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新たな町へ
341話 歩いて帰ろう。
しおりを挟む「そ、そうなのかい?だが……少し心配だね?」
と、言われてにこりと微笑まれる。
「いえ、全く心配いりません。ですので、そのお話はご遠慮します。それで……明日なのですか?」
「それは、残念だね?フフフ」
「あの……明日の話をしませんか?」
「あぁ…明日の話ね……。何だったか……あぁ、領主への面会の件だったね」
「ええ、そうです。何処へ行けば良いのか?それと服装ですか……それを聞きたいのですが?」
「おや?ギルマスから聞いてないのかい?」
「あ~概ね概要はきいてますよ?ですが詳しくは聞いてませんね」
「ふむ……そうか。だが、そう固く考えなくてもいいよ。正装じゃなくても良い。君の今のその格好でも良いしね。その方が冒険者らしくていいのでは?ハハハ!」
「は、はぁ……、(この人、答えるのが面倒になったな)そうですか。でしたら私は明日このギルドの前で、待って居ります。申し訳有りませんが、領主邸まで御案内下さい」
「あ、あぁ、朝の11過ぎに、ここで待ち合わせをしょうか?」
「分かりましたが……。私の執事と、護衛は連れて伺ってもよろしいですか?」
「それは、構わないだろ……。駄目なら馬車で待機も、出きるだろうからね」
あぁ、後は領主様の気分次第と言うことね……。
「では、私はこれで失礼します。カナル先に行ってゲイル達と下で待ってろ、直ぐに行くから。カシュー行くよ」
「「はい、分かりました」」
そして、カシューと二人で部屋を出て冒険者ギルドの1階に下りてカナル達と合流する。
「カナルご苦労様。いくよ、グレドゲイルも帰るぞ」
「分かりましたが……」
あとの言葉を、小声で聞いてくるカシューだ。
(歩いてですか?)
(そうだよ……あの隊長さん、上に居るんだから無理だろ?歩きだよ)
全く…厄介だ。
「分かりましたでは、帰りましょう?途中で屋台でも冷やかして帰りましょう!」
「ハハハ、なにそれ?」
《……認識阻害忘れずに》
『はぁ~い。わっかりましたよ』
《ご機嫌が悪いですね?》
『ったり、前だろ!』
そして、出掛けていた全員で屋敷に戻る。
グレドは、そのまま夕食の準備に取り掛かると、いって厨房に入って行った。
他の皆もそれぞれの仕事に戻ってもらった。
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