ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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新たな町へ

356話 妖精また呼んじゃった!

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《主……朝です!起きてください!日が登ってますよ主!》

『んぁ~。眠いよぉ~ゆっくり寝かせてくれよぉ~。良い夢見てたのにぃ~』

《良いんですか?そんなにダラけて?》

『良いんだよぉ~。俺一人だもん』

 時間はたっぷりあるのだ!

《ですが……》

『分かったよ!起きます。支度しますよ?魔物狩りでしたね』

「なら、顔を荒いに外に出ますかね……」

 バサッとテントの出入り口の布を開けて外に出る。日差しが眩しくて一瞬目が眩んだ。

「おお!明るい空気が旨い!」

 こんなに綺麗な場所だったんだねぇ。
 改めて泉の場所を見渡すと、空気が澄んでて水も綺麗だ!
 なんだか…………妖精が多く居そうだよなぁ。

「妖精さん出てらっしゃい。ナンチャッテ!」

 てへ……はずい!

《あ、主!それはここでは言ったら…………》

『ん?何かあったっけ……ナビ?』

 すると、何もない空間にキラキラと光の玉がふわふわと浮かんで来て、光が小さな人形に成って行くが分かる。

〈〈〈〈〈〈〈なぁに?〉呼んだ〉あぁ!〉〉〉〉〉

《主!私は知りませんよ?》

 といって、ナビの反応が消えた………やべぇ~。
 妖精呼んじまったぜぃ!

 しかも、ぎょうさん来なすって!どないしはるんですの?

 うぅぅ~どうしょう!

 そして一人?の、妖精が俺の目の前に飛んで来ると俺に話し掛けてくる。

〈あ!お前この前……魔力くれた奴だ!なんだ?今日も魔力くれるのか?〉

『おや?君は……前に会った光の妖精さんだね?元気かい』

〈まぁねぇ~、でもまた魔力頂戴。今日は他の仲間も来てるんだ!〉

『そ、そうなんだね……あ!でも一つ教えてよ?良いかな?』

〈なに?〉

『この辺……強い魔物っているのかい?』

〈〈〈〈強い魔物………ひぃ怖い!〉〉〉〉

〈〈駄目だよ、そんなこと言えない!〉〉

『そう?ご、ごめんよ?なんか脅かしちゃったかい?』

〈そうそう、言えない。それにしても君……旨そうだね?早く魔力くれよ!〉

 仕方ない………うっかり呼んじゃったからな。

『良いぞ!持ってけ!』

 妖精達の前に手を出して持ってけと叫ぶ!

〈〈〈〈〈〈〈それじゃ頂きます!アム〉〉〉〉〉〉美味しい!〉

 ううう、今回は魔力吸われてるの分かる……。
 減りはしないが……キモい。
 だって両手の指に人形が乗ってるんだぞ!
 それも、ぱくっと指を加えてる……シュールだ。

〈〈〈〈〈〈〈ふぅ~美味しかった!〉〉〉〉〉美味!〉〉

『お、おう、終わったかい?』

〈ありがとう。これ、お礼だよ!手を出して〉

『ん、こう?』

 と言って手を出すと手の平に魔石が乗せられた。

『お、これまたくれるの?それもこんなに?良いのかい』

〈良いよぉ~美味しかったからね。じゃ、またねぇ~〉

『お、おう、またね』

 もう呼ばねぇ~。

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