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新たな町へ
370話 アルシャのリクエストに
しおりを挟む次の日の朝……暁彦は、遅い時間に目覚めた。
《主……そろそろ起きてください。8時過ぎてます》
「ん………もう少し寝かせて…」
《駄目です!アルシャ様に頼まれて居る物を送って下さい!》
『あ~あれはねぇ~。てか聴いてたの?』
《はい!バッチリと》
『………左様ですか。てか、催促された記憶はないのだが……?』
《プレゼント覗かないからですよ?あれに手紙が入ってました……》
『マジ?』
《はい!しっかりと》
仕方ない…なら、お供え物しちゃいますかね?
暁彦はベッドから起き上がりネットを開く。
「で?何が欲しいって言ってた?………あぁそうそう……」
化粧品、酒に、つまみにスイーツ……ねぇ……ええっと検索検索……。
先ずは化粧品……い、色々有ってわからないが…。
『ん~わからない』
《主、化粧品なら、美白とシワの効能が高いものが良いですよ?》
『え!そうなの?シミは?』
《まぁ……そこは必要ないかと?紫外線はないですから……》
ふぅ~ん、でもわからないな。ならテレビのCMで見てた赤いのでいいかな?あの女優さん綺麗だったよなぁ~。
よしこれを……幾つだ?
ま、まぁ、適当に5セット位入れとけば何とかなる?
後は酒……日本酒、焼酎各種、ジン、コニャック、ラム、ブランデー、ウイスキー、ワイン、ピールは多めかな。その他は……ウオッカか……これをそれぞれ多めに、と。
後はスイーツか……これは……冷凍物でいいの?
アイス各種にケーキ各種かな?
後はつまみ?ねぇ……。あ!缶詰めっていいかも……。
それと乾き物にスナック菓子に、チョコレート。
「こ、こう見ると菓子類って色々だね?」
あ、これ俺が食いたいから俺の分だな。
するとノックの音が廊下から聞こえたので、取り敢えずそれを全部、アルシャBoxに放り込む。
【コンコン……】
「旦那様起きてらっしゃいますか?」
「なんだ?」
「お部屋に、入っても宜しいでしょうか?」
「良いぞ起きたから」
パジャマのままでソファーに座って、部屋に尋ねてきた人物を待つ。
「失礼します」
「なんだ?ニングス」
「朝食の御用意が出来て居りますから、食堂までおいで下さい。それと……グレドかお話しがあると」
「わかった、着替たら下りて行くよ。なんなら先に食事は始めててくれよ」
「承知しました。それでは失礼します」
ニングスが部屋から出て行くと、着替える為に自分にクリーンを掛けて着替えから部屋を出た。
取り敢えず……アルシャの方はあれで、暫く落ち着いてくれるといいけど。
あ、プレゼントって……なにをくれたの?
また、見る暇がないね。
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