ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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362話 妖精達と約束を

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 チビ達妖精の、遊びに耐えながら更に数日が過ぎる。

 相変わらず妖精の悪戯に、振り回される暁彦だが……。
 最近は多少暁彦の言うことは、聞くように成ってきたと思っている暁彦だが。

 それは暁彦の勘違いでは、無いといいのだが……。
 妖精達に遊ばれつつも何とか狩りは続いている。

『ナビさん……』

《はい?》

『ここに来てから何日経ったっけか?』

《……丁度一週間です》

『マジ?』

《マジですが?》

『う、ならそろそろ帰るかなぁ………』

《ほとぼりも覚めてるとは、思いますが……。主の不在でもしかして……フラストレーションが溜まってるかもしれませんが……肩透かしと言うこともあります》

『うぅぅ~俺は肩透かしの方にかけたいよ』

 ならそろそろ帰るかなぁ~。
 妖精達とは会話にならないし。まもとに会話が出来る環境に戻るかな。
 所で妖精さん達は……?あっお休みですね。
 まぁ寝てるならそのままに……は、無理かな。
 置いてきぼりにしたら、後々面倒なことになりそうだ。
 なら此処を片付けて帰るか。
 寝床や他の物を仕舞いテントを仕舞う。

「はいこれで帰れるな?忘れ物は……あっ火の始末か」

 焚き火跡に土を掛けて埋めてと………これでよし!

「なら帰る!」

 と言って空に飛び上がる。
 すると、妖精達が起きて暁彦の側に寄ってくる。

〈アキ………また狩りに行くの?〉

『違う。自分の家に帰るの!お前らはどうするんだ?ここに残るか?』

〈えぇ~帰るの?でも僕ら……〉

『なら、ここに居て遊んでろよ?またその内に来るからさ。残ってて良いぞ』

〈でも、アキと契約しちゃったから戻っても……さっ!〉

〈そうよ!最後まで責任取りなさいよ!アキ〉

『せ、責任ねぇ~。まっ、付いて来るなら構わないけどな?唯なぁ~』

〈唯何よ……?〉

『お前達悪戯するだろ?何でも見ると、面白がるわ珍しがるわさっ』

〈だから何だよ〉

『それが困るんだよ。そんな子達は、連れて行けないなぁ~。困ったなぁ~と思ってね?』

〈な、なら、僕悪戯しないよ!〉

『えぇ!でもなぁ~』

〈何だよ!〉

『信用出来ないなぁ~?妖精って悪戯好きなんだろ』

〈絶対!絶対に、悪戯しないわよ!精霊ルーン様に誓うわよ!〉

『そうか?なら連れていっても良いが……悪戯するなよ?悪戯したら、蜂蜜はもう二度とあげないからな?』

〈〈うん!〉約束よ!〉

 あぁ~大丈夫かなぁ……。
 いまいち不安だが………行くか。

『ならお前達、此処から離れるから影に入れよ』

〈〈分かったよ……〉〉

 返事と同時に妖精達が消える。
 これで何とかなったな。

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