に向かう途中でカシューと会った。

「お疲れ!カシュー?」

「お!旦那様でしたか?どうされました?」

「いや、カシュー!今、手が空いてるか?」

「ええ、畑はそんなに手は掛からないですし。馬もゲイルが見てくれてるので特には?」

「そうか………ならカシューだけで良いかな?行くぞ!」

「い、行くって何処に?それに俺汚れてて」

「なら、クリーン!ほれ、綺麗だ!さて行くぞ」

「ど、何処に行くのですか!」

「まぁ、付いて来てよ!悪いようにはしないからさ!」

「わ、悪いようにはって……なんで……!」

 カシューの腕を掴んで、引っ張りエントランスに向かう。

「お待たせ!ギルマス!そいつ担いでくれよ?なら行くぞ!あ!ニングス!あと頼むな?」

「畏まりました。お気をつけて」

「おう!」

 ギルマスの腕を掴んでカシューの腕も掴んだままワープする。
 シュ!とその場から消えてしまった3人……。
 ニングスは、自分の目の前で凄い魔法を見たと感動するのだった……。

「我が主となった人は………凄いですねぇ~あれで16才ですか?なんとも末恐ろしいですね?」

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