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新たな町へ
297話 タラシ?って死語では?
しおりを挟む暇そうなメルさんを見つけたので、メルさんの前にカシューと二人で、メルさんの前に立つと声を掛ける。
「やぁメルさん?久しぶりですね。今日もお綺麗で」
「あ、あら……アキヒコ君じゃない!やぁねぇ~大人をからかって。フフフ」
「え?からかってなんてないですよ?メルさん。お綺麗ですよ?」
「も、もう!アキヒコくん!からかわないで!(やだ、お姉さん、子供にときめいちゃうじゃない。……う!)ち、ちょっと………ご、ごめんなさい」
ニコリと笑って、メルさんを誉めたら。メルさん顔を真っ赤して、奥に即効で引っ込んでしまった。なんで?
綺麗だから誉めただけなんだけど??
「旦那様も……男でしたね………?」
「え?なに?普通に誉めただけだよ?それより用事があったんだけど……?」
どうしようかな?
「そこの、君!君よ!君!メルが引込んで行ったけど………君もやるわね?フフフ」
やるって何をさっ!
「え、俺かいお姉さん?」
結構きわどい格好をした、お姉さんに声を掛けられた。その格好だと……助平さんが、わんさか寄ってくるよね?トラブル多そうねお姉さん。
「そうそう、そこの!タラシの君のだよ!こっちに来ない?用事なんでしょ?」
た、タラシ?そんなつもりはないが……そう見えたの?ならこっちもお姉さん鑑定……あ?!失礼しました。大分わか………ゲフンゲフン!ゴホン。
《主!バッチリです。あの受け付けの、メルと言いましたか?奥で鼻血出してますよ。それにそこの、女性も大方予想外通りです。鑑定以外のことを良くお分かりで……!フフフ》
『………ナビ……俺ノーコメントでいいか?』
《はい!ご自由に?》
「えっと、用はあるけど……」
「なら、こっちで済ませれば?同じ受け付けだし?」
「はぁ~それなら、いいのかな?」
カシューの登録だけだしね?ギルトは空いてる時間だしね。
「なら、頼むよ?こいつの、冒険者登録してくれよ?」
「な、なんだぁ~そんなことなの?つまんない!なら、チャチャとするから来てくれる?お兄さん?」
どんな、事だと思ったのかな?聞いてみたい気もするけど……やめておこうかな。
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