ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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新たな町へ

351話 男に好かれても困ります。

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 ギルドマスターと話をしていると、カナル達が戻って来て俺に話し掛けてくる。

「旦那様お待たせ致しました」

「ああ、カナルにカシュー!すまないね、急にさっ!」

(いえいえ、お貴族様の御屋敷なんて我らは苦手ですからね)

(そうですよ!速く帰れて有難いですよ)

(だね。ニングスもすまないね?)

(いえいえ私も……実は苦手ですよ。フフフ)

 三人の使用人がこそこそと俺に話し掛けてくる。
 俺も釣られてこそこそ話しをすると、ヒューグ隊長が探りを入れてくる。

「アキヒコ君、何をこそこそ話してるのだい?」

「いえ、何でもないですよ。ば、馬車遅いですね?」

「そろそろ来るだろ、そう待ってはいないよ?」

「そうでしたか?それは、失礼」

 すると、隊長の馬車がエントランスに入って来る。

「ヒューグ隊長お待たせ致しました!お乗り下さい!」

「分かった」

 一言返事をすると、ヒューグ隊長は馬車に乗り込む。
 乗った馬車の小窓が直ぐに開かれて、ヒューグ隊長が俺に話し掛けてくる。

「アキヒコ君」

「はい、なんでしょう?」

「……君の家も分かったから、その内伺うよ。ではまたな」ニコリ。

「えっ!えぇ、それでは。来られる前には必ずご連絡下さい。それではごきげんよう。またいずれ」

 ヒューグ隊長に挨拶をすると、馬車が屋敷の門を抜けて行った。そして、俺達が乗る馬車が目の前に止まると、ゲイルが声を掛けてくる。

「旦那様、乗って下さい」

「ゲイルありがとう。大丈夫だったかい?」

「後で話す」

「分かった。ギルマス!馬車に乗ってくれ!カシューカナルいくよ」

「おう!お邪魔するぜ」

「「旦那様先に」」

「嫌、俺は挨拶あるから最後に乗るから乗ってくれ」

「分かりました。カナル乗るぞ」

「お、おう!」

 カナルとカシューが馬車に乗り込む、俺はアギスさんにお礼を言ってから馬車に乗り込む。

「アギスさん。今日はありがとうございました。ご領主様に宜しお伝え下さいでは、失礼します」

 ニコリと微笑んで例を伝えて馬車に乗り込んだ。

「ゲイル、動いて良いぞ」

「分かった」

 すると、馬車の扉がノックされたので小窓を開けて何か?聞く。

「はい?何でしょう」

「あ、すみません。先ほどのお返事をしていなかったので……。旦那様には、伝えておきますので。それと……」

「なんでしょうか?」

「その内どこかで、お会いできませんか?」

「はあ?私とアギスさんで………ですか?」

「ええ、出来れば?ご連絡はいたしますので」

「と言われても……私は町に来てから日が浅く、町の事はまったく知らないので……」

 おいおい!男から誘いを受けたぞ?
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「そうなのですか?でしたら町なら私がご案内を致しましょう」

「い、いえ。申し訳御座いませんがそれは、ご遠慮しますね?」

「そ!それでは……」

「旦那様、馬車動かすぞ!」

「ああ、ゲイル頼む。では、アギスさんごきげんよう」

「え、ええ。では、またの機会に」

「ええ…………では失礼を」

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