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新たな町へ
429話 無人島みっけ!
しおりを挟む「ゴホゴホ、ゴホ……ゴホ!ミ、ミント……さんって、いっ、たかな?ゴホ、ゴホ、ゴホン。……な、なにか…ご、ご、か……」
やべぇ…咳が止まらん。
水が気管に入って咳が止まらん。
「ミントさんでしたか?」
俺が噎せて咳き込んでると、ニングスが気を利かせて代弁をしてくれた。
最近…前にも増して役に立ってくれる。出来た、執事に成って来てくれて、俺は安心だよ!
ってか、それどころではない。
誰が…ガキでビッチて……ピィィ……ピィィみたいなのを相手にするかよ!
「は、はい。えっ? 私なにか可笑しな事を言いましたか? 貴族の家なら、当たり前と私は聞きましたが…」
キョロキョロと、回りを見回して同意を求めるミントが見えるけど、誰もミントを擁護しないね?
ミントから顔を背けてる。
「ニングス…。俺、そんなにスケベそう?」
「まさか!飛んでもございません!」
「だよね? はぁ~ミントさん。私はそんなことは、死んでもしませんよ。はぁ~~~」
てか、するかよ!
《ククク、スケベですねぇ。主、夜伽の時はアルシャ様の元に戻りますので、予め……》
『ナビィィィー!俺はそんな事はしねぇ!誤解すんじゃねぇよ!』
「ニングス、後は頼めるか? マイナに言って食器の片付けとか、新人達をさ。俺は部屋に戻るよ」
「はっ、はい。ですが……お食事も途中の様ですが?」
「あ~食欲失せた。明日の朝迄に回復して置くよ。えっと、モルマンさん?」
「はい、なんでしょうか?」
「明日からは門番宜しくね。後はカナル、カシュー、ゲイルに仕事内容聞いてくれ。それとベントンさん、貴方はゲイルに仕事聞いてくれ。馬の世話と、出来れば他の仕事もしてよ。それから…タウルスさんと、ヘンリルさん。明日の朝は、朝の4つ半に厨房にね? じゃお休み」
「「「「はい」」」」
「旦那様、大丈夫ですか?」
「ん……大丈夫だけどさ、復活にするのに時間をくれ」
俺メンタル弱くね。
席を立ち部屋に戻ろうと、食堂を出る直前で後ろからニングスから声を掛けられた。
「承知しました。それでしたらまた明日。お休みなさいませ旦那様。後はお任せを」
その声に、後ろ手で挨拶して食堂を出て、部屋に戻った俺なのだが。全く持って…モヤモヤが収まらない。
『ナァービィィ!!』
《煩い!なんですか?》
『あ、あいつは何なんだ? クビにして良いか? 良いよな!』
《煩いですね。あんな事を言われたぐらいで、いちいち目くじらを立てないで下さい!鬱陶しい》
『鬱陶しいだと!』
あ~腹が立つ!何なんだあの女は?
駄目だ……顔みたくない!
大体、あんなの好みじゃないんだよ!糞が!
頼まれたって、そんな事はしたくない!
「あーーーー腹立つ!駄目だ。気晴らししてくる!」
冒険者の服装に着替えて屋上に上がりおもいっきり空に飛び上がった。
空に向かって勢い良く速度を上げて飛ぶ。
今までふよふよと飛んで、下を眺めなから飛ぶことが多かったが。
今日は……モトイ!今は違う。
凄い……時速何キロだ?……200位かな?
スカイダイビングぐらいの速さか?
まぁ、兎に角早いスピードで息が苦しくない位の速さでかっ飛ばす!
………むぅ……右に左にと、ジクザクに飛ぶ……。
しばらく気儘に飛んでると気持ちがやっと落ち着いて来た。
「はぁ……どうするかな…魔物でも狩るか?」
何処かでストレス発散でもするか…。
《でしたら下に、良い島がありますよぉ~!》
『……なに?その言い方はナビさん。ククク』
《いえ、失礼しました……》
なに?気を使ってくれたのかな?
『サンキュー!ナビ。君は良い相棒だよね』
《なっ!なんですか。いきなり気持ち悪い!そ、それより下に島が見えますか?》
『ん? 何処に……下……ええっと…あぁあそこかな?うん見えるねぇ~島が。あれがなに?』
《あそこは無人の島ですよ。もしかしたら、美味しい魔物が居るかも……多分?》
た、多分って…なにそれ。
だったら、期待してマップで確認しますかねっ………………。
ええとぉ…島の回りには…大物が一匹居るけど。あの島事態はグレーで何んの情報も出ないのか。
行ってみないと分からないパターンね?
ふむどうするかな…。
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